【HOT】冨樫先生のハンターハンター連載再開と休載の最新情報

念空間について考察

念空間について考察

ノヴの念能力「4次元マンション(ハイドアンドシーク)」やヂートゥの念能力を筆頭とした念空間について考察。

クラピカ曰く「空間を区切り遮断する能力は放出系・具現化系の相反する能力者が得意としている。放出系は空間そのものを移動させる力に長けていて具現化系は空間内に様々な法則やルールを作り込む事に長けている」とのこと。

念空間について考察へのコメント

No.8 長文翁 2023/03/29 18:52

フウゲツ王子の守護霊獣の念空間の能力について2/2

>>7 の続き

さて。フウゲツの「魔法の扉/マジカルワーム」について、ようやく本題に入る。
第 36 巻、P78〜81。その能力の実際を診てみよう。
特にそのP80。『キイ… パタ…ン スウ… 』

★ 具現化って事は、実在する道具ではないので。ご覧の通り ↑ 。
フウゲツが扉を閉めてワーム状の念空間の中を這って移動を開始したら。
☆ 扉は独りでに消えてしまう。普通に考えて、その方が良いに決まっている
( 蚯蚓も、仮に具現化生まれだったら、こう ↑ した方が良いよ、自分の出入りの痕跡なんて残さない方がいいでしょ? … という長文を今、書いているところだ)。

 
◇ 放出系能力者であるエイイ一家のルイーニーが。
◆ 一回行った事が有る場所 … 即ちマーキングを施した場所になら行けるようになる(第 36 巻、P174〜176、同じくP186、187、同じくP195〜197)

… その事 ↑ とは逆で。
★ 具現化能力者であるフウゲツ(の守護霊獣)は、そもそも行った事が無い場所へと行く能力を持っている。
これは凄くないスか?

特にこの二人(カチョウ&フウゲツ)の能力の場合。
未踏の地へと…先へ先へと行きっぱなし…という使い方もあっただろう。
にもかかわらず、『復路が別途、ちゃんと有る』事を、はじめから冨樫が明示している。
(元の位置には戻れない…という制約/リスクの設定が有れば、逆に手に入るリターンの大きさは相当だったはず。でもまぁそれは一長一短だね。切り取り方次第では『フウゲツだけでは復路が使用できない』というリスクを既に採用しているし、それで得られるリターンは既に得ている)

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ほならね? 帰り路が有るというならば!
▷ 帰れる位置としてのマーキングを、残しっぱなしにした方が良かろうもん?
▶ にもかかわらず、ソレ(入口の扉)が スウ… と消えるというのだから。何をか言わんである。

▶ この仕様が意味するものは?
▶ ソレを消してまでも、何の痕跡も残さない…というメリットを得ている(?? 本当に得ているのか? … 別途、蚯蚓についての長文を書く予定。蚯蚓は出入りの痕跡を必ず残すんだよね。痕跡を残す事にもメリットが有るのか…? 無いのか?)。

フウゲツが移動能力を使って出立した痕跡 … コレは残らない( ▶ 痕跡が無い事 … 何処からどうやって消えたのか判らない事自体のメリットは後述する)。
その代わり、いざ帰り路に頼りたいとなったら、姉の存在が要る … という大きなデメリットが在る(ルイーニーになら独りでできる事が、フウゲツにはできない)=例えば姉が妹と独立して行動している時、妹だけでは、既に行った事がある所には帰れない=必ず妹だけで新天地へと行くしかない。

※ … フウゲツ独りでは帰り路を使用する事すら放棄する(デメリット)事で、ルイーニーが手に入れていない能力=行った事が無い所へ行く能力を得ている(メリット/リターン)。

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次の話題。フウゲツの「行きの扉」は、以下のどちらか?
フィンクスが言っていたこれらの違い ↓ ↓ 。

◆ 一回発動する毎にスイッチの入れ直しが必要になる『単発消失型』と、
◇ そんなことしなくてもちゃんと機能する『連続発動型』。

フウゲツの具現化した「行きの扉」は、一回使えば消える。元には戻れない。単発消失型
①:元に戻る … 即ち復路を利用するには? フウゲツ(&カチョウ)の体がすっかり出た後に、出口の扉は閉まって消える。その扉は即ち「帰りの扉」。コレをカチョウの手で(再具現化して)開けねばならない)
②:フウゲツが出立した地点の「行きの扉」自体は、閉まるとやがて消えてしまうので … 現段階では『残存して誰かを誘う役割』を担う事は不可能(つまり単発型)

―――――――― ↓ 寄り道 ↓ ――――――――

★ 痕跡が無い事、残らない事のメリットとは? またデメリットとは?  
あ、でも。この件では亜種か…。イコールじゃないのか …

○ 蚯蚓は痕跡を残すと同時に、単発型(蚯蚓以外の誰かを罠にかけるタイプの技ではない。消えてるかと言えば消えている)。
 そしてそれは同時に、けして消失型ではない(痕跡が残るので。消えてないので)。つまり単発型ではあっても消失型ではないケースも有るってことだ。
余談としては。実在する補助道具を用いる場合は尚更にあり得る。例えば三回しか使えない御札なんてのは普通に考えられる。能力の痕跡だけは残して、機能は消失しているケースも考えなくちゃならない。

◎ フウゲツは移動の痕跡を残さず、そして消失型。勿論単発型。
これらは別の形式。この件は保留にしとこう。

―――――――― ↑ 寄り道止 ↑ ――――――――

元い(← 本筋に戻る、の意味)。
単発(消失)型である事のメリットについて、結構後に書く。
そのイントロダクション ↓ 。

○ 実在する補助道具(← 普通に考えたら、実在する以上誰の目にも見せないなんて事は不可能)を利した「見える結界形式」と、
● 移動を司る操作系オーラ … それのみを放出系能力で分離、設置した「見えない地雷形式」。

… これら ↑↑ の分類で無視されている問題が一つ。
☯ 具現化した補助道具 … ってのは、アリか? ナシか?

答えは決まっている。アリだ。フウゲツ達の行きの扉、帰りの扉がソレだ。
やりたいことを達成する為に、具現化系能力を経由する事のメリット。これらは以下。
六性図のバランスの設定が固く、故に発動が安定する事。また出し入れが自由であること。
逆にデメリットは、やたらにオーラ消費が多く、オーラスタミナが早く枯渇する事。

☆ 出し入れが自由とは言っても…
①:具現化している間は目撃されてしまうし、円でも感知されてしまう … ???
②:んなこたない。具現化している間に「隠」を使えばいいんじゃない??( ← この点は現段階で答えが出ない。クラピカのイルカとレシーバの件があるので考察するには難易度が高い。円でも判らない具現化アイテム。かつバビマイナが悲鳴を上げたオイト王妃を凝で見ていない訳がないので、隠の定義に反する ← それでもイルカもレシーバも見つかっていない)

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ではそれらの点を踏まえて。
▷ 具現化した扉=見える結界形式 … と言い切っていいのか?
▶ 半々だ ↑ 。そうとも言えるし、逆に言えない部分も有るし。
良いとこ取り … なんて美味しい事になってるのか? 否か?

先に書いたフウゲツの移動のケースだけ見たら。
❀ 見えない地雷形式の中でも、作中でフィンクスが言っていた「単発消失型」か「連続発動型」かの分類の内、前者だと言える。だって消えちゃうからね。
✿ とても「見える結界形式」の亜種だとは言えない。だって、結界ってのは見える形式の言い方だから。

しかし … 。
消える=証拠を残さない=見えない。見えないのなら地雷形式だ … というロジックには無理がある。通らない。
なぜなら別段、フウゲツは誰かを嵌める為に「行きの扉」を設置しようとはしていないし
( ココ ↑ も冨樫の日本語の甘いところで…。敵を罠に嵌めるだけなら地雷形式と言えばいいが、単に味方が移動の為に使用する時には「罠/トラップ」とは言えない。罠とは言えないのだから、見えない罠を意味する地雷っていう言い方…コレは一面的に過ぎるだろう…。じゃあどんな用語で書けば良かったのか? って言われると、うーん…保留)。
そもそもフウゲツの扉は見えるし、見えない地雷形式とはとても言えない。

しかしソレは作中で、フウゲツがソレ(誰かに不利益をもたらすこと)を意図しなかったというだけの話であり…!
急に思いついた余談を以下 ↓ に書く。

例えばフウゲツが誰ぞの子供を拐かす意思を持って、保育園にでも子供部屋にでも「行きの扉」を設置した場合、好奇心からその扉の中へと入った子供が居たら( … 良く考えたら別に子供の意思は無関係だった。フウゲツが腕力で赤子(←ワブル等)を連れて、這って動けば良いだけだ)、誘拐の痕跡は跡形も無く消えてしまう。
そう考えると「見える結界形式」かつ「単発消失型」だ(そして作中ではそのケースの議論は行われてはいない。痕跡を残さない事の利点はこのケースにも在る。考えてもいなかった)。

補足。子供を自動的に誘拐する場合。
いかにも楽しげな「行きの扉」がキーデザインとなる。好奇心の強い子供ならば、開けて這って進みたくなるだろう。
(具現化した補助道具を用いた)見える結界形式が、十全に罠として機能するって寸法だ。そしてそれは用が済めば消える(単発消失型)。

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元い(← 本筋に戻る、の意味)。
局面によっては、フウゲツの移動能力は単なる「見える結界形式」でしかない … という話をする。
※ … 具現化した道具は、消すまでは必ず人目に触れる、という話。

フウゲツが具現化した扉の中へと逃走する瞬間を目撃した者からすれば、その仕掛けを視認できる。即ち学習できるってことだ。一旦ソレを学習した者は。
たとえソレが今回消えてしまっても。次回フウゲツが扉を具現化する場面に出くわしたら、そこから逃走を図ろうとしている…という予測の元に行動選択できる。
こう ↑ 書けば、見える結界形式のデメリットが解る。
以下は、移動能力の(道具の使用を含む)痕跡を見られた訳ではないものの、真剣に警備(調査・探査)している者には情報を蓄積されてしまう … という実例。

第 36 巻、P132。カチョウ王子の警備を担当していたハンター協会員・キーニはセンリツに伝える。
「(前略)マンホールのフタを開けるみたいに(誰かの生首が現れた)」← キーニは独自の円でこの形状を看破した。具現化した道具のシルエットは、円で感知されてしまう訳だ。
この件がそのままこの形式の欠点だとまでは言えないが…。
例えばマラヤームの守護霊獣が扉の枠に添わせて展開しているオーラ。コレは見えない。
その上で、キーニの円でも異常が感知できるのか?というケーススタディが待たれる。

ノブナガは。
3101号室の外側から自慢の「半径4㍍ の円」を使って室内の罠を探ろうとはしなかった。
それはそのまま「見えない地雷形式」の分離・設置済みの操作系オーラは、円では感知できない … という解答が得られた…で正解だろうか?
であれば。具現化した補助道具を用いる事のデメリットの一つは。円で形状のデータを蓄積されて、後々対策されてしまう…だ。

―――――――――…………………………―――――――――

以下は、フウゲツが具現化した行きの扉が誰にも見られていないケース。
この場合、仕掛けが見えない事のメリットを享受できている。

第 36 巻、P122〜123。フウゲツの単独行。扉をくぐった後には、ソレは消えたことだろう。
同じくP206、207。姉がいないから出発地点への復路は作れない。これはしょうがない。

第 37 巻、P09〜13。念能力のプロ達がフウゲツの移動のカラクリを調査したが、推論に終わる。当然、見てなきゃ真実は掴めないものだ。

※ … ちなみに(以前の長文と内容は重複 → )この時のフウゲツのモノローグ(連行されながらの推察、沈思黙考)は、彼女たちの移動能力を正確には言い当てていない。
フウゲツは『帰りの扉からまた別の場所へ行ける』と勘違いしている。が。実際にはそういう仕様にはなっていない。
「帰りの扉」とは「行きの扉」へと戻る通路に過ぎない(冨樫の言う復路だ)。そしてその扉は、カチョウがいなくちゃ開けられない … って話なのだ(相互協力型ゆえのリスク/デメリット)。
正確に言えば。フウゲツ(及びカチョウを含む同伴者)が「出口」から全身を乗り出してしまったら、その出口こそが「帰りの扉」と成る。
ソレをカチョウが開けることなくほったらかして。かつフウゲツが新しい行きの扉を具現化すれば、それこそが『また別の場所へ行ける』能力なのだ。

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フウゲツの話(資料その1)は上で終わりで。以下は別件という訳ではないが。
以下は後日、別途書く話。メモ代わりにココにも書いておく。

資料その2。第 23 巻、P162。
ノヴは、ヂートゥがモラウと共に何処かに消えた事を遠くから直視していた。
ノヴはモラウの紫煙機兵隊が動きっぱなしである事だけを確認して(モラウの安否を安だと判断し)、自分のやるべき事を続けた。

仮説 → 。作中で、ノヴがモラウを救出に向かう手立てが有ったのか、無かったのか?  
それは定かではないが。とりあえず言える事は、具現化能力者・ヂートゥはこちら側の世界に、何の手がかり(痕跡)も残していない…ということだ。

もう一つ。シズクも、デメちゃんの中に入れた貨物を搬送している最中には、何らの異常も示さない。デメを消すからね。痕跡ナシだ。

フクロウは…どうだろうね? 風呂敷自体はかなり小さくは成るのだけれど。
自分ごと何か…お宝とか人質を風呂敷に包んで、小さくなって、別の誰かに搬送してもらう事はできるかも?
あ、別に自分ごと風呂敷の中に入る例え話の必要はないか。小さく纏めた風呂敷を、本人がポケットの中に入れて持ち運ぶ…でも同じことだった。
その際現実問題として、現実空間に痕跡を残しているのか? … と言われれば?
半々だな。フクロウの風呂敷が小さな巾着型になっている事を知っている者は「円」で搬送者のポケットの中のソレを見つける事が可能かもしれない。
しかし知らない者には、それが現実空間に残された念空間のヒント(=痕跡)だと気づく事はかなり難しい。

☆ 結論。総じて具現化能力者は。
★ 自分が念空間の技を使った後、その痕跡を現実空間には残さない場合がもっぱらだ、と言える。

フウゲツの「行きの扉」やカチョウの「帰りの扉」については。
その使用過程を見た者からすれば、対策の立てやすい「見える結界形式」の亜種。
しかし逆に。その使用過程を見なかった者からすれば、能力使用の痕跡が残らないので。
「見えない地雷形式」かつ「単発消失型」の利点を得ている、と言える。(追跡も調査も対策も難しい)

この結論を踏まえて。
蚯蚓は具現化能力者ではない … という長文を書く予定だ。
蚯蚓の場合は必ず痕跡を残す。見える結界形式の亜種。勿論単発型であるが、単発消失型ではない。痕跡が残るので。
ご清聴ありがとう。

No.7 長文翁 2023/03/29 18:30

フウゲツ王子の守護霊獣の念空間の能力について1/2

操作系生まれの念空間の術者・陰獣の蚯蚓について論述しようとしたら。
先に、資料価値の有るコレ ↓ について書いておく必要が生じたので書いておく。

第11王子・フウゲツの守護霊獣の、念空間の能力について。
冨樫が(姉の第10王子・カチョウの守護霊獣のソレと共に)明示した能力説明は、以下のこれっぽっち。

第 37 巻、P65。
第10(カチョウ)、第11(フウゲツ)王子の守護霊獣
両方共、相互協力型で、フウゲツはワーム状。カチョウは無形。

◆ フウゲツの守護霊獣。能力名『秘密の扉/マジカルワーム』
  … 空間移動能力で、往路を妹が操り、復路を姉が操る。

―――――――― ↓ 追加ト補足 ↓ ――――――――

◇ カチョウの守護霊獣。能力名『2人セゾン/キミガイナイ』
  2人の内どちらかが死ぬとその者の姿となり、もう一方が死ぬまで側で護る

余談、かつ補足。
作中ではこの能力により、死んだカチョウが生きてる時よりもやや優れた状態でフウゲツを守っているので。
上の文中の『復路を姉が操る』についても、未だ有効。発動できる状態にある(まだ使ってないけど)。

余談その2。
相互協力ってのは、コレ ↓ のことでしょ?
どっちかが先に死んだ時には、未だ死んでない方を助ける、護る … っていう「契約」の形式。コレが相互に補完し合う形式になってます … っていう話だよな?

まさか。死んだカチョウの死後の念(= 死後残存したカチョウの死体から一挙に全部出た残存/潜在オーラ)ではなく。
カチョウの幽霊を動かすエネルギーは? まさか生きてるフウゲツのオーラが負担してるんじゃあないんでしょうね?  
そんな阿保な! 幽霊カチョウの活動ぶんのオーラ消費すらもフウゲツが担ってたら、そりゃ念の上でも病気になるわ。
フウゲツが祟られてるのは、それ(弱り目に祟り目)が原因ではないと思う。

―――――――― ↑ 補足ココ迄 ↑ ――――――――

「操る」とは、行き先を定める … くらいの意味だろうか?
『司る』ではいけなかったのか? 操ると書くからには、端的には操作系の働きが大きいイメージだ。

ちなみに。 フウゲツ自身による自分の能力についての考察は、第 36 巻、P122〜123 にある(4日目 水曜日、深夜)。ズスズズ…
フウゲツの能力の詳細について既に結論の出た今となっては、コレらはもはや無意味。
しかしながら。念能力を考察する態度、また押さえるべきケーススタディとしては、何より我々の参考になる。

補足。
フウゲツは「この魔法は一日一回の限定なのだ。なぜならソレを使用した昨日は、とても疲れたから」と考えている。ということは、既にお解りのように。
一日一回というのは別に制約ではない。冨樫もそんなことは書いていない。要はオーラスタミナの上で疲れなければ問題無いのだ。
今後念能力者として成長すれば一日二、三回は使えるようになるだろう(ただしフウゲツ自身は念の修行はしていない。今後のクラピカやセンリツとの関わり次第であり、またマジカルワーム自身の成長次第である。マジカルワームは守護霊獣なので、それ自体独自の経験、思考で成長を遂げる蓋然性は有る)。

そんなことより展開上押さえておくべきは、
『キィ … 』「私の魔法で カーちんを助けるんだ ‼ 」← フウゲツが単独で実験をやってる点。
この続きは第 36 巻、P206、207 に有る。第三層にて、ミザイストム達にとっ捕まるフウゲツ。その場に姉がいないから、帰還できなかった訳だ。

それに先立つフウゲツの実感は、第 36 巻、P97 にある。
「すごいすごい ‼ 願ったらカーちんのとこに行く扉が開いた ‼ 」← フウゲツの思念が『行き先』を定める端緒であることが伺える。

「戻って来たら扉は消えてしまったけれど(後略)」← 本来なら出発地点にフウゲツ一人で回帰することはできない。
第 36 巻、P81。カチョウの掛布に在った出口から、フウゲツが全身を乗り出さなかったからなのか? (← 全身が出たら境界を出たという判定。これは有名やヤツ)
それともその場に能力の協力者の( … 復路を操る … )カチョウが居たからなのか? ともかくフウゲツは出発地点に戻って来た。そして扉が消えたのその目で確認した。

―――――――――…………………………―――――――――

『キィ … 』「私の魔法で カーちんを助けるんだ ‼ 」 … の続き。
フウゲツの単独行動、試行錯誤の結果の、正しい気づきは。第 37 巻、P13。
『…… やっぱりカーちんと私は、2人で1人 … ‼ 』
『(前略)帰りの扉はカーちんでないと開けられない』
※ … 相互協力の在り方を推察したフウゲツ。ソレは当たった。

ちなみに正しくない考察もある。
『その代わりちゃんと扉を閉めれば( = 帰りの扉をカーちんの能力で使用するのではなく、閉めて使わないことで)』  ← ここまではいい。
『帰りの扉からまた別の場所へ行ける…(後略)』  ← コレは間違い。また別の場所へ行くには、フウゲツが具現化する行きの扉が必要だ。その二つは … 帰りの扉とは形からして異なる。

作中で本来カチョウが司るはずだった帰り路への丸い扉( ← 作中では「帰りの扉」と呼ばれる。真ん中にハート♡マーク。モロにマンホール型)の、資料としての描写はココ ↑ で出てくる。というかココしか出て来ていない。

▷『(行きの扉の)行き先を定める』事が可能なのは妹のフウゲツだけであり。
  姉の能力の行き先は元々決まっている( ← そもそもフウゲツがやってきた元の入口へと帰る路を復活させる事ができるだけだ。ソレが復路だ)。
フウゲツだけでは帰り路(復路)の扉を開けることすらできない…と読み解くべきだ。

▶『帰り路(復路)』への扉(=フウゲツが顔を出して外を伺った丸い形状の扉)が一旦閉まった場合。それを開ける事ができるのは、姉のカチョウのみ。
  カチョウだけが、「消えた出口」の再具現化をする事が可能(所謂『後戻り』を適える仕様。
  (消えるってのはつまり、フウゲツ&カチョウが出口からその身を全て乗り出したら、出口はその後消える … の意味)。
  作中、フウゲツが一旦出口から全身を出した後に後戻りした事が無いので、つまりはカチョウが能力を披露したという作中の事実(描写)が今のところ無い。

注意と補足 … 描写が無いので、カチョウの「復路/帰りの扉」が持つ制約について、アレコレ深堀りするしかない。だからやっておく。
上記で筆者は「カチョウは一旦消えた帰りの扉をその位置で再具現化して、ソレを使用できる」と仮定している。が。他にも例えば以下の設定(制約込み)が推定できる。

㋐ … 復路を司る帰りの扉(出口)を二人の内どちらかが閉めるとその場に扉は残り続ける(痕跡を残す事のリスク/リターンが生じる。リターンは具体的に何か? 不明。既に得ているのか?)。その後フウゲツが新しい行きの扉を具現化したら、その時点で先の帰りの扉が完全に消えて、再具現化できない
㋑ … 帰りの扉は、ソレを開けっ放しの間は消えないし、ソコに潜り込めば復路として使える。その仕様そのものがカチョウの能力。その場にカチョウが居れば自動的にそうなる(開けっ放し、というのがフウゲツの考察 … カチョウがソレを開けるという思い出 … に反する。この線は蓋然性が低い)
㋒ … 帰りの扉は時限設定。開けっ放しだろうが閉めていようが一定時間使用しなかったら勝手に消えて二度と使えない。その仕様そのものがカチョウの能力(融通が効かないぶんのリターンは大きい。ソレは何か? 既に得ているのか? 不明)
㋓ … その他、貴方が思いつくもの

その2へ続く。漸く本題。

No.6 オニャンコポン 2023/03/13 03:11

>5

いい分析だ。
その考えを補完する説明は作中で二回おこなれているから紹介しよう。

まず1つはクラピカとビルの会話で出てくる行動制約。
あえて具現化し可視化する事によって行動に伴うリスクを増大し威力を高める制約。
非能力者でもツチボッコを銃撃すれば排除できるように、非能力者でもバッジに気付けば外せる。
そういう制約だ。

2つ目は、フウゲツ王子に憑いていた邪霊の発生源。
フウゲツ王子が誰かの念で攻撃された結果発生したのが邪霊であれば、フウゲツ王子には憑依体の念が憑いていなければおかしい…というのがセンリツの分析だ。
これも行動制約と同じようなもので、憑かれているというのが一目瞭然で見てわかるし、攻撃している術者の特定にもつながるので制約となるのだろう。
ただフカジミンは憑依体なしに自死の制約のみで呪念を練るタイプだったようだがね。

翁の長文はいま読む気分じゃないので読んでいないが、妹が放出系というのは私も同じ考えだったが、バッジを具現化してるのはたしかにひっかかるな。
ナックルが具現化系なのにポットクリンを遠隔で使えていたことを思えば、憑けてしまえば寄生型のようなもので距離なんて関係ないんじゃないんだろうかね。

憑依とはすなわち寄生と読み替えれば、距離減衰を無視した能力のいくつかは飲み込めるようになるんじゃないだろうか。

No.5 三ツ星の考察ハンター 2023/03/12 21:38

おろそ兄弟は
兄が具現化したダーツゲームを、妹が放出系能力で瞬間移動させてるだけでは?

放出系なのにバッジを具現化してる事に疑問が出るけど
おそらく敵に何らかの「呪い」をかける場合、具現化系能力の補助で、マーキングのような事をした方が威力が上がるんだと思う
ただ、オーラを引っ付けるだけより、バッジを付ける方が難易度は高いし
何より相手が「ん?何だこのバッジ?」と、攻撃を受けてる事に気付ける余地がある。

No.4 三ツ星の考察ハンター 2023/03/07 08:03

有効エリア いいですねぇ

No.3 長文翁 2023/03/05 09:57

大規模な念空間の使い手、小規模な念空間の使い手

管理人さん。トピック作りのリクエストにお応え頂き、ありがとうございました m(_ _)m

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放出系能力に優れた使い手は、己の体から多くのオーラを放出して、実在する空間を覆い尽くす事ができる。

今思いついた提案なのだが。
▷ この「オーラで覆い尽くされた空間」また「オーラが浸透して仕掛けが発動する空間」を、
▶『有効エリア/有効スペース』と呼んでみてはどうだろうか?

様々な「対象者に強制するルール」や「対象者に強制できる法則」を実装できる。
それが、使い手にとっての『有効エリア/有効スペース』。

※ … 用語としての「念空間」と『有効エリア(後略)』の違い。使い分けたい理由。それは。
・『有効エリア(後略)』とは、必ずしも「ひとつながりの空間」ではないから、そう呼びたい。

具体的には例えば…
・エイイ一家のボコンテ君が(黒鯨号の一般客室、第三層の)3101号室、その他に仕掛けた「一方通行のワープホール」のように。また
・具現化系能力者ノヴが、この世のあちこちに仕掛けた「マンションの入口/出口」のように。また
・具現化能力者ゴレイヌが、自分や他人の体を瞬間移動できる「ゴリラ/人体」一体ぶんの念空間のように。

❀ ひとつながりの空間ではなく、点在しているから。
✿ ひとつながりの空間をイメージせざるを得ない「念空間」と、バラけて点在できる『有効エリア/有効スペース』とを、概念としては分けておきたい。

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最近では「結界形式(仕掛けのヒントが目に見える)」や「地雷形式(目に見えない罠)」という言い方が、作中で提示された。
有効エリアの作り方、仕掛け方にも、いくつかのやり方があるということだ。

○ 結界形式 … 実在する補助道具を使って、多数仕掛ける事が可能。反面、技の強制性能は小さく、低い。

◎ 地雷形式 … その名の通り、仕掛けが見えない。少数しか仕掛けられない反面、その強制性能は大きく、高い。

ちなみに…。これら ↑ ↑ の違いを正確に伝える事が下手な、冨樫の日本語を引用しておこう。冨樫はこう書いている。

● 結界形式 … 札や縄など、念を込めた道具で能力発動をサポートし、より広域で複数の罠を張る事が出来る。
● 地雷形式 … 特定の場所に念で直接発動スイッチを設ける。強制力が強い分、2〜3か所が限界。

この書き方では。筆者には、いまいち肝心な要素を伝え切れていないように思える。
見える事で法則が観察できる結界形式と、食らってみるまでは現象を観察、体験できない地雷形式。その違い。

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☆ 大原則:放出系能力に恵まれた使い手の有効エリアは、とても大きくて広い。

作中の具体例としては…
・モラウは。ヂートゥのサバンナの念空間の中の全てを、己の煙のオーラで覆い尽くせないものか? と思案した(第 23 巻、P157〜158)。

煙を充満させた後…即ちヂートゥが遮断した念空間の中を、さらに内側から煙のオーラで支配する…即ちモラウにとっての「有効エリア」に変えた後に…モラウはどうするつもりだったのか?
 例えば。けして破壊できない、煙の立体迷路でも、作る事ができたのだろうか?
 迷路には、解法が存在する。正解の道筋をヂートゥが選択し続ける限りは、永遠に追跡者から逃げること自体は可能。
 ヂートゥは何らかの具現化のマーキングで、けして動かすこと、剥がすことのできないマークを迷路に付け足しつつ動き回り、正解の道筋を探査しつつ、自慢の足で追跡者から逃げ切れば良い訳だから…破壊不可は成立する。

・作中では破壊不可の「煙のロープ」でヂートゥの足を直接結わえる技を使ったが。アレを成立させる為には、こっそり結わえる事が可能なように、やたらと時間をかける必要があった。
 そこんところいくと、迷路で一括、サバンナの内部を支配してしまえば、大胆に直ぐ仕掛けることもできた。時間の節約が可能だった。

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逆に、放出系能力に恵まれていない使い手は、
○ 己の体から放出、そして切り離した少量のオーラでしか、有効エリアを確保できない。
  つまるところその有効エリアは、とても小さく、また狭くなってしまう。

作中の具体例としては(注意 … 使い手の本体から切り離して存在できる、そんな有効エリアの例)

・シュートの「実在する鳥カゴ」の中の有効エリア。彼は強化系の殴打に操作系の支配を託して対象者を殴りつつ、この小さな有効エリアを少しずつ、対象者の体へと侵食、敷衍していく。
 最終的には対象者の体丸ごと、鳥カゴの中の有効エリアへと格納してしまう。

・オロソ妹の「具現化バッヂ」が支配する、キルア一人分の人体(衣服ごと)。そしてそもそもの、オロソ兄が具現化しているダーツの的(筐体)。この二つを、距離を隔ててシンクロさせる念空間の技。

・具現化能力者ゴレイヌの、ゴリラ一体ぶんの、自他の瞬間移動を達成できる有効スペース

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◎ あるいは。放出系能力に恵まれていない使い手には…これらのやり方が有る

1.使い手本体が自らの有効エリアに触ったまま、技を展開するやり方

作中の具体例としては…
・ヂートゥのサバンナの念空間。彼はこの有効エリアの中に居続ける事で、技を成立させている。
・オロソ妹。彼女は、兄が具現化したダーツの筐体のすぐ側に陣取る事で、瞬間的な「念魚・ダツ」の具現化と対象者への侵攻を達成している。
・エイイ一家のトレベルム。彼は未だ発展途上。今のところ彼は、自らの右手から伸ばしたオーラが浸透した人体、及び左手から伸ばしたオーラが浸透した物体しか、己の操作系の支配を達成できない。

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2.何らかの「補助道具」の効果に頼って、使い手本体が、自らの念空間(有効エリア)から離れるやり方
  (注意 … 以下の具体例の二つは、厳密に言えば結界形式)

作中の具体例としては
・具現化系能力者ノヴの、マンションの「入口/出口」。彼は。実在する道具ではないが、念使いがよくよく目を凝らせば見る事が可能な、オーラ文字で。
 意味の有る「円形の紋様」や「神字」を書き入れている。そのやり方により、多数の「有効エリア」を本体から遠く離し、かつ仲間や敵が自由に通れる「結界形式と地雷形式の中間の形式」として成立させている。

・オロソ妹の具現化バッヂの技。見つけようと思えば見つける事ができるバッヂを、技の要である補助道具として使っている。
 この技も実際には「補助道具の結界と、あらかじめこっそり仕掛けられたバッヂの着いた上着を着たら罠が発動する…そんな地雷形式との、中間の技」だと言える。

No.2 三ツ星の考察ハンター 2023/03/02 21:33

念空間とは、念で出来た部屋の事

部屋を作るのは具現化系能力

空間を移動させるのは放出系

それだけの事。

No.1 三ツ星の考察ハンター 2023/03/02 19:15

そもそも念空間ってなんなんだ。
念空間自体を作るのはどの系統?

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