【HOT】冨樫先生のハンターハンター連載再開と休載の最新情報

ゴレムやツボネのような相互協力型(ジョイントタイプ)の念能力を修得するべきかを考察

ゴレムやツボネのような相互協力型(ジョイントタイプ)の念能力を修得するべきかを考察

相互協力型(ジョイントタイプ)の念能力は、強力になるメリットと引き換えに、単体では利用できない?デメリットがあるが、果たして修得するべきなのか。

ゴレムやツボネのような相互協力型(ジョイントタイプ)の念能力を修得するべきかを考察へのコメント

No.28 三ツ星の考察ハンター 2023/10/26 06:06

よく読んだら25は実銃の方が効率がいいって前提条件から間違えてるのか。
まず原作をよく読んでくれよ。

短期戦なら勝敗に道具の有無はたいして寄与しないか、むしろお気に入りの道具を使ったほうが威力精度があがるが、中・長期戦ならモラウのように道具を失って戦わざるおえないような状況もありえるから具現化物の方がメリットあるってことなんだろう。
内戦で四六時中撃ち合うなんて状況ならなおさら所持制約の瞬発力よりも継戦持続能力に分が上がる。

そこまでの長期戦は作中だとキルアとモラウのゲリラ戦くらいか。
キルアは案の定、一人じゃ継戦維持するのはムリだったし、モラウは本体が前線に出ずに煙人形に撹乱を任せることで継戦維持していた。

ノブナガも刀の先端を失ってオーラで補わなきゃいけなくなってたし、道具を使う制約のデメリットはけっこう描かれてる。
ネテロ・ゼノ・シルバ・ジンなどの達人級が手ぶらなのも、念を極めればオーラだけのほうが対応力があるんだろう。
しかしネテロが個々人の戦いに拘ったり、ゼノが一日一殺を掲げるなど、彼らは瞬発力の求められる短期戦に限定して強い向きがある。
ジンはどうかわからないが。

船では長期戦の集団戦のサバイバルが描かれ、これまでの尺度とは別種の強さが求められている。
暗黒大陸を見据え、ビヨンド組の技術に期待していたジンも長期戦向きかつ対応力の広い能力なのかも。
トレース出来る時点ですでにかなり広い対応力だが。

あの時点で本気でゴレム組がジンに勝つ気なら洞窟を毒か煙で燻って出てきたところを一斉射撃するのがいい。
そうすればジンも本気の能力を披露せざるおえなかったのでは?

No.27 三ツ星の考察ハンター 2023/10/26 00:55

爆弾を撃ち出す銃

変化系オーラや具現化物の爆発(バースト)によって推進力を得る事は可能だろうけど、射出に適した放出系のコマが揃っている状態でそれを差し置いて能力の仕様に組み込む必要は薄い気がする
同じ爆発能力なら、例えば念弾が着弾してさく裂した際のエネルギー(ペインパッカー的な力)とかに回した方が有用なのでは

No.26 三ツ星の考察ハンター 2023/10/25 10:46

ミュヘルは中・長期戦においては実銃より念銃の方が効率がいいと言っていた。
実弾の補給の必要がない念弾ならどっちを使っても似たようなものだと思うが、実銃のメンテナンスがいらないなら微差だがお気に入りの道具が使えなくなるといったケースを回避できるはできる。

技術負担をゴレムが担っているのはおそらく正しい。
弾役に技術的修練が要らずに替えが効くから人員さえいれば、部隊はずっと機能し続けられる。

銃を具現化する必要がある理由はいくつか考えられるが、ひとつはジョイントのための触媒だろう。
ハルケンがサインによって団結の意思表示を示すように、武器を携行することによってオーラのパスをつないでいる。
今思ったが、ボマーのパーツ二人の額のサインもそれかも。

ふたつめの理由は銃の形が弾を撃つのにそれらしいから。
念弾に散弾や連射などのバリエーションがあるとして、そのイメージを共有するのにはその弾を撃つのに適した銃を具現化するのが効率がいい。
そもそも銃の構造が弾を撃つのに効率的で、弾役はいちいち念じなくてもトリガーを引く事で念弾を撃つ意思表示ができる。
状況に適した銃器を瞬時に切り替え渡す事ができるのなら実銃を携行するより遥かに優れたメリットだろう。

念弾の硬度に変化系を要求するまではわかるが、銃でそれが節約できるのと爆薬の爆発のエネルギーが加算できるとするのはちょっと意味がわからない。
爆薬を具現化してるとでも思ってるんだろうか??
あるいは具現化した薬莢に爆性に変化させたオーラをつめて炸裂させて放出オーラを飛ばしている??
無駄なプロセスを経ることで非効率な能力解釈になっているな。

放出攻撃の威力を高めるには自分の体を流れるオーラを操作して勢いよく出す修行が必要になる。
これを代替しているのがゴレムの銃だろう。
弾役はオーラを銃につめるまでで、そのオーラを勢いよく飛ばすのが銃の能力。
これがみっつめの理由。

>操作系メモリ
一直線に飛ばすだけの念弾なら操作系レベル1未満のゴンが出来ていたので容量も何もないと思うが。

持ち運びしにくいという指摘はよくわからないが、銃を持ってて不都合なケースは近接攻撃が得意な体術使いなどが両手をあけておきたい場合くらいで、銃が最大の攻撃手段の兵士なら特にデメリットはない。

No.25 三ツ星の考察ハンター 2023/10/24 22:13

実在の銃を使った念弾の効率がいいのは
自分で弾をつくる必要が無いからでしょうな

念弾攻撃は、硬くした念の塊を勢いよく飛ばす事なんで
オーラを硬くするのに変化系を使う必要があるんだと思うんです。

実在の銃を使えば
その変化系の容量を節約できるかつ、
弾薬の爆発エネルギーも加算され
バレルの存在により、射撃制度(操作系)の容量も節約

持ち運びしにくいという点に目を瞑れば、良いこと尽くしですね。

No.24 三ツ星の考察ハンター 2023/10/24 18:06

偵察部隊への恩恵

ジンは「何でアイツら放出系なのに具現化した銃使てんねん」と懐疑的だったけど、結果的に彼らが通常の念弾ではなく銃を介した念弾を撃っているのは何かメリットがあるという事だろうか
(銃を介した方が)念効率がいいとミュヘルは言っていたが、つまり本来は放出系能力者が担う技術負担を具現化した銃が一部担っている…例えば単発の念弾を継続的な連射に変化させるフィルター的な能力、あるいは属性変化によって1発の威力効率を高めるブースト的な能力…等を保持している可能性が微レ存…?

No.23 長文翁 2023/03/01 17:18

ジョイント型分類 7/7

>>22 の続き

その3 … 任意参加型で、コントロール専有型の、ジョイント念能力について。

・その3の3。ハルケンブルグ王子とその守護霊獣による弩(いしゆみ)。
( ※ その3の4。タイソン王子の守護霊獣による「協力者に幸せを与える能力」については専用のトピックに記す )

一見。
作中では数人のハルケンブルグの従者による「チームメイト固定」のジョイント型に見える。
しかし彼らは、ハルケンブルグの守護霊獣(強化系能力者)によって操作された、その都度の、かりそめのメンバー(チームメイト)に過ぎない。

つまりは。任意参加型のジョイント能力だと筆者が主張しているからには。
彼ら「刻印」を着けられたチームメイトであっても。ハルケンブルグのチームから離脱する自由は残っているもの … だと考察している。

※ … 事情は異なるが。ゴレムとそのチームメイト・石壁のメンバーも似たようなもの。けしてメンバー固定だとは思わない(先述した)。

その点を。読者諸氏には、作中の描写から読み取って頂きたい。以下、作中のそれらの参考資料。

*~*~*~*~*~*――――――――*~*~*~*~*~*

第 35 巻、P43。ハルケンブルグの守護霊獣が、近場にいた人間に手当り次第に刻印を打ったシーン。
その中には、第一王妃所属兵・オルズニーが含まれていたようだ( ← 第 36 巻、P94。シカクの説明による)。

※ … つまりは。刻印を打たれたところで。守護霊獣の支配から離脱すること自体は容易なのだ。
守護霊獣の気持ちとしても。ハルケンブルグの覇道に献身的に協力してくれる従者を求めこそすれ。
その気が乏しい者をパーティー(一党)に迎え入れる気など、さらさら無いのだ。
オルズニーがパーティーから容易く「離脱」できた事実をもって、任意参加型だと言い切ることは可能だ。
この点は。ハルケンブルグの守護霊獣が操作系ではなく、強化系に生まれ着いたことも一つの要因だと言っていいだろう。要は強制性の強い操作系能力は使えないのだ。

第 35 巻、P113。ハルケンブルグの守護霊獣( ← 霊獣自体は強化系能力者である)の、中途半端な操作系能力が効果を発揮し始めたシーン。

第 35 巻、P184。ハルケンブルグ陣営が、不可解な左手甲の刻印について話し合うシーン。

第 36 巻、P29、30。後の展開(直ぐ下記した ↓ )への導入。
ハルケンブルグの守護霊獣に選ばれた、ユヒライとシェジュール。彼らは。
自らの旺盛なオーラで身を守ることはできているものの、その自覚が無い者…という、時として作中に描かれる典型的な様態になっている。
例えばアルカ(ナニカ)に復活させてもらった後のゴンも、イルミの小さな針が脳天に刺さっていた時分のキルアも、これと同じだ(本人や他者が、そのオーラを認識できるかどうかという点については、様々な状態がある)。

第 36 巻、P38〜43。守護霊獣がつけた刻印についての、クラピカを含む関係者の議論と考察。
一つのポイントは、刻印のデザインに差異が見受けらなかったことだ。つまりは皆平等、公平になんらかのチカラが働くことを示唆している。

第 36 巻、P92〜95。姿を現したハルケンブルグの守護霊獣(ユヒライ達からそれが見えているのかは不明)と、パーティーフォームの驚異。

※ … パーティーフォーム/集団行動形式。なんのことはない、皆で同じことを統一された意思で遂行する…って事らしい。
  では。守護霊獣の持ち技が、仮にパーティーフォームしかなかったとしたら? 皆で一つの事にしか集中できないことが弱点になるのだろうか?
  また、ハルケンブルグの守護霊獣から、臣下たちが引き離されてしまった場合。守護霊獣のチカラは無益なのだろうか?

※※ … この時冨樫の地の文によって、守護霊獣本人が「強化系生まれで相互協力型の能力の使い手」であることが明かされた。
相互協力型ということは、単体で使おうとする能力が仮にあった場合。そこには相当のレベルの落差が有ることは自明。
まして、単体で使える能力なんて初めから無いことも、当然あり得る。ハルケンブルグ王子が一人になった時に、守護霊獣が殆どなんの約にも立たないことすらあり得る(拳銃による自殺は止めたが…)。

そして同時に、シカクの考察(一旦着いたはずの刻印が消える者もいる…その条件とは何か? その点は前記した。ハルケンブルグへの忠誠心に乏しい者だ)。

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*〜*~*~*

※ …「個々のポテンシャルを高め合う」。
この冨樫の言い回しによると、今後ユヒライやシェジュールが獲得する能力すらも、強化できるというのだろうか?
断言はできない。現段階では不明。後述にて考察してみる。

第 37 巻、P38〜42。弩の射的の実際。特筆すべきは、その防御の固さよ。
「強力無比な鎧と(中略)化し王子を護り(後略)」
弓矢を番えたハルケンブルグはほぼ無敵だと言っていい。

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もう一つ。筆者ではなく、
▶ 冨樫が特筆している点について。

第 37 巻、P39。無線通信によるベンジャミン王子からの司令。シカクはそれを聞いている。
『 奴の能力を入手せよ ‼ 』のコマ。ハルケンブルグはサイマジョポーズ。

いわゆる地の文に着目して欲しい。
冨樫はここで、けして「ハルケンブルグの “ 守護霊獣の能力 ” 」とは書いておらず。
『第9王子/ハルケンブルグの能力』と書いている。

読んで字の如く。
▷ この強力な弩…射的の能力は、ハルケンブルグ固有の能力だ…と、冨樫は言いたいのだろう。

守護霊獣の能力はそのサポートにすぎない。
単に。守護霊獣の元で。
心を一つに、息を合わせて、統一した意思で動ける従者が大勢で徒党を組み行動に至る時(= すなわちパーティーフォーム)。
この威力になる…と、描きたいのだろう。

つまりは、一つの仮説として。
この攻防一体、凶猛無比な射的の能力は。
あくまでも(操作系生まれの???)ハルケンブルグ王子の能力なのであって(← それがパワーアップしているだけで、非力なバージョンのヤツはハルケンブルグ一人でも使える。例えば実在する弓矢に頼って、単に命中率が高い技…など)。
これ自体は、強化系生まれの守護霊獣の能力ではない…ということ。守護霊獣の能力は、他に機能している(後述した)。

*~*~*~*~*~*――――――――*~*~*~*~*~*

・とりあえず。任意の人々の、ハルケンブルグ一党への参加。コレは「任意参加」である…という理屈を説く。

作中の描写、それら全部を合わせて考察すれば。
今回は未だ継承戦。船の中に連れてくることができる各王子の従者の数は、彼ら(王族…継承戦参加者たち)なりの平等性を担保した上で、限られている。であれば。
例えば未来、ハルケンブルグが国王にでもなった日にゃ。
守護霊獣が刻印を打って、チームメイトにし得る人間の数は、膨れ上がる。
弩(いしゆみ)の威力も増大するだろう(加えて、弩以外の、つまりはハルケンブルグ以外のメンバーの能力も増大するかのような書き方を、冨樫はしている)。

つまり。守護霊獣とハルケンブルグが吸収できる臣下のオーラは、設定上、限りがないのだ。この点が、チームメイト固定型とは異なる。

もちろん諸国の力のバランスを考えると、ハルケンブルグの代でカキン国だけが抜きん出た最強の国となる…というのはおかしな話。
何もかもがハルケンブルグの自由になる…そんなことは、ハルケンブルグ自身が許さないだろう(…?)。その性質を受け継ぐ守護霊獣ゆえに、その能力もまた、無限に自由ではあるまい。
しかし現在、その能力にどのような枷が有るのかまでは判らない。
国王になったハルケンブルグが、その臣下の肉体と引き換えに、外敵を自由に操作できる回数、人数。これには設定上、歯止めがかからない。
ハルケンブルグの理念を妄信する臣下たちが増えれば増えるほど、敵対する者の身柄は、その魂を封じられてしまう。これぞ暴君…そうはならない性格をしている…とは思うけれども。

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・特記事項(みんな平等? まさか、公平に、ランダムに、弾になってしまう…?)

ハルケンブルグの弩の能力(わかりやすく射的の能力と言い換えるべきか?)。
そのコントロールを、ハルケンブルグ本人が専有していることについては、あまり論じる必要はあるまい。

特筆すべきは。
先に書いたように、この冨樫の書き方…「個々のポテンシャルを高め合う」によると…。
守護霊獣は、パーティーのメンバー各人の獲得する能力(発・必殺技)を高める為の働き…メンバー個々人間(ここじんかん)の各系統・メモリの仲立ちをしてくれる … そう読み解いて良いのだろうか?

今後例えば。ユヒライやシェジュールが獲得する能力(← 上に書いた、個々のポテンシャル…ってのがコレ等)すらも、(守護霊獣の協力、尽力により、パーティーのメンバー各々の各系統のメモリまたオーラを融通し合い)強化し得る…。
そんな蓋然性もまた有る…という点だ。

そしてその時、ユヒライはユヒライの、シェジュールはシェジュールの。各々の能力のコントロールを専有している…そう考えるのが自然。

つまりは。
あれほど強大に見えるハルケンブルグの射的の能力は。単にその能力のリーダーであるハルケンブルグ固有の能力に過ぎず。
その他のチームメイトがリードする(リーダーを務める)、別の能力も。パーティーフォームとやらには将来、存在し得るのではないか? …という疑惑。

各人の左手甲の刻印に差異がないことは描写済み。
つまり、別個の局面における別人の…チームメイト一人ひとりのリーダーシップ。その強さは平等なのだ。
仮に守護霊獣が「このチームメイトは、確かに今、ハルケンブルグの為に個人の能力を使おうとしているのだ」と判断を下せば。
誰の能力であろうと、パーティーフォームとやらから繰り出せるのではないか?

例えばハルケンブルグの能力は射的だが。その有限の弾として、臣下の霊魂を使ってしまう(使えば減る)。
これが相互に足を引っ張り合う形に…つまりは制約に成っているとしたら?
例えば現状(シカクの体内に魂が移り住んだ→)、スミドリくんが将来、手にし得たかもしれない固有の能力は、既に使えなくなってしまった訳だ(ハルケンブルグ陣営としては)。

なぜなら。
これまでの作中の描写からすると。念能力とは、本人の霊魂ではなく、
○ もぬけの死体(の脳…イカルゴの能力の例)や、
◎ 元々の生体(の脳…クロロの能力の例…手元の本はチャンネル接続の媒体でしかなく、あくまでも念能力そのものは元の持ち主の体内に残したまま( = 当然六性図のバランスも生体のオーラも、クロロではなく本人の仕様)。だから彼らが死ねば使えなくなる)に
所属している…と言い切れるからだ。

スミドリくんの肉体が不自由、不全のままでは、(架空の、未来の)スミドリくん固有の念能力は使えない。
この点が。今後もハルケンブルグ陣営を縛る制約として機能し続けるのではないか?

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・前段を踏まえて、仮定の話。仮説。
ハルケンブルグ一党に、一方的に有利な選択。これは可能だろうか?

例えば。その制約を…弾としての人材の損失を、回避する選択が可能だとしたら?
リスクを犯さず、パーティーフォームから念能力を繰り出す…単にその利点(強大なパワー)のみを享受することを優先できるとしたら?

つまり具体的には。射的などの必殺技を使うことなく。
ハルケンブルグ一党が、単なる強化系や放出系での戦闘を遂行する…そんな展開。
これは有り得るだろうか?

個々人固有の能力は用いることなく、単なる活性化した強化オーラや放出オーラのぶつけ合いによる戦闘。
ご存知のように、打撃による格闘戦とは。
我(彼)の攻撃の継続し得る時間が、彼(我)の防御の継続し得る時間よりも短いところに、勝因(敗因)が生じる。
ただしそれは、現実を生きる我々の肉体の話。
一時的に活性化した旺盛なオーラによる攻撃が、敵の通常のオーラ防御を相殺、かつ上回って、先に大ダメージを与えてしまう展開。これはあり得る。

しかし。それを許すまじと。
もしもパーティーフォームから単なる戦闘を展開しても、誰か一人がバタリと倒れる制約であれば。
なるほど。強さと引き換えにそこそこハードなリスクを背負っている(…と解釈する…)ことになるだろう。
しかしそれとて。数百人単位の小競り合いを仮定した場合。味方の肉体一人を犠牲に。全体の一時的、安全な勝利を約束できるとなれば。しかもそれがハルケンブルグを含む小競り合いとなれば。そのハードルは越えるに越したことはない。

ハルケンブルグを含む全体の勝利の為に、狙いすました味方一人の魂を犠牲にした、凶猛無比な一撃を放つ。
それができるならば早めに撃ち出すべきだ。

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ポイントは。
陣営の(党内の)誰を、その時の弾として使うか(損なうか)?
またコレを、陣営が(ハルケンブルグ一党が)任意で選べるのか? という点だ。

第 37 巻、P105。No.386 仮説の巻。
ハルケンブルグ陣営の、自分らの能力の全容についての、仮説考察、検証。

今回、既にスミドリくんが能力の弾として外部に出張してしまっている。
その今回。ハルケンブルグは、スミドリくん個人をあらかじめ弾として選出していたのだろうか?
筆者はそうは思っていない。

ハルケンブルグ一党の皆は、ただ単に。ハルケンブルグ王子の理想、崇高な理念の実現の為に、いつでも犠牲になる覚悟で、王子のもとに居るのだ。
みんな平等という羽の刻印。ハルケンブルグが弓を引く時、臣下の誰が、いつ弾として選出されるのか? これはランダム。公平。リーダーであるハルケンブルグにも、選べない。

だって、選べると不公平じゃん?
どう考えても、ハルケンブルグ陣営にとって有用で、優先順位の高い個人ってのは、生じる。生じてくる。
その個人を「強大な相互協力の技の、有限の弾」として消費する…これを『後回し』にできるとすれば。そりゃそうするに決まっている。
だから、それを選べるのは不公平。刻印が示す「平等」の精神に反する。

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そして加える、一つの仮説。
あくまでも射的の能力のリーダーであるハルケンブルグが操作系能力者であるので。
臣下の肉体が一つ手元に残り(いわば睡眠中)、その霊魂が出張する形になっている…つまりは操作系能力の支配下に居ることができる…というだけであり…。

乱戦(小規模な小競り合い)において。
強化系や放出系の技で戦闘を展開した時には。リスクとして犠牲になる臣下の霊魂は、操作下にいない…つまりはコントロール不能になってしまうのではないか?
(だって、使ってるのは、リーダーが存在する操作系能力ではないのだからね。リーダーは強化や放出の使い手。戦闘用の技。それって、何者も操作はしない。コントロールオフだ)
固有の念能力を保有したままの、横たわる味方の体が一人ぶん増えてしまう。その霊魂は二度と手元に戻って来ない…? 
リーダーとなる使い手が、操作系生まれか、その他の生まれの使い手か? によって、一党の弾となるチームメイトの、肉体と魂の状態に、差が生じる…?
はたしてそんなことが起こりうるだろうか?

以上。
ハルケンブルグとその守護霊獣が主催するジョイント型念能力…これは極めて特殊な例だとは思うが。
筆者が、コントロール専有型、すなわち『個々の能力の使用権を他人に譲ることなく、能力の持ち主がそのコントロールを専有したままの形式で発動する念能力だ』と主張する理由は、書けたと思う。
ご清聴ありがとうございました。

No.22 長文翁 2023/03/01 17:00

ジョイント型分類 6/7

>>21 の続き

● その3 … 任意参加型で、コントロール専有型のジョイント念能力。
・その3の2。ゴレムとチーム石壁の銃火器の能力について。

まず第一に。
メンバー(チームメイト)固定ではない…と筆者は考えている。
この点は、その3の3の、ハルケンブルグの守護霊獣の能力の際に詳しく解説したい。つまりは後述する。

ちょっとだけ書くと。ゴレムとチーム石壁に関しちゃ…。
戦争に参加すりゃ、死人だって出るのだ。メンバー固定なんてしてたまるものか。
たまたまチーム名( = 石壁)が有るものの、メンバー固定のように思われては困る。この場合チームメイトは単なる『銃弾の補給』程度の役割なのだから。
使い捨てとまでは言わないが、死んだら(離脱して減ったら)次の人材を補填する…そのような柔軟な形式だと思われる。

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それと。敢えて言及しておくが。
ゴレムのチーム「石壁」から、その参加者が離脱すること。これはチームメイトの任意である。
すなわちいつでも何処でも、離脱は可能だ…と考察している。

❀『任意参加』の対義語は(チームメイト固定ではなく)『強制参加』であるが…。
✿ 任意参加型のジョイント念能力の場合、

◇ 離脱の自由が無いケースと、
◆ 離脱の自由が有るケースとがある(チーム石壁はコレ)。

強制参加ではなく任意参加だ…と言っても。参加は自由でも離脱の自由は無い場合…そこんところには、強制性が働いている。

また。
人数が減る考察もあり得るなら、増える考察もあり得る。
チーム石壁のメンバーは、能力の主催者であるゴレムを含めた11人である…と、ミュヘルが言及している。が。
そんなもん、増やせるなら増やした方がいいに決まっている。誰も上限が11 人だなどとは言ってはいないし、思ってもいない。

しかし…戦場でのゴレムとチーム石壁、そして指揮官であるミュヘルの動きとの兼ね合いや、傭兵の小隊の単位など、外部的な要因によって人数の制限を受けるのだろう。すなわちそれは念能力のせいではない。
『ゴレムは10人までしかチームメイトを持てない』…そんな制約の元にジョイント能力を主催している…などと考察するに足る合理的な理由…これは見いだせない。

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第二に。
コントロール専有型の、ジョイント念能力とは何か?

はじめに。
『コントロール専有型』の対義語は、『コントロール放棄型』。
これらは筆者の造語。筆者の分析、分類の上での切り口である。

そんでその後者、コントロール放棄型の詳細については。
先にツボネのライダーズハイ/大和撫子七変化を例に取り解説している。能力の主催者であるツボネではなく、ジョイントの協力者がツボネの変身した乗り物のハンドルを取る。それがコントロール放棄型。
なので。コントロール専有型という分類は、ライダーズハイの相互協力とは異なる…という考察である。

ゴレムの銃火器の能力の場合。
そのコントロールとは、念弾の発射(のオン/オフ)や、念弾の狙いを定める能力のことを指す。
筆者は、そのコントロールを、能力の主催者であるゴレムがチームメイトに渡しておらず、専有している…と主張している訳だ。

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…とは言うものの。先に、違う方の話から済ませておく。
厳密にはコントロール専有とは言えず…コントロール放棄との中間に位置する現象…とでも言うべきか?

第 33 巻、P127。
ミュヘル陣営の、ジンとパリストンを追い詰める芝居を演じた数人は。ゴレムから遠隔にて、具現化したマシンガンを持たされた(渡された)。
彼らはもちろん、彼ら自身がマシンガンをコントロールしている。銃口の向き(狙い)も、引き金も。
だからこの点については、ゴレムがこの能力の「コントロールを専有している」とは、言うつもりはない(まあゴレムの意思でいつでもマシンガンの具現化を解くことは可能だろうが)。

次。それに対して。
第 33 巻、P138。このトピックの頭の引用画像。
ゴレムの左腕に具現化された、銃座を見て欲しい。それとなんか…ガトリングガンのようで…そうでもない砲塔。銃身というべきか?
どう考えてもコレは、ゴレム本人が、銃口の向きをコントロールできるだろう?
そもそも足が生えてるのはゴレム本人なのだし(恵まれた足指の数を見よ。安定感抜群である。体幹のひねりにも対応できること間違いなし)。
足による移動がゴレム本人の意思である以上は、銃座に座ったチームメイトが、狙い( = すなわち能力のコントロール)を定められる訳が無い。
ただただオーラを吸い取られる役目に過ぎない。

まあ、とは言っても。筆者も。
砲弾(銃弾)のコントロールの全てをゴレム一人が握っていると言うつもりはない。
照準が付いているとすれば。ゴレムの視界だろうと(協力者が座る→)銃座だろうと、どちらにも付いているのが望ましいし。
もちろん引き金を引くのも。ゴレム本人も引けるし、銃座の射手も引ける仕組みが付いている方が、望ましい。
単に、能力の主催者であるゴレムが、(あたかもお客さんのような)銃座の射手に全てを委ねる形式にはなっていない…そのことを、強調している。
ツボネの乗り物の運転手にできることとは、真反対の仕組みだと言いたい。

*~*~*~*~*~*――――――――*~*~*~*~*~*

ちなみに、その1。
ゴレムのチームメイトになるに相応しいのは、放出系能力者だとされている点。つまり操作系能力者ではない訳だ。
この点も、砲弾のコントロールがゴレム本人によるもの…と言える論拠になる。

というのは。
一個の愛用品ではなくとも、種々の銃火器の操作に精通した操作系能力者がいてもいい。が、ゴレムはそんな人物(のオーラ)を特に必要としていない。
ゴレムのチームメイトは、別段操作系能力に秀でている必要は無い。
ゴレムは、銃口や引き金、砲弾の操作に、外部の操作系能力者のメモリを必要とはしていない。
であるならば、砲弾の操作はゴレムの意思が優先する仕組みになっているはずだ。少なくとも作中人物の会話からは、そう推察できる。
つまりは。ゴレムは能力の主催者として、己の能力のコントロールを専有している。

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ちなみに、その2。
もしもチーム石壁のチームメイトが。放出系能力者ではなく、その他の系統の能力者だった場合はどうなるのか? 何か能力全体に影響が出るのか?

結論としては。ゴレムが主催するジョイントにおいては、他人のメモリに頼る訳ではないので。
各々チームメイトの得意な系統のメモリは、ジョイント能力とは無関係と言い切っていいだろう。
この点が、爆弾魔チームやオロソ兄妹(即ちチームメイト固定型の連中)とは大きく異なる点。彼らは各々の得意な系統のメモリを持ち寄って、一つのジョイント能力を形成していた。

片やゴレムのジョイントでは。
放出系能力者のオーラを融通してもらう方が、砲弾(念弾)の飛びが良い。作中の話はその線(筋道/ライン)一本なのであって。
ゴレムとジョイントする者の、オーラには頼るが、メモリには頼らない。
この点が。爆弾魔やオロソ兄妹等のチームメイト固定型のジョイント型念能力とは、異なる点である。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ちなみに、その3。
つまるところ、石壁のチームメイトに成りたい者は、誰でも成れる訳だ。
ハルケンブルグ王子のチームメイトのように、守護霊獣が着けた刻印が必要…すなわち何らかの条件付けが必要だ…という説明は今のところ無い。

となると考察せねばならない。命題。
❀ … はたして具現化系能力者は、自分以外の念能力者も使うことが可能な(…あるいはそれ専用の)念道具を、おいそれと具現化できるものだろうか?

○ 例えばカイトが具現化する九つの武器は。
暗黒大陸に乗り込んだ未来。ジンが手にして、巨体生物たちを相手に、使用することが可能な仕様だったのか?
● 例えばクロロが死んだ後に残る本は、他人の使用が可能な設定に成っているのか?

この件、いろんな意見があるだろう。

一先ず筆者の意見は。
▶「滅多なことでは、他人が具現化した念道具を勝手に使用することはできない」、
▷「他人に利用させる前提の念道具は、簡単には具現化できない」だ。

▷ 他人が使用することを前提とした念の仕組みを、はじめから組み上げてある場合に限って、念道具は、その具現化能力者以外の念能力者の使用が可能。
▶ それ故に(その逆の)ジョイント型念能力という分類が存在する。

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*〜*~*~*

この項の結論としては。
ゴレムは、己が具現化する種々の銃火器について。
❀ はじめからその他の念能力者の協力なしには、念弾の一発すら放つことができない(砲塔での直接殴打のみ可能)。そのような仕組み(制約)をはじめから組んである。
✿ その制約のおかげで、特に何の条件すらない、任意のチームメイトのオーラを吸い上げて、己の砲弾、銃弾として使用できる( = 特別な、ジョイントゆえの “ 操作系 ” の仕組み)。
重要な点は。ゴレムはそのコントロールを、協力者に委ねない、渡さない。それがツボネのジョイント型とは違うところ。その点を強調しておきたい。

この項は以上。次はハルケンブルグの守護霊獣のジョイントについて。

No.21 長文翁 2023/03/01 16:54

ジョイント型分類 5/7

>>20 の続き

その2 … 任意参加型で、コントロール放棄型の、ジョイント型念能力について。

その後半の長文。ようやく作中に出てきた具体例の話をする。
ツボネの大和撫子七変化/ライダーズハイについて。これ一つだけ。
他には、作中には出る機会はなかったが、カートンの乗り物の能力が在った(もちろん具体的に診た訳じゃないので取り上げません)。

例えばツボネはバイクやグライダーに変身する。が、彼女一人では移動すらできない。
その都度異なる運転手や乗客からオーラを徴収して、それを乗り物の原動力に変える。所謂「ガソリン役のオーラ」をもらう訳だ。

全く見知らぬ他人のオーラを、我が能力の為に利用する仕組み。これは操作系(能力)に分類される。
乗り物の具現化による、(見知らぬ他人と触れ合う形式での = )具現化系接触型でのオーラの徴収(操作系能力)。

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*〜*~*~*

これが仮に、例えば。架空の話。

ゴレムが。
具現化したマシンガンを授けたチームメイトから、ゴレム本体へとオーラを徴収する仕組み…これがあるならば。
具現化系 “ 遠隔型 ” の、操作系のオーラ徴収能力となる(放出系という用語を省いた分類になる。なぜならゴレム自身が具現化系能力者だから。少しでも誤解やややこしさを省ける)。
※ … もちろん実際には、作中では。
  ゴレムの具現化マシンガンも、具現化系の接触型。
  チームメイトは接触しているマシンガンへとオーラを供出しているにすぎない。ゴレム本体へのオーラの遠隔徴収なんて、そんな仕組みは無い。

―――――― ↓ 閑話始め ↓ ――――――

第 36 巻、P90。冨樫の日本語について。
『タイソン王子の守護霊獣。放出系で拡散・徴集型の能力』とある。

漫画上は書けるスペースが狭いので、省ける用語を省くのは当然。
もしも、前後みなまで書けば…、

「タイソン王子の守護霊獣は、六性図で言えば放出系の生まれ、放出系能力者である」
「拡散・徴集型の能力を使う」
「拡散するのは守護霊獣が具現化した多数のメダマジャクシである」
「メダマジャクシを特定の人物に操作系能力で憑け、その人物から確実にオーラを徴集するという操作系能力を行使する」

これらをすっきり短く、まとめて書けているのだから、その点は助かる。

※ … 断っておくが。
先の、具現化系接触型(のオーラ徴集能力)だの具現化系遠隔型(のオーラ徴集能力)だのは。
もちろん作中には未出の。筆者独自の、念の解説の為の用語である。
なんでいち読者にすぎない筆者がそんなことをするのか?
それはもちろん、念能力や六性図についての正しい理解を促す為だ。

冨樫はいつの頃からか、このような細かな「言葉の遊び」レベルの、念能力の分類、解説をするようになった。別にそんなことしなくてもいいのに。
読者の年齢が上がったから、熟語を補っている…というのは、製作側の要らぬメタ視点だ。未だに小学生の新規読者を増やす。そんな気概が欲しい。それには不必要な「漢字/熟語」群だ。だって、昔はそんな文字群が無くても普通に説明が、そして理解ができていたのだから。
つまりは、ここにきての、念能力についての、要らぬ用語なのだ。

困ったことに。本来画家である冨樫は、日本語のセンスがあまり厳密ではない。
作中のキャラの台詞や地の文の解釈が読者間で分かれること、及び解釈の差異が話題になることは、これまでにもあった。

しかしながら根本的には。これらは物語の展開についての日本語ではなく。
あくまでも六性図を中心に置いた念能力についての解説文である。
故に。あくまでもかつての念能力の説明の上に、新しい説明が積み重なる … という原則から外れなければ、誤解はしないですむ。
新しい説明が、かつての説明を覆した例などは一つも無い。

✽✽✽✽✽✽ ↑閑話休題↑ ✽✽✽✽✽✽

ツボネはいわゆるガソリン役を担う彼女自身のオーラを減らさずに済む。
ツボネの移動の能力に乗っかる側(乗り物を利用する側)が、それを肩代わりしてくれる。
そういう「相互協力」の仕組み。それゆえに相互に協力していると言える。

❀〜〜〜❀〜〜〜❀〜〜〜❀〜〜〜❀〜〜〜❀

いきなりだが。
▷「他人のオーラを奪う」という、操作系の強制性。これを “ 発揮しうる機会 ” …とは何か?

読者諸兄にはピンと来ない例えかもしれないが。例え話を一つ。

貴方はバイク乗り。ライダーだ。
そして今、目の前の貴方の愛車、愛機。バイクに。勝手にまたがった見知らぬヤンキーくんがいるとしよう。
彼を相手になら、ケンカを売る自由が有る…権利がある…と考える、件のバイク乗り氏の…すなわち貴方の、思考。
そう言ったらお解り頂けるだろうか?
バイク乗り氏が楽々と超えている、精神的なハードルが。「今まさにオレはケンカしても構わない相手と巡り会ったぜ」という訳だ。

作中のツボネに言わせれば。
乗り物に変身している “ ワタシ ” に「なんの断りもなく」『お前の方が』勝手に跨ったのだから。
「お前がワタシにオーラという代償を払わないなんて、筋が通らないんだよ!」「ワタシがお前からオーラを貰うのは当然なんだよ!」となる。
つまり初めから。操作系の「具現化系接触型によるオーラの強制徴収」へと舵を切るのが、精神的には楽勝…の状態ってことだ。

つまりは、ツボネの方からの「オーラ強制徴収のお断り(お報せ)」を省略し得る段取り。これはあり得るってことだ。

✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽

当たり前のことなので。ここで殊更に特筆しはしないが。
任意参加型のジョイントとは即ち、チームメイト固定型ではないが故に。
見知らぬ他人が、能力のジョイント(の仕組み)に気楽に乗っかって来れる…そんな仕組みな訳だ。
「相互協力だって? いっちょやったろかい?」くらいのノリだ。
爆弾魔三人組やオロソ兄妹とは根本的に異なる仕組みが組んであることは自明である(チームメイト固定型のジョイント能力においては、他人は相互協力する資格をはじめから持てない)。

この点は、乗り物に変身するツボネと、その乗り物を使いたい人物と。双方に利点を生む形式になっている。一般社会に言う信用取引に近い。
オーラという代金を払うぶん、便利な移動を叶える道具が使える…という形。あたかもレンタルバイクだ。
片や。乗り物に変身したツボネは、高速移動に本来必要だったはずの、自分のオーラを減らさずにすむ。

*~*~*~*~*~*――――――――*~*~*~*~*~*

それと。作中では明らかにされてはいないが。
運転手や乗客が強化系能力者だった場合。乗り物の加速が良くて。
運転手や乗客が操作系能力者だった場合。乗り物の、曲がる、止まる、またはコース取りがなんとなく良い…なんて結果になるのかもなしれない。
運転手が放出系能力者であった場合。ツボネのグライダーから飛ばすミサイルの飛びが良い…なんてことがあるかも?
そうなる場合は当然、その能力者のオーラの性質に、乗り物が(…道具としての具現化をはたしたツボネが)、影響されている…という解釈になる。
はたしてそんなことがあり得るだろうか? 筆者は、そんなことは無いと思うんだが。

一般的なイメージ問題としては。
例えば4WDでの坂道登坂。これは強化系能力者のオーラの方が効率が良さそう。力強く登って行きそう。
結果的には、単に強化系生まれの運転手や乗客の方が、オーラを奪われた(供出した)後に “ 疲れにくい ” ってのは言えると思う。
でもそれはツボネの乗り物の側の問題ではないものね。乗り物が同じ仕事量をこなした後に、運転手の方の体調に差が生じることがあるとすれば。これはどのように取り上げるべき問題でしょうね?

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*〜*~*~*

さらに。作中で明示されている特徴がもう一つ。
ツボネが変身する乗り物の場合は、運転手の行きたいようにしか進めない。それはもちろん、ハンドルや操縦桿を、その都度の運転手が握っている為だ。当然と言えば当然かもしれないが。
ゆえにこのタイプを、任意参加型で「コントロール放棄型のジョイント型念能力」と呼称、分類した。
もちろん。「放棄」している人とは、この能力の主催者であるツボネであり。ツボネが放棄しているモノとは、乗り物の操作/コントロールだ。

先のゲンスルーの「命の音/カウントダウン」に例えるなら。
能力の主催者であるゲンスルーが。命の音/カウントダウンを発動する権利を見知らぬ他人に移譲するような形だ。もちろんそんなことはあり得ないと理解できるだろう。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

▶ コントロール専有型ではなく、コントロール放棄型だとしたら、何がどうなるというのか?

能力の主体、主催者はツボネ。しかしツボネは乗り物のコントロールを放棄せざるを得ない、そういう技の形式。
コレはもちろん、堅苦しい制約。その堅苦しい制約を守ることで、ツボネの能力は高い到達点にある(あ、もちろん。さりとて。コントロール専有型のゲンスルーやオロソ兄、またゴレムやハルケンブルグに比べたら、低いですよ。当然。能力の到達点は)。

これが仮に。
ツボネ一人で成立する能力…乗り物に変身して、そのコントロールも我が勝手に操るのならば。
変身できる乗り物の種類も減り、能力の安定性やピークも下がるだろうことは、想像に難くない。

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そしてもう一点。
コントロール放棄型という制約。これは、能力の使い方に一定の方向性、いわば安全性を持たせたものだと言えよう。
例えばツボネが、念能力者を気絶させて運転席に縛り付けたところで、乗り物は一歩も進まない。
(つまりは、運転手の「乗り物を乗りこなす意思」を前提としている。ツボネの、他者への悪意を許さない。そのための安全策、安全装置と言ってもいい)。

それ ↑ を踏まえて。以下ではやや特異なケースを想定するが。

ツボネの懇意の、操作系能力者を一人、仮想して下さい(解りにくければ孫のアマネがそうだと仮想して下さい)。
ソレ(アマネ)の操作下にある人物(すなわち我が意志を持たぬ人物=乗り物になんて本来乗りたくはない人物 … わかりにくければ、例えばカナリアがそうだと仮想して下さい … )が、ツボネの運転席に座って、シャキっとしている(気絶や昏睡していない)場合。
その背後の操作系能力者(アマネ)の行きたいように(遠隔操作で…あるいはアマネも同乗して)乗り物を操らせること。

これは可能かもしれないし…それすらも不可能な安全装置が仕組んであるかもしれない(安全ってのは、上の例に言う、アマネが操作している人物…カナリアにとっての安全=強制的に運転手として使役される心配が初めから無い)。
この点は作中の材料からは明言できるものではない。

能力のコントロールの放棄。これはゴレムやハルケンブルグの守護霊獣が主催する相互協力の念の技とは違っている。相違点。それは次に書く。
その3のジョイント型においては、能力の主催者は、その能力のコントロールをけして手放さない(コントロール専有型と呼称する)。

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余談。
目的地を運転手任せにする件。例えばの話。
運転手がツボネの意に沿わぬ目的地へと操縦している場合(例えば活火山の火口へ…なんて、嫌でしょう? 無理心中ってことだな)。どうなるか?
ツボネは変身を解いて乗り物を解除してしまうしかない。そうしなきゃ逃げ出せない。
しかしはたして、それが可能な「契約」に成っているのだろうか!?
作中では不明だ。

例えば、空中を飛行するグライダー。
この変身は、もちろんツボネの任意で解くことができた方が、ツボネにとっては様々な利点がある
(例えば…同じく、並行して飛行している、追跡中の飛行船。その屋根に、人間として取り付く…とかね)。
しかし…その時、グライダーの高空飛行を操る運転手にとっては、落下のリスクを伴う。

変身したツボネの運転手や乗客からすれば、乗り物に乗り込んでガソリン役のオーラを融通するからには、一定以上の安全を保証して欲しいもの…だが?
その「契約」はどうなっているのか?

◇ ツボネにとってはやや不利な制約が設けてある蓋然性は十分に有る。
◆ つまり。乗客や運転手が自ら、乗り物から降りる意思を持って初めて、変身が解ける。そんな制約もあり得る…という話だ。
もちろん筆者が勝手に言ってるだけです。

任意参加型…だと筆者は分析している。この上は。
能力の協力者である運転手や乗客の方からの「離脱」。これはもちろん彼らの任意。殆どの場合いつでも可能だろう。
▷ だがその逆の、乗客が未だ乗ってるにもかかわらず…ツボネからの一方的な変身の解除。これはできるとは断言できない。
▶ 先の「活火山の火口への突っ込み」のような自殺行為。それからツボネが逃れる方策が用意してある…と、言い切れるものだろうか?

この項は以上。次。本来なら。
分類上の…その3の1。
カキン王族ホイコーロの祖先(もちろん死人)が、その子孫と組んで繰り出す、守護霊獣と、壺中卵の儀について。
これはこのサイトの専用のトピックに既に投稿した。

なので。次の長文は。
・その3の2。ゴレムとチーム石壁の銃火器の能力について、書く。

No.20 長文翁 2023/03/01 16:47

ジョイント型分類 4/7

>>19 の続き

※ … 今回の長文は前半と後半に分けた。
ツボネの大和撫子七変化/ライダーズハイについての具体的な考察は、全て後半、次のカキコに追いやった。

今回、前半では。
ツボネらの能力のキモである、他人のオーラを貰って我が能力の燃料にする仕組みについて長々と書く。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ジョイント型の分類、その2 … 任意参加型で、コントロール放棄型の、ジョイント型念能力について。

今のところ作中の例としては「乗り物に変身する念能力」しか出て来ていない。
それだけこの「能力の方向性やコントロールを放棄する(他人に委ねる)」型とは、存在がレアなのだろう。
もちろん、その他の…乗り物ではない能力の有り様もあり得るとは思うのだが…
一つ、試しに筆者が個人的に妄想してみよう ↓ 。乗り物以外の相互協力能力の有様を。

―――――――― ↓ 少し余談 ↓ ――――――――

○ 例えば能力の主催者が、テーマパークやらゲームセンターやらを具現化していて。
任意の入場者達が金を払って、好き勝手に遊んでは出ていく…(勝手にいつでも帰宅できる…ということは、参加者の任意で、ジョイント状態から離れられる…という意味です)。そういうのは考えられる。

言いたいのは。その念能力が相互協力/ジョイント型であり。
かつその能力の主催者が、能力の方向性…すなわち対象者に及ぼす影響力…そのコントロールを、放棄する。
そんな能力の形式を採用しているタイプ…ということだ
この例の場合。入退場するもしないも、利用者の自由。場内のイベントを楽しめるも楽しめないも。テーマに沿った探求が進むも進まぬも。ゲームに勝つも負けるも、主催者は関知しない。その人次第。参加者各人次第。

ああ。これ ↑ だとグリードアイランドに似ているか…
▷ グリードアイランドのプレイヤーは、グリードアイランドにオーラを吸い取られてはいない…と筆者は思うので、その点が異なる。
▶ つまり上の例で言えば。テーマパークやらゲームセンターは、入場者の金だけではなく、オーラも吸い取っている…って話になる。人知れず、だ。

吸い取ったオーラを、能力の主催者が何に利用しているのか?
その点は不明でよい。任意の参加者すなわち利用者は、その場を楽しむ機会を得た。そこまでが相互の利益だ。

ツボネの乗り物の能力の場合は、明らかに。能力の主催者と協力者の「目的」が一致していることが “ 望ましい ” (次回に後述)。
しかしながら筆者は言いたい。目的が別々だったとしても、相互協力型念能力だと言える形態は有り得るだろう?、と。

例えば。
アブラムシとアリは。相互協力してテントウムシを打ち払う(アリがテントウムシの足を噛む)のだが …
(テントウムシは捕食者。アブラムシの天敵。アブラムシはアリにエネルギー=栄養液を供給していて、それがアリの利益。アリにとってはテントウムシは直接の驚異ではない)…
アブラムシとアリ…それぞれの繁栄は、それぞれ別の話だからね。彼らは別々の未来を夢見ている。
例えばハキリアリに養殖してもらっている白い菌類。コレとは別の話である(← ハキリアリは切った葉を栄養にこの菌類を培養して、それを食べて栄養とする。即ち菌類の繁栄は約束されている。即ちコレも相互協力)。

*~*~*~*~*―↓本題に戻る↓―*~*~*~*~*

▶ 先述した、チームメイト固定型の相互協力能力。彼らとの最大の違い。相違点は何か?

オロソ兄妹や爆弾魔たち。彼らチームメイト固定型の念能力の場合は。
チームメイトがオーラやメモリを融通し合うのは大前提。その融通の仕組みを相互協力して作るところから始めて、ジョイント能力の完成まで粘り強く組み上げる。
組み上げるまでの試行錯誤は大変だろうが。何度も実験、失敗をしてようやく辿り着いた「完成形」は、相当ハイレベルな「相互協力」にまで到達し得るだろう。その点は想像に難くない。

それに対して。
チームメイトを固定せずに、任意の参加者に相互協力をさせてしまう場合は。
その能力の到達点の低さ(=単純さ…とほぼ同義か…?)は想像に難くない(ツボネの乗り物、ゴレムの銃火器、ハルケンブルグのチームプレイ等の能力の単純さ)。
それもさることながら。

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*〜*~*~*

▷ 彼ら任意の参加者から、オーラを徴収する仕組み。
相互協力能力の主催者は。これをあらかじめ作っておかなければならない。その点が最大の違いだ。

なぜなら。オーラの分け前すら貰い損なったら、そもそも相互協力型とは名乗れない、言えないからだ。
▶ つまりは。 “ 取りっぱぐれ ” のない仕組みをちゃんと作っとかなきゃいけない。

その場合でも(それにしても)。
① 参加者に、オーラの供出をあらかじめお願い(提示)せねばならない…そんな段取りが有る場合と。
②「勝手に(自動的に)オーラを接収する仕組みが有ること」を、参加者に全くさっぱり、お知らせしない場合…との、違いがあるだろう。

作中にはその点、明確な差異は描かれていないようだ。

前者ならば例えば。
相互協力型の念だと言えるとして。
第 33 巻、P167。No.349。蠱毒の巻。
話を大きくしたくないので守護霊獣まで相互協力の例として取り上げたくはなかったが。まぁ相互協力じゃないと主張する輩がいるとすりゃ、喧嘩するしかねえわな。

※ … 守護霊獣と壺中卵の儀における相互協力の成り立ちについては、そのトピックに既に別記、投稿してある。

✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽

守護霊獣といえば、まるで寄生生物。
宿主であるカキン王族の子孫から、オーラを徴収することで初めて活躍できる。

その守護霊獣を産む為の儀式。
ナスビー王の使者・ヌグイが各王子に、「たった一人しか生き残れないけど、命かけてもらっていいよね?(もちろん意訳…壺中卵の儀について)」と断りながら。血を集めていた。

疑問点としては。コレ、時と場合によっては。
必ずしも誰かが、言葉や古文書であらかじめ説明してくれるとは限らないんだけど? どうなんだろ?
前提となる説明の有る無しに関わらず、守護霊獣は産まれるとは思う。そうすっと、そのせいでいいこともありゃ、悪いことも起こる。

▷ 悪いこととは、具体的に何が起こった?
ヌグイの言い方は。『命をかけるんなら、オーラくらい吸われてもいいよね?』っていう説明とは、やや違う(たった一人しか生き残れない…その面だけを強調していた)。
寄生型の念能力であること …その詳細…具体性を欠いている。ヌグイの説明は、これから王子の御身に起こる事態を、正確に説明してはいない。
これは実際に困った結果を産んでいる。そのせいでモモゼ王子は死んだようなもんなんだから。

本音と建前、外面と内面を使い分ける大人…すなわちモモゼからすりゃ…。
勝手に暴れまわる我が分身(つまりは本音)のせいで、不覚の眠りを強いられるとは思っていない。
▶ オーラを収奪される=ぐっすり眠りこける。それをあらかじめ知らされていりゃ、自分の知らぬところでハムスターが無差別殺人犯を製造する…なんてことは、止めたかったに違いない。
なにしろせっかくの殺人なら、高みの見物…これをしたいのが、モモゼの本音なのだから。もっと上手いことやりたかったに違いないのだ。
(そもそも寝てる時にボディガードを遠ざけるような身分、かつそれが当然と思ってるような個人なんだから、殺されるのもやむなしなのだが…)。
他にも居るっぽいが →。そもそも本人の無意識で動く守護霊獣が、つまらん殺人に興じる。その程度の人格のモモゼは次代の王に相応しくはなかった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

いずれにせよ作中で唯一? 先んじての説明が在る、オーラの収奪の例だ

(念の為再び書いておくが…
 ヌグイの説明=「王位継承戦の為に命掛けてもらっていいよね?」と、
『個人の日々の生命エネルギーを消費することで、貴方の後方支援を担当する守護霊獣が働きます』とは、意味合いがすれ違っている
 しかしながらそれでも唯一、作中で先んじてのリスクの説明がある「オーラ収奪の例」なのだ)。

余談。補足。
筆者は。既に別記、投稿した長文で、

○ 壺を用いた寄生型の守護霊獣の憑念と、
◎ 壺中卵の儀式そのものが、
● 全くの無関係な、並立する問題だとの主張をしている。

この場合、当然。
守護霊獣が貴方に憑くことでオーラの収奪が起こりますよ…と、あらかじめお報せしてくれる(ヌグイと同じ役目を果たしてくれる)人物は存在しない。
なぜならヌグイは壺中卵の儀の説明をしているだけで、守護霊獣の説明をしている訳ではないから…だ。

第 33 巻、P175。ツェリードニヒの質問に答えて、ヌグイは言った。
「(前略…確かにコレは儀式です)カキン王家に代々伝わる壺中卵の儀。壺に血の継承を証し王即位への思いを念ずる事で、特別な力が授かると信じられております」

この言い回しでは、モモゼのような意図せぬ生命エネルギーの枯渇と深い眠りは、当然起こりうる。
しかしヌグイが守護霊獣を見える側の人間とも限らないし。見えたとしても、守護霊獣の説明まで許可されているとも限らない。
結果的に言えることは、全ての王子が同じ説明を受けて。あんな守護霊獣が発現して、挙げ句死んだモモゼ。彼女は次代の王には相応しくなかったということだ。

❀〜〜〜❀〜〜〜❀〜〜〜❀〜〜〜❀〜〜〜❀

もう一つ。別件。側論。
第 28 巻、P111〜。ウェルフィンの卵男/ミサイルマン。
一方的にウェルフィンにしか利益が無いから、これは相互協力とは言えない。勿論違う話を書く。

イカルゴのオーラでウェルフィンの念が育ち、活動する。その例。
ウェルフィンは、イカルゴへのミサイルの命中の後に言った(つまりは、己の能力の仕組みの説明。お断り、お報せだ)。

「(前略…黒百足は)お前の反抗心を糧に成長する」
「オレの命令に背いたり」← 反抗心という念即ちオーラ。これを奪える。
「オレに危害を与えようとすれば」← 敵愾心という念即ちオーラ。これを奪える。
「てめぇに最悪の激痛を与えながら最後は体を突き破り命を奪う」← 絶命もあり得るから交渉には応じろという念押し。これもウェルフィンの利益。

作中で、事前? の説明が有る、オーラ収奪の例、その2だ。

その直後に敢えて敵対行動を選択したイカルゴに対して、ウェルフィンは言っている。
「何やってんだコラ、話聞いてんのかよォォォ」
「 “ 今の話を聞いて ” そんなことしたらてめぇーー ‼ 」← “ ” は特筆添付

❀『今の話を聞いた後に』…つまりは。

◇ ウェルフィンからの能力の説明が無ければ、少量の。
◆ ウェルフィンからの説明をイカルゴが理解した後の敵対行動であれば、多量の。
黒百足がイカルゴのオーラを収奪、利用できる “ 量 ” に差異が生じる…それが推察できる。

✿ 他人のオーラの徴集という操作系能力。
その効果(威力)、その大小・多少(の増減)に、言葉による説明が関与している例だ。
具現化系能力者・ウェルフィンの持てる操作系メモリが小さい為に、その効力を上げる為には、言葉による説明が(あらかじめ…ではなく、発動の途中でも)必要になる…と、冨樫は描いている。
言葉による能力の説明が、操作系能力の大小を司る。即ち制約と誓約の一部を操作系能力と言質が司る。そういう描写である。

筆者の論拠、主張の肝なので強調しておく。
イカルゴのオーラを、黒百足の成長の為に、勝手に奪う。
このような仕組みは、けしてウェルフィンの持つ具現化能力(具現化メモリ)からは生み出せない。上記した通り、それは操作系メモリのはたらきだ。
具現化能力者は、大して多くは持ち合わせていない操作系能力(操作系メモリ)の中からしか、他者に対し強制性を発揮する不思議なチカラ…これを行使できない。

*~*~*~*~*~*――――――――*~*~*~*~*~*

さて。それらとは逆に。
▷ 後者の「相互協力の参加者にはオーラの強制徴収が起こることを全くお知らせしません」の方は。
▶ 操作系能力(操作系メモリ)の高い到達点…発揮しうる “ 強制性が高い ” 者の、選択肢ということになる(ウェルフィンとは違って、お知らせを必要とせず、オーラの徴集ができるからね)。

以下次回、特筆する「乗り物系」のジョイント能力もその、オーラの自動徴収型である。
乗客へのあらかじめの「お報せ、お断り」。これは必要ないようだ。

次の後半の投稿では、具体的にツボネの乗り物に変身する能力について考察する。

No.19 長文翁 2023/03/01 16:36

ジョイント型分類 3/7

>>18 の続き。

チームメイト固定型(かつ、コントロール専有型)の、ジョイント型念能力( … 具体的には爆弾魔チームとオロソ兄妹について)。
前後半の、後半。オロソ妹は、空間をまたいでつなぐという効果を持つ具現化バッヂを用いている。

今更だが。第 23 巻、P55〜。No.239 の、ダーツの的と化したキルアの有り様をご覧頂きたい。
これを「仕組まれた念空間」だと思えない読者には、筆者の話は通じないので、その点は説得しない。
単なる操作系の仕掛けならばバッヂを着けた時点でキルアの行動選択を握り、管理できれば良い訳だが。

それは叶わぬから…単に拷問して、結果出血多量で殺すしか能の無い「具現化ダーツゲームと肉体をリンクさせる放出系、操作系の技」を使っている訳だ。

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*〜*~*~*

結果的に二人がコソコソやっていること。それは、兄の能力を遠隔で活かす戦法。
ということは…やはり、妹の方は操作系能力者である蓋然性を否定できない…そうなるかな? どうかな? 今のところ具現化能力者だと思っているが。

二人は、兄のダーツ投げの最後の失敗の際の、大ダメージというリスクは負っている…ものの。
死の危険からは遠ざかることができている(なぜなら、キルアの仲間から見つからない位置。遠くで戦っているので)。術者の方の安全な隔離。これを達成できている。

同時にそれは。
キルアの仲間が具現化念魚・ダツによる攻撃についての、救出作戦や、次回の対応策を実行しづらい状況を作っている
(でもそれを言うなら、エイイ一家のボコンテ君がやっているように、キルアの方を隔離空間にテレポートさせた方がいいのだが…。それを適える放出メモリまでは持ち合わせていないことが判る)。

また、命中率の高さも期待できる(誰からも邪魔されない場所で、ダーツで的を狙えるので)。

*~*~*~*~*~*――――――――*~*~*~*~*~*

代表的な「小規模な念空間の技」

比較対象としては。
操作系能力者・シュートの使う「実在する鳥カゴを用いた念空間の技」が判りやすい。
彼は右手や左手の殴打に頼って、その都度その都度、コツコツと少しずつ、対象者に向かって己の(鳥カゴの中の)念空間を敷衍、延伸していく
(シュートは放出系能力者ではない。ゆえに支配できる実在空間は、鳥カゴ程度の小ささが適当である。中に閉じ込めたカイトを小さくもできるしね ← しかしこれはまた別の考え方が必要だ。どうやったんだろうね?)。

○ 第 21 巻、P13〜14。左目にシュートの念空間の支配(操作)を食らったキルアの実際。
  鳥カゴの中のカーテンが一方向に開けてあるにもかかわらず。キルアは支配された左目の視界が取れなくなっている。ということは?
  キルアの全身が鳥カゴの中に移された後も? キルアは鳥カゴの外を見ることは適わないのか?

それに比べてオロソ妹は。
たった一つの具現化バッヂの取付 … ただそれだけの発動条件で、キルアの肉体と兄の具現化ダーツの筐体(的の方)をシンクロできるという訳だ
(オロソ妹は放出系能力者ではない。ゆえに支配できる実在空間は、キルアの肉体一つが関の山という訳だ)。

シュートとオロソ妹の、それぞれの念空間の技。
どっちがどう…優れていて、また劣っている…という訳ではない。一長一短である…が。
対象者を殺すか、兄妹が深手を負うかの二択しか能がない点を考慮すると…。
やはりオロソ妹は、操作系能力者だとは言えない(対象者に対する応用力が殆ど無いから)。具現化能力者である公算が高い。
まぁ … ダーツの最中に脳内に話しかけることは可能なので、質疑応答…つまりは拷問はできるかもしれない。

✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽

閑話。余談だが。
キルアはゲーム開始直前、ダーツとリンクした頭の中に、ゲームスタートの電子音を聞いた。
そして二発の念魚の刺突の後、三発目を食らう直前に、体がカラフルな的状に変色した。
電子音はともかく、的状の様変わり…これは、ゲームの進行上…あまり厳密なタイミングとは言えない。
本来なら、厳密なタイミングでキルアに、状態異常を…視覚からも伝えねばならないだろうに…?
タイミングがいい加減でも許される…その理由は…キルアからの能力の解除は不可能なので、ゲームの攻略に有益なヒントになる…という訳でもないから、ズレていても許されるのだろうか?

✽✽✽✽✽✽ ↑閑話休題↑ ✽✽✽✽✽✽

次もまた余談。

ゲームを決める為の最後の一投をオロソ兄が失敗した場合。それまでキルアに与えたダメージが全て、兄妹二人に跳ね返る…ところだった、と冨樫は書いている(意訳)。
誓約と制約だ。こういうのは二人で決めたオートの操作系の仕組みだと、筆者は考察している。

仮にそうなった場合。
◇ キルアに与えたダメージ自体も、なかったことになるのか?

冨樫の言い方は「全て兄妹にはね返る ‼! 」だから、そう考えた方が妥当かもしれない…。

審議。テーマ。閑話。余談。
❀ 操作系だけでそんなことできる!?  
✿ そりゃ特質系なんじゃないの!?

▷ 放出系能力者(最近では具現化系能力者という向きもある)ナックルは。
▶ 操作系メモリで「戦う二人の物理的ダメージ」を「無かったこと」に出来る。
しかしそれはあくまでも現在進行系。今発生するはずのダメージを無かったことにしている(操作系能力で単なる「数字」に換算している)訳だ。
しかも。ずうっと無かったことにしていたダメージを。最終的には有ったことにする…訳でもない。つまりはやはり、ナックルには、現在進行形の「操作/管理」しかできない…と考えた方が、妥当。

しかるに。
○ オロソ兄妹の操作系能力の場合…。
もしもキルアに既に与えたダメージまでもなかったことにできる場合は?
◎ 時間の遡り(キルアの体をゲーム開始前に戻す)からの、ダメージの測量、そして兄妹への移し替えになる。

❀ 操作系のルール当てはめだけじゃあ、個体の時間…その遡りは、できないんじゃねえの?
✿ それができるのは特質系では? 無かったこと…になんて、そんな有り難いことが可能ならば…ねえ?

ゲーム開始時点のキルアの体の時刻をタイムリープの特異点として固定しておく。そこに立ち返る。
しかしキルアの記憶自体は。ゲームがあったこと、オロソ兄妹の念魚に遠隔で襲われたことを、忘れない。忘れさせることまでは、兄妹にはできない。そんな架空の話をしてみた。

――――――― ↑閑話休題↑ ✽✽✽✽✽

▷ チームメイト固定型のジョイント念能力の、メリットとデメリット

チームメイト固定型の念能力…ということは当然、ジョイントできる仲間は誰でもいい…なんてことはない。
読んで字の如く、換えが効かないメンバーでチームを作っている…と言い切って良い。それが、他とは異なる特徴。
▶ まずはチームメイトの換えが利かない点がデメリットだと言える。

ということは。その2、その3の分類…任意参加型…は、チームメイトを固定しないでもジョイントが成立する。そのような分類が成り立つ…と、現時点で筆者は考察している。
◇ 誰を相手に相互協力しても、オーラを融通してもらえる…そんな都合の良い仕組み。これは簡単には作れない(都合が良い=多いにメリットが有る)。

メリットを享受できるということは、それなりのハードルを超えているはずだ。
◆ 任意参加型のジョイント能力にも、一長一短有ることだろう。それを以下の長文で探ってみたい。

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*〜*~*~*

あ。その前に。肝心なことを忘れていた。
先に、チームメイトを固定していることで、ゲンスルーやオロソ兄が得ているメリットをここに書いておく必要があった…

ゲンスルーは。自分のすぐ側にジョイントのチームメイトであるサブ、バラがいなくても。単独で「命の音/カウントダウン」を発動できる。

また。オロソ兄は。
妹が具現化したバッヂが標的に付きさえすれば。別段すぐ側の妹からオーラを随時もらわなくても、ダーツを開始できる(はずだ)。
残念ながらそれを主張するに足る描写は乏しい。少なくともダーツを投げる兄の姿。これは妹とは非接触。それでも相互協力がちゃんと継続していた。

第 23 巻、P67。オロソ兄妹がくつろぐ小洒落たダーツバー。
同じくP68から冨樫による能力説明が始まるが。
冨樫は。『この空間自体を兄妹が具現化した』とも『この実在する空間に能力をリンクしている』…とも言っちゃいない。ので。
『この空間内に妹がいることによって、兄は安定した能力の発動が可能になっている』という主張には説得力がない。だから妹が何処かで生きてさえいりゃ、ダーツは始められる…はずだ。

―――――――― ↑ 宗旨替え↑ ――――――――

フィンクスが言った「念空間の術者が定位置に常駐している」という発動条件。
コレを重視すると、筆者の主張を変更せざるを得ない。宗旨替えします。
しかしながら、ジョイントの在り方については。間違っている考察…それ自体に意味が有るので、以下の文はそのまま書いておくことにした。

―――――― ↓ 訂正が必要 ↓ ――――――

妹の仕事はオートの操作系。それは妹が具現化したバッヂが媒介してくれる。
バッヂは既に妹本体から離しているので『妹が定位置(兄の側)に居ること』…それが発動条件になる公算…これは低い。

ちょうどノブナガが体験した「ヨコタニのロボット衛兵の操作系の無敵状態」や、「謎の変化系能力者が司る、モレナを匿う部屋の壁がオート操作で的確に外力に応戦しうる応力を選び対処する操作系のはたらき」とは、真逆だ。
これらは能力者が定位置に居なければ、高い操作系能力を発揮できない。

―――――――― ↑ ダウト ↑ ――――――――

筆者が見落としていた点は。
オロソ妹は、兄の側に居る…と解釈するのではなく。
兄が具現化したダーツ(ターゲット、筐体の方)の側に居る…という解釈。これの側に居ることがオート操作の発動条件だ…と言われたら、大納得できる。

―――――― ↓ 元々の主張 ↓ ――――――

しかるに。それらに対して。
その2、その3に分類した群…チームメイト(チームのメンバー)を固定していない群…すなわち任意参加型のジョイント念能力には。
このような能力の仕掛け(発動、はじめ方)は不可能。
アイツラは随時、オーラの供給が可能な適切な距離を保たねば、能力の主催者といえどもその能力を発動できない(ハルケンブルグのチームを見よ)。

―― ↑以下のように訂正せざるを得ない ↓ ――

オロソ兄妹の距離感と、ハルケンブルグチームの距離感。これらは基本的には同じもの。
発動の開始時点はともかく、念魚・ダツの具現化及びキルアへの攻撃の時点では、オロソ妹は兄の具現化ダーツの筐体の近く…定位置にいなければならない(という仮説)。

*~*~*~*~*~*――――――――*~*~*~*~*~*

あと補足。そして蛇足。
この型の…チームメイト固定型のジョイント念能力の場合。
爆弾魔のメンバーが言う通り、チームメイトは能力の「部品」を担っている(第 15 巻、P72。バラが言った。俺たちは「備品」だと)。
だから仮に部品役のメンバーが死んだ場合。都合よく死後の念でも発動しない限りは、その能力全体が破綻するはずだ。
そういう展開はなかったから誰も証明はできないけども。普通に読んだらそう読み解ける。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

※ … コントロール専有型と、コントロール放棄型の違い。

○ 能力の主催者であるゲンスルーやオロソ兄は、自らの能力のコントロールを、他の誰かに譲り渡すことをしない(これをコントロール専有型と呼称する)。
◎ 能力の主催者であるはずのツボネ。しかし乗り物のハンドルや操縦桿を操るのは、相互協力の相手である。この現象をして「コントロール放棄型」と呼称する(詳細は別記、後述する)。

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*〜*~*~*

念のため断っておくが…。上の例えにおいて
「ゲンスルーが得ているメリットは解るが、サブ、バラはどんなメリットを得ているのよ?」だの、
「オロソ兄が得ているメリットは解るが、妹ちゃんはどんなメリットを得ているのよ?」だのと、疑問に感じる読者は居るだろうか?
そのような方は、チームプレイのなんたるかについて無理解。なので、筆者としては匙を投げる。一々説得したいとは思わない。

次は。その2の、任意参加型で、かつコントロール放棄型のジョイント念能力…ツボネの乗り物の能力について書く。続く。

No.18 長文翁 2023/03/01 16:24

ジョイント型分類 2/7

>>17 の続き

その1。チームメイト固定型(かつ、コントロール専有型)の、ジョイント型念能力について。
今回は前後半の、前半の長文。

ジョイントタイプの念能力って言ったら。
一人の能力の主催者(側)に対して、(複数人の)従者(側)が(それぞれの)オーラを持ち寄って、その念能力の成就、また発動をお手伝いする形(型)。
この点についてはその他の分類(その2、その3)とも共通…だとして。

▷ その1の、チームメイト固定型がその他の型…即ちその2、その3の「任意参加型」と決定的に違う点は。
▶ チームメイトが(各々のオーラのみならず)それぞれ得意な六性図上の(各系統の)メモリを持ち寄って、一つの念能力を組み上げる点。

以下、具体的に診ていこう。

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○ 爆弾魔チームは…(第 15 巻〜第 18 巻)。
「命の音/カウントダウン」の主催者側(=主体)のゲンスルーが具現化メモリを担当。
残る二人をここでは従者側と呼称するが。
相対的に弱かった( キルアとタイマンした → )細目のサブが操作系メモリ、相対的に強かった( ビスケとタイマンした → )長髪のバラが放出系メモリを持ち寄っていたもの…と推察する。

具現化生まれのゲンスルーだけでは、単純な仕組みの爆弾を、自分にも危険な位置で爆発させることしかできない
(本人はそれを更に簡略化した「一握りの火薬/リトルフラワー」を実用化していた…自分の防御オーラで耐えられる量の具現化火薬しか導入できない訳だ)。

ゆえに爆弾魔チームは。ゲンスルー本体から遠くへと、大量の具現化火薬を導入した爆弾を離せるに足る、放出系メモリを合わせている
(バラがその仕組み=放出系のシステムを担当。もちろん放出系能力者・バラはふんだんな操作系メモリも持ち合わせている。それでもって「憑き物」としての強制力を行使していたとしても、なんら不思議ではない。相手のオーラ防御を突破して、外すことができない癒着を強制する…そんなレベルの操作系能力を、以下のサブと協力することで発揮している)。

他に。操作系能力者・サブが担当している操作系メモリには。
上に書いた「憑き物」としての爆弾の強制性(やはりなんと言っても操作系能力者がメインで担当するに限る。まぁそりゃ当然だわな)。

◆ また言葉を介した制約として。
能力の説明…しかも、爆弾の解除方法(ゲンスルーの体に触れてボマー捕まえたと言う)まで説明してようやく爆弾の具現化が成る…という発動条件。

余談だが。
この発動条件があるせいで。この能力自体が、他人にゲームを強制する能力だと分類できる。
グリードアイランドが実装している離脱/リーブの呪文のせいでカウントダウンというゲームの攻略が極端に難しかった訳だが、
それはたまたまグリードアイランドというメタ・ゲームと重なったせいに過ぎない。それが無ければ比較的公平なタイマンの強制だったと言っていい。

元い(もとい…言い直し。本筋に戻る。元に戻る)。
こういうのは、操作系能力とは無関係だと考える読者もいる。が。
◇ 筆者は操作系の仕組みだと考える。言葉という術式で己の能力の起動を操作しているからだ
(カルトが蛇咬の舞の仕掛けで指差しながら「ソレ」と言わねばならないのと同じ。それの何倍も高いハードルの設定)。

その他の操作系の仕組みには。
対象者の心臓の拍動とシンクロして、爆弾に表示されたカウンターが減る仕組みもある(そんなカウンターのデザインと具現化…これはサブ氏の具現化メモリで担当していて欲しいところ … だが、ゲンスルーがやっていたとしてもさほど大きな差は無い)。
もう二つ。爆弾を仕掛ける時のキーワード「ボマー」。それとリリース(一斉解放)の仕組みも操作系。三人一組でのポーズと「解放/リリース」の唱和。
このような術式 … いわば手順を踏むことも、筆者には操作系の仕組みだと思える。多数を同時に爆破するリリースの方は、ゲンスルーの持つ操作系メモリでは賄えない。サブ氏の担当だろう。

❀〜〜〜❀〜〜〜❀〜〜〜❀〜〜〜❀〜〜〜❀

あと。以下は勿論仮説だが。最も肝心な操作系メモリの働きとは?
▶ 対象者の体に設置された爆弾が「有害なのに無敵」な点。

しかしコレは…本当にそうだろうか?

数々のハードル(能力の設定)を超えているからそれが成るのだと思うが…。いまいち判らん。
一つだけ判ってるのは、誰一人あの爆弾を壊そうとしなかったこと(アベンガネが隠していた除念能力で安全化したのみ)。
他の誰一人、壊したくとも壊せなかった…というのだろうか?
だとしたら、儂が書いたように「無敵物体」だということ。

普通に考えたら。
爆弾の具現化メモリの為せる技で「解除に失敗したら暴発します」という仕組みが有っても良さそうなもの。もちろん作中にその説明が有りゃなお良かった。だがそんな筋書きはなかった。
常識的に言って、爆弾とは「解除にしくじれば暴発するもの」、「自信の有る専門家が解除に当たり… 失敗すれば大怪我も爆死もあり得るもの」。→ そんな常識が行き渡り、誰一人解除を図らなかったのだ…と考えて良い。

一応この仮説に対する結論なのだが。
操作系の破壊不可なんぞ初めから無く。実は爆弾の専門家であれば正式な手順による解除自体は可能であり…ゆえに爆弾魔達は、早めのリリースという操作系の仕組みをあらかじめ用意していた…のだろうか?

✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽

※ … 無害ゆえに無敵? / 有害なのに無敵?

モラウが。ヂートゥの足を結わえた煙のロープだって、有害なのに無敵だった。
同じく。シャウアプフを閉じ込めた煙の監獄も、王の元へと急ぎたい彼にとっては有害だった。壊れやしねえ。
このような、操作系能力による無敵状態には、必ず解法が在る(ハズだ)。
モラウが煙から作った堅いロープや監獄は、すぐそこに居るモラウを先に殺してしまえば、自動的に消えただろうし。
ゴンがナックルのポットクリンや、ナックル自身を「壊せない」状態。これはゴンがハコワレというゲームに勝てば良かったというだけの話だ。

命の音/カウントダウンも、「ボマー捕まえた」という比較的単純な鬼ごっこゲームに勝てば、解除できた訳だが…?
コレをもって、あの爆弾が「有害なのに無敵」だったと言えるものだろうか? 冨樫の設定ではどうなっていたのか?

次はオロソ兄妹のジョイント能力について。

*~*~*~*~*~*――――――――*~*~*~*~*~*

◎ オロソ兄妹の場合は。
第 23 巻、P67〜69。「死亡遊戯/ダツDEダーツ」。冨樫は地の文で長々と説明した。

オロソ兄が。ダーツゲーム(← 冨樫は「兄が念で創った」と表現。すなわちこの筐体は実在しない…?)と、念魚・ダツの具現化を担当。
オロソ妹が。キルアに着けた例のバッヂの具現化を担当(← 強制の操作系能力。キルアの肉体とオロソ兄による具現化ダーツ(← 的の方)を遠隔でシンクロさせる。放出&操作系のターゲットとして固定する、念空間の能力。後述する)。

作中では。
兄妹ではなくその手下の小判鮫キメラ蟻(コバーン)が、キルアに具現化バッヂを着けた。
このバッヂ。実はオロソ兄妹でさえゲーム終了まで外せない。そういう制約になっている。
なぜなら。ラストのダーツの一投…その失敗=キルアに与えたダメージと相当のダメージが、術者である二人を襲う手筈…そのリスクから、自ら逃げ出せないようにする為だ。
乾坤一擲、のるかそるかの勝負にしか使えない能力という訳だ(キルアが死ぬか、オロソ兄妹が大量出血に見舞われるか=死なずに済みそう?)。

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術者自らは停止できない…そんな設定の能力 / 術者自らいつでも停止できる設定の能力

( … 余談だが、第 20 巻、P191。
 ナックルの台詞とゴンの内心から読み解いたら…? ハコワレは一旦発動したらナックルの一存では解除できない能力…そう読める。
 がしかし、蓋を開けてみたらそんなことはなかった。かように登場人物のやり取りとは、展開のミスリードにうってつけの舞台装置として機能している。
 でもこの描写はむしろ、冨樫がやっちまってるようにも読める…。つまり当初は、ハコワレの途中解除…これはできない設定だったんじゃないか? という疑惑(それができなきゃユピー戦が描けない)。

 キメラアント編には。
 作戦行動を極めて有利にできる、ノヴのマンション内から外部へのネテロの携帯電話の使用(後に下級蟻は携帯の電波でその内容が理解できる【ゆえに作戦行動中は携帯電話は使わない】というトンデモ設定が登場した)や、
 ネフェルピトーが『殴打の洗礼式を開催するぞ!』だの、『冷凍庫用意しといて!』だのと、遠隔でテレパシーを放ったかのような描写(後に下級蟻と同じレベルの高度なテレパシーは使えない…と明示)が有り、その都度の微妙な展開の修正が行われている
 そもそも一部の昆虫…蟻、蜂らが、集団で連携して行動できるのは、フェロモンという物質を撒き散らして、それを感づく器官があるからである。現実の昆虫はテレパシーを使わない)

✽✽✽✽✽✽ ↑閑話休題↑ ✽✽✽✽✽✽

あのバッヂ。
一つしか具現化できないのなら、キルアを始末した後に取りに行く必要があったのかもしれないね。

バッヂには針…所謂安全ピンが付いている。小判鮫キメラアリ・コバーンは、これでキルアの上着の後ろ身頃を刺し留めている
(第 23 巻、P53。BAR DOUBLE BULL というバッヂのデザイン ← 名前から考察すると、まさか念空間としてのダーツバーごと具現化しているというのか? まさか。
 できなくはないが…大袈裟すぎる。しかしながら、あのバー(同じくP67)は実在している…と、決めつけてもいいものだろうか? バーの名前さえも名付けているとすれば、具現化したダーツバーということもあり得る)。
実在するダーツバー。通い慣れたダーツバーに似せて作ったから、より愛着が有ってオーラが活性化する…操作系能力については、そんな筋書きはあり得る。

イルミの針やシャルナークのアンテナのように、操作系能力の支配下に置きたい敵の肉体(肌、筋肉、大脳)に直接刺すというのならともかく。
上着の見えないところに刺し止めたら支配が成立する…なんて ⁉ 。ちょっと甘い発動条件という気もするな。

*~*~*~*~*~*――――――――*~*~*~*~*~*

架空の話だが。
コレ、動いてるキルアではなくて、あらかじめキルアが着ることになっていた上着に先回りしてバッヂを仕掛けていた場合、どうなるのだろうか?
むしろ動いてるキルアにバッヂをこっそり着けることの困難さを考えたら、先回りしてクローゼットの中のキルアの衣類にバッヂを仕掛けておく…その方が、本来の使い方のようにも思える。
その場合、どのような考察が成り立つだろうか? 待ち伏せ、罠型、補助道具を用いた念空間の仕掛けだと言える…と思いますが? どうでしょう?

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

具現化バッヂが着いたことで念空間となったキルアの肉体(バッヂが付いたのはあくまでもキルアのTシャツですよ)。
オロソ妹の本体から遠く離れた位置に在るキルアの体が、操作系の強制の罠にハマったのだから、放出系も一枚噛んでいる。
オロソ妹が操作系能力者である蓋然性を押さえつつも…。以下のクラピカの言い方からすると、オロソ妹がキルアを呪った技は、

▷ 具現化系能力者の使う念空間の技法である。

第 36 巻、P75。クラピカは言っている。

「空間を区切り(、また)遮断する能力は放出系・具現化系の相反する能力者が(それぞれ)得意としている」

※ … ちなみに。ヂートゥは実在する空間をオリジナルの念空間で区切って、かつ遮断していた(=異次元空間を並行存在させて、実在空間を区切る=遮断する=邪魔者は侵入できない=誰もモラウを助けに入れない)。
  対して。ノヴは区切っただけで、原則として遮断はしていない(原則として誰でも、入って来た場所に備え付けのドアから戻れるからだ。極めて弱い強制性)。

※※ … オロソ妹は、具現化バッヂの効力でキルアの体一つをようやく区切って、その操作系能力を適応している(当てはめている)。誰もキルアを念魚・ダツの刺突からは助けられない(ところが、エイイ一家のトレベルム。彼の右手→左手の能力ならばその限りではない。キルアをダツのダメージから助けることが可能だろう)。

元い。引用に戻る。念能力初心者のサカタに向けたクラピカの説明。

①「放出系は空間そのものを移動させる力に長けていて」
②「具現化系は空間内に様々な法則やルールを作り込むことに長けている」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

余談。
② の具現化系能力者の場合に言う「法則やルール」で他者を従わせる仕掛けとは、操作系メモリの働きに他ならないのだが。
そんなものは当然、放出系能力者の方がふんだんにメモリを割けるに決まっている(操作系能力の精度限界が上限80 %の放出系能力者と、上限60 %の具現化系能力者の差だ。そもそも覚えることが可能な操作系能力の差もある=仕掛けられる罠のバリエーションも多様になる)。

単にクラピカは(そして冨樫も)。
① の「(本来マラヤーム王子たちが居るはずの)実在する空間そのものを移動させる力」については … 具現化系能力者は全く劣っているから … その蓋然性は極めて低く、故にそれに言及する必要性もまた低い。だから前段にてその点に優れた放出系能力者の関わりである蓋然性 … これを強調し。後段では、
② の(実在する空間か、それともオリジナルの具現化した空間かは別問題として)「空間内に様々な法則やルールを作り込むことに長けている」点について、それしか能の無い具現化系能力者の仕業であることに言及せねばならなかった訳だ。

なぜなら。そうしないことには。
サカタの欲する情報 … 話題の「1013 号室の『念による影響下』について」。
現段階の考察における、具現化系能力者による仕掛けだった場合…の解説を、し損ねてしまうからだ。

どっちにせよ②の「本物の部屋を一旦出たハンゾー(の分身)が、守護霊獣が待ち構える偽物の部屋にしか戻れない仕掛けにハマっている」…即ち、出入りする者が術者の設定したルールにハマっている…という現状を、説明せねばならない。
『遮断されている』から、マラヤーム王子の元にハンゾー(の分身)が駆けつけることができなくなっているのが現状…という訳だ。
そしてそれは。具現化、放出、どちらの生まれの使い手にも可能…という話。それをクラピカはサカタに説明している。

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*〜*~*~*

念の為書いておくが。「長けている」という日本語。
仮にクラピカが「 “ 比較的 ” 長けている」と言っているのなら。具現化能力者の創る念空間が持つ、放出系能力者の念空間の技に対する優位性に言及している…と言える。
しかし作中のサカタに対する説明の場合は。
それぞれの特徴、特性を客観的に言い表しているに過ぎない。

例えば。
『レイザーは複数の人型オーラ体とオーラボールを用いた立体的な範囲攻撃に長けていて、シャッチモーノ = トチーノは実在する武器と複数の人型オーラ体を用いた人海戦術に長けている』
筆者がこうサカタに説明したとしよう。

この表現自体に間違いはない。サカタが現状と未来を正しく把握し、レイザー、シャッチモーノそれぞれに対策を練る場合に必要な情報…予め注意すべき彼らの得意技を、端的に伝えている。
しかしもう既にお気付きのように。
それぞれに対策を練るとは言っても…。レイザーとシャッチモーノ、どちらの放出系能力者がより脅威となるかは自明。

クラピカの説明はこれと同じ。
放出系能力者が用いる念空間、具現化能力者が用いる念空間。それぞれの特徴には言及しつつも。
そこに侵入しようとする他者がハマる(操作系メモリによる)法則やルールの影響力。その強度、程度までをも正確に伝え切れてはいない。

その点に関しては。
放出系能力者が用意した念空間 > 具現化能力者が用意した念空間
こうなるに決まっている。

✽✽✽✽✽✽ ↑閑話休題↑ ✽✽✽✽✽✽

勿論今回、オロソ妹が「オリジナルの念空間」を具現化しているとは思わない。単にキルアを呪う為のバッヂを一つ、具現化しているだけだ。

彼女の役割は、
① … 兄の具現化したダーツの的(筐体)と、キルア一人の肉体(衣服ごと)。この二つの空間をシンクロさせること。
② … 兄のダーツの矢が的に命中した時刻(瞬間)をもって、具現化念魚・ダツをキルアの肉体に素早く具現化していくこと

(注意 … 極めて速いのは速い…瞬間的であることは間違い無いのだが。
  具現化念魚・ダツの攻撃は「速度と時間と距離の法則」の通りだった。ゆえにキルアは致命傷になる直前に掴んで止めることができた。
  もしも「脳に刺さった状態」で具現化するような、時間的には後出しの具現化能力ならば、キルアのキャッチも意味はなかった)

今回キルアは。その具現化バッヂのせいで。
発動条件を満たしたことで、まさしくキルアの肉体がまるごと『ダーツの的とリンクする』ルールを当てはめられてしまった訳だ。
逃れることの許されない強制力。操作系能力の恐るべき点だ。
例のバッヂから延伸、拡大したオーラが人知れず、キルアの肉体をまるごと包んでしまった訳だ(食らったキルアが気づかない。こういうのも「隠」のオーラなのだろうか?)。

❀〜〜〜❀〜〜〜❀〜〜〜❀〜〜〜❀〜〜〜❀

空間を区切る為には、普通ならば
① 多くの放出したオーラで実在する空間を覆わねばならない。

例えばモラウが。ヂートゥのサバンナ空間の中身を、己の煙のオーラで覆い尽くせないものかな…と思案したように。
仮に覆い尽くしたら、壊れない煙の迷路…なんて、具現化するつもりだったのかな?
(ちなみに。使い手がその場を離れるならば尚更多くのオーラが要る)。

さもなければ…。ヂートゥやノヴのように
② 具現化したオリジナル空間(オリジナルなので区切られた空間であることは自明)を “ そこに置いておく ” か
(ヂートゥはノヴと違って “ 離れられなかった ”。中にずっと居た) 。

或いはエイイ一家のボコンテ君がやっているように。
『実在する部屋の決まった入口から入った場合はルール発動』のように、
③ 実在する空間に、操作系のメモリ(による仕掛け)を放出(放置)して置いておくか、だ。
部分的な仕掛けならば少ない操作系メモリの放出(設置)だけで済む。

オロソ妹の場合は。
④ たった一つの具現化バッヂでたった一人の体を呪う → 人間を一体覆い尽くす程度のオーラならば、バッヂを着けるだけで、そこを起点に繰り出せる…と推察できる。
念空間について議論するに相応しいトピックが有れば、「補助道具」を用いたやり方について、踏み込んで議論できる…のだが、管理人さん、作ってくれませんか?

長いので、前後半に分ける。後半に続く。

No.17 長文翁 2023/03/01 16:15

翁の、ジョイント型分類 1/7

ハンタの読者の中には、作中で冨樫が何種類かに描き分けたジョイント型の念能力について、たった一種類だと思っている人がいる。
筆者はそうは思わない。なので、筆者が思うところの分類を示そうと思う。

○ その1 … チームメイト固定型で、コントロール専有型。
爆弾魔三人の命の音/カウントダウン。オロソ兄妹の死亡遊戯/ダツDEダーツ。
(長文では扱わないが、相互協力型の念能力『グリードアイランド』もココ。グリードアイランドは個々の参加者 {プレイヤー} からはオーラを吸い取ってはいない…という考察による分類=チームメイト固定型)

◎ その2 … 任意参加型で、コントロール放棄型。
ツボネの大和撫子七変化/ライダーズハイ。他に、作中には出る機会がなかったが、カートンの乗り物の能力(描写が無いので長文では扱わない)。
他者からの強制的なオーラの徴集という操作系能力を人知れず仕込んだ相互協力の仕組みについて語る。

● その3 … 任意参加型で、コントロール専有型。
その3を説明する上では、以下の四つに分ける。

・その3の1。カキン王族ホイコーロの祖先(もちろん死人)が、その子孫と組んで繰り出す、守護霊獣と、壺中卵の儀【 守護霊獣は王位継承戦限定の能力なのかを考察…のトピックへ投稿済、>>26 】。
・その3の2。ゴレムとチーム石壁の銃火器。
・その3の3。ハルケンブルグ王子とその守護霊獣、及び従者たちによるパーティーフォーム。
・その3の4。タイソン王子の守護霊獣による「協力者に幸せを与える能力」について(コレについては、タイソン王子の守護霊獣のトピックに投稿を予定)。

※ その3の1の、守護霊獣と壺中卵の儀については専用のトピックに既に記した【 守護霊獣は王位継承戦限定の能力なのかを考察…のトピックへ投稿済、>>26 】
※ その3の4の、タイソン王子の守護霊獣による「協力者に幸せを与える能力」については専用のトピックに記す予定

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※ その1の、チームメイト固定型が存在して、かつ同時に、その他の分類がある…ってことは。当然。
筆者の考察では。その2、その3は。チームメイトを固定せずともジョイント(相互協力)が成立する。そのような技の構成になっている…という分類である。
それを特に「任意参加型」だと呼称している。

また主な観点として。以下の…

○ チームメイト間での、六性図各系統のメモリの融通
◎ 協力者同士の、六性図各系統(?)のオーラの融通
● 他者のオーラの、強制的徴集の仕組み(=操作系能力)と、その見返り(受け取れる利益)について
◉ 単なる寄生型念能力と、相互協力が成立している寄生型念能力との違い
◎ 任意参加が可能な形態か、不可能な形態(チームメイト固定型)か
● 相互協力からの離脱が可能な形態か、不可能な形態か

このような観点に基づき、以下の長文にて、上の1〜3の分類について解説していく。

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ジョイント型念能力に関する筆者の主張の骨子や要点。結論。短いまとめ。

ジョイント型念能力は一種類ではなく、いくつかに分類できる。

その1。ボマー三人組やオロソ兄妹の技。チームメイトを固定して、替えが効かない。オーラだけでなく、各系統のメモリも融通している。

その2。ツボネやカートンの乗り物に変身する能力。相互協力する相手は誰でもよい。その相手に能力のコントロールをかなりの部分任せるという特徴が有る。

その3。ゴレムの銃火器、またハルケンブルグの守護霊獣が主催する念能力。けしてチームメイトを固定しておらず、相互協力する相手の編成はある程度融通がきく。能力の主催者が最後まで能力の行使に責任を持てる形式をキープしている。

その3の例外 … カキンの王族の、壺の霊力で生まれる守護霊獣。既に亡くなった、この能力の主催者の願いと、相互協力の参加者の思惑とがすれ違っている(それが壺中卵の儀)。既に専用のトピックに記した。

その3をもう一つ … タイソン王子の守護霊獣が主催する相互協力能力。タイソン王子の人となりを反映した後方支援を、守護霊獣が実現できている。特筆事項としては…壺を創設したカキン王族の祖先も、この相互協力の主眼を失ってはいない点(=守護霊獣が憑いた子孫を守ること)。専用のトピックに別記する予定。

 
以上の分類で理解できた読者は、以下に続く長文なんて読まなくてよい(これを含めて7つもある笑)

No.16 三ツ星の考察ハンター 2023/01/07 10:01

乗り物系は念能力者なら乗れるから需要ありそう

No.15 三ツ星の考察ハンター 2022/05/27 18:25

具現化系のゴレイヌにはかつて放出系と操作系の兄弟がいた。
しかしゴリラ族の掟、ゴリラ蠱毒により兄弟は命を落とした。
だが兄弟の死後の念は今もゴレイヌを守るゴリラとして残り続けている。

No.14 三ツ星の考察ハンター 2022/02/03 16:35

普通考えてジョイントのほうが有利だよ。
問題は信頼できる仲間がいるかどうか。

No.13 三ツ星の考察ハンター 2022/02/03 04:46

戦闘の才能がない具現化系適正者が物を作るのに徹する、そこまで才能のない放出系能力者が燃料、弾としての役割に徹する。メモリの有効活用。個人での戦闘に才能あるものだったら個の戦闘力を高めた方がいいかもだけど、戦闘才能ないものがへたに単体での戦闘力を高めても一線級には歯が立たないのあれば得意分野に特化して修行できるからね。

No.12 三ツ星の考察ハンター 2022/02/03 02:31

念能力においてリスクとか使い勝手の悪さを自ら取り入れるってことは能力、威力の爆発的向上、つまり誓約と制約’みたいなことやからね。リスクをとってでもその能力を得る価値があるかどうかはその人の背景によるんだから単純に是非をとえるものじゃないでしょ。

No.11 三ツ星の考察ハンター 2021/07/01 23:30

自分単体で使える能力があってそれを強化、補助してもらうためのジョイントタイプならいいかも
ゲンスルーの「命の音」みたいな。
ツボネみたいな他の能力者に使われる事が前提のだとあまりオススメできないかなぁ

No.10 三ツ星の考察ハンター 2020/07/14 16:42

数ある念の型の中でも威力に絞れば相互協力型がパワーは出そう。ただ欠点としては念を構築してる複数のメンバーの内、誰か一人でも欠けたら威力が落ちるか、使えなくなるってリスクありそう。

No.9 一人一人は部品。全体目標が大事。 2019/11/30 17:43

たとえば。
絶対に負けられない、長きに渡る二国間の戦争。50年 〜 100年 以上続いている場合もあるかもしれない。

このような状況では。
敵の指導者やキーマンが明確な場合には、暗殺も有効な突破口になるだろう。

作中では、オロソ兄妹の「死亡遊戯/ダツデダーツ」や、
カキンの不可持民の「黄泉竈食ひ」などが効果的な暗殺の念のようだ。

国家が死力を尽くす戦争なので、人も命も最優先ではない。
産まれてくる子供達でさえ弾数のうち。
効果的な暗殺専用の念を複数人に習得させて、高い命中率で使用したいものだ。
むしろ念の技専用の人材としての出産が、国民の急務になるだろう。

ダツデダーツのように、暗殺に失敗するとダメージがこちらに返ってきてしまう念の技もある。
黄泉竈食ひももちろん、使えば減る。念使いが。
失敗 = 弾数の減少。
だから当然、成功率や命中率が重要。

念能力者としての育成に成功した貴重な国民を、何人犠牲にしてでも勝たねばならない戦争。
こういった場合には、ジョイント型の念を作らない理由はない。

ハルケンブルグの例もある。
人間を犠牲にしていい場合には…人間一人一人の人生の優先度が低い場合には、
どんどんジョイント型の攻撃技を編み出して、大きな目的を達成すべきだ。

そういう意味では、ゾル家はまだまだ甘いと評価するべきなのだろうか?

No.8 三ツ星の考察ハンター 2017/03/04 20:35

協専ハンターにはジョイントタイプの念能力者が多いのかも知れないですね。
協専ハンターはお金を稼ぐことが目的なので念能力自体はどうでもよく、より強力で重宝されるジョイントタイプの念能力者は多いでしょうね。

No.7 三ツ星の考察ハンター 2017/02/26 17:03

ゴレムは、あのジンが関心するくらい凄いらしいから、ジョイントタイプは相当すごいのでしょうね。
アモリ・イモリ・ウモリあたりもジョイントタイプの念能力者になってほしいと期待しています。

No.6 三ツ星の考察ハンター 2017/02/23 17:14

協力によって足し算ではなく掛け算的に能力を引き出せるなら
特に集団においては習得はありだろう
デメリットとして単体での必殺技を習得しにくい・出来ないかもしれないが、
例えば(相互型ではないが)幻影旅団でもコルトピやパクノダは戦闘向きの能力を
所持せずとも集団で行動するなどして弱点を補っていた
(結果的に両名とも自分の身を守れなかったが…)

No.5 三ツ星の考察ハンター 2017/02/20 22:25

相互協力型を修得する人って、MMOで回復薬やバフ系の役職を選択する人と同じ感覚なんですかね。
チームには必須の役職だし、貢献度も高いが、一人だと価値が薄い。
もともとチームでの戦闘を考えて自分の役割を理解している人でないと、相互協力型を選択するのは難しいでしょうね。

No.4 三ツ星の考察ハンター 2017/02/20 22:14

石壁で無双していた実績があるのでジョイントタイプはあり。
自分がジョイントタイプを修得するかというなし。

No.3 三ツ星の考察ハンター 2017/02/20 01:58

伝説の傭兵部隊「石壁」の話を聞くと全然ありなんだよな。

No.2 三ツ星の考察ハンター 2017/02/20 01:53

一人でも戦える念能力が既に取得しているのであれば、サブとして修得するのは「あり」だと思います。
例えば、ゲンスルーの「命の音(カウントダウン)」も相互協力型です。ゲンスルー、サブ、バラの三人がいないと発動できませんが、ゲンスルーには「一握りの火薬(リトルフラワー)」があるので一人でも十分に戦えることができ、相互協力型を修得することはゲンスルーにとって実用的だと思います。

No.1 三ツ星の考察ハンター 2017/02/20 01:37

ジョイントタイプは一人では使えないというのが最大の欠点。
つまり、天空闘技場のような一対一の戦闘では使い物にならないし、同胞が倒されて残り一人の時も使い物にならない。
念能力者自体がそこまで多くない中で、この欠点は大きすぎる。
ゆえに、修得するべきでなく、ヒソカの言葉を借りるなら他にメモリを使うべき。

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