キルアの心臓抜きについて考察

キルアの心臓抜きについて考察

解体屋(バラシや)ジョネスの心臓を抜き取った心臓抜きの技術について考察。キルア曰く、「オヤジ(シルバ)はもっとうまく盗む。ぬきとる時傷口から血が出ないからね。」らしい。

キルアの心臓抜きについて考察へのコメント

  • 5 爪ナイフはバランスブレイカーなのか? 2019/10/26 18:04

    >>4 でも書いたことだけど。戦闘においては心臓抜き以外でも、爪ナイフは使える。人体に対してはあまりにも強力な武器である。
    ここのトピックが心臓抜きである以上は、そっちをテーマにするのはまあ当然として。
    決定力としての心臓抜き以外にも、汎用戦術としての爪ナイフをちょっと掘り下げてみたい。

    第2巻、P118。飛行船内で、キルアによる戯れの殺人。犠牲者2人。
    初見の読者には、この際のキルアの左手の技がどういう仕組みだったのか? 解らぬままだった。何か武器を隠し持っているのか?
    第3巻で解体屋ジョネスが犠牲になるまで、それが単なる人間の爪の延長線上にある技だとは判明しなかった。

    冨樫の描写から、左手の五指の爪ナイフの切れ味を想像して欲しい。人間がまるで絹ごし豆腐レベルの柔らかさだ。
    技に必要な時間。その経過にしても居合の達人どころではない。キルアは確認できるだけで、2人合わせて6回、左手だけで斬り付けている(長身の男の左腕も切断している)。

    1巻の終わり〜2巻の始めにまたがって、ヒソカのトランプカードの切れ味が描かれている。が、こっちはヒソカがそれを手にしているのが判る。
    対するキルアの爪ナイフはいわゆる暗器、隠し武器のようなもの。無手のキルアに対して、武器や防具無しで渡り合える…と、ちょっとでも考えてしまった御仁は三途の川を渡るはめになる。ジョネスのように。

    ところで、爪ナイフにも弱点はある。所詮五指の先に生えている武器なので、指の耐久力を越える堅さのモノには使えない。下手すれば、指を損傷してしまう。
    もしも指の損傷という現象が起こった場合には、逆に爪と指先の癒着…結合力が、指や指関節の腱鞘や腱よりも強度だったということになる。なぜなら、最も弱い部分から壊れるからだ。
    まあゾル家の人間の指や爪が損傷してしまう場面が描かれる公算は今後も低いが。

    漫画なのであまり真剣に考える必要は本来ないのだが、爪ナイフの根本的な使い方の話を押さえておこう。
    もしも五指の爪を、猫が人間の顔を引っ掻くように…猫が立木を登る方向に…つまり縦方向に使用したのなら、指関節のクッションが役に立つ。この場合、爪が剥がれるか、指関節が亜脱臼するまで、存分に武器としての爪の鋭さが発揮されるだろう。

    しかし爪ナイフは実際には、五指を揃えて…あるいは五指の先を各々に(心臓抜きでは円弧状に回転させると思っている)、横に滑らかすことで人体に滑らかに切創を作る。組織を切断する。
    いわゆるナイフで「切る動作」の方向と、爪で引っ掻く、あるいは、爪を立てる方向は、90度違うという話だ。

    この方向への動き…ナイフで切る動作。その抵抗力に対しては、指関節はクッションとしての役割を果たさない。なぜって、曲がる方向ではないからだ。
    クッションが働かないということは、早い段階…弱い抵抗力を受けた段階で、脱臼する。関節が捻じ切れるってやつだ。縦方向よりも早く、弱い抵抗力に負けることになるだろう。

    しかし…考えてみれば、我々が強靭なナイフを片手持ちして斬り付ける場合も同じこと。
    発泡スチロールで見事にこしらえた偽物の岩に切創を作ることを期してナイフを横一線! しかし間違えて、偽物の岩の隣にあった本物の岩を思いっきりナイフでぶっ叩いてしまった!
    この場合。堅く重い岩が、筆者の保持するナイフに与えた抵抗力は大きく、筆者の左手の握力を上回るだろう。ナイフは手からこぼれ落ちる。
    これがいわゆる、ゾル家の爪が剥がれる、あるいは指が脱臼するってやつだ。同じことだ。

    問題は、キルアの異常な手指の筋力、腱や腱鞘の強さである。
    第8巻、P36。ジンがゴンに残した頑丈な箱。これを念を持って開けよとゴンに諭すキルア。
    …ということは?

    2ページ前。P34、35。腕力で頑丈な箱を両手で捻って開けようとしたキルアは、オーラを用いてはいなかったということだ(この時の五指が円弧状に回転する動きが、心臓抜きの動きの事始めと同じだと思う)。
    これはつまり、「ただの鉄箱だったら溶接されてたってねじ開けられるのに」というキルアの自己分析は、念無しキルア時代についてのもの。
    このような人間離れした肉体の能力が、爪ナイフの基盤になっている。

    今更確認するまでもなく、以下の不等式は成り立つ。強度において。
    念無しキルアの五指の爪ナイフ > 念無しの人体

    では、念有りキルアと、念有りの敵を比べた場合にはどうか?

    第22巻。旅団とザザン師団のケンカ。この時点では既にキメラ蟻の兵隊たちにも念は有る段階だ。
    この時、ボノレノフの発の初手「序曲」は、トゲトゲ蟻の腹の甲羅? に無効。
    強化系のフィンクスの凝パンチは、カニゴリラ蟻に対して蚊が刺す痛みにも届かない。
    まあ一応旅団のメンバーを擁護しておこう。これらのキメラ蟻は見るからに堅い部類に入る。柔らかいキメラ蟻ならば結果は違っていただろう。

    対するキルアの肉体の強さとオーラの技は?
    第19 巻、P91。ユンジュの部下の蚊型女キメラ蟻(←未だ蟻は念無し段階)の右腕をズタボロに。
    まあ元が蚊ですからね。比較的柔らかい方のキメラ蟻ではあるのだが。

    かつてパクノダに用いた時とは大きく技の形状が異なる。ここまでくるとゾル家の持ち技「蛇活‼︎」と呼称するのだろうか?
    ちなみに筆者はというと。初見では「ダカッ」という擬音を漢字で書いてあるのだと思っていたよ。なにしろ活字じゃなくて書き文字だったからね。

    この時のキルアの腕…特に左腕がどうなっているのか? 奇妙な形だ。
    ちなみにこの技では爪ナイフは用いていない。

    くだんの爪ナイフを用いたのは P 94。「操作」した右手の五指を一閃。
    首を捻って不安定になっているだろう蚊型女キメラ蟻の、顔面に三条四条、切創を作る。
    この描写は、上記した猫の爪での顔面引っ掻き…五指を並列しての縦方向のえぐり技だと思う。もちろんキルアの右腕の動き自体は横に払っているのだろう。効果線の方向から見るに。

    さてここで。念無し段階のキメラ蟻の堅さに、念使いたちが如何に苦労したかの指標として、ラモットくんにも注目しよう。
    第19巻、P66、67、68。
    キルアのアシストのおかげでタメは充分。ゴンは渾身のジャジャン拳・グーをラモットの腹に命中する。
    しかしその後、コルトに連れ去られるラモットの、空気を震わす大声。「‼︎」マークも4発。凄いスタミナが残っている。

    この時、分隊長コルトはテレパシーでラモットに停戦を命令したのだろう。
    なぜなら、早贄を横取りされると勘違いしたままのラモットが、まだ戦えるのに逃げる理由はない。これほどの強い恨みつらみだ。
    ここで筆者がラモットを「まだ戦える」と思う理由とは?

    比較対象はこの人。
    念有りのビノールトはビスケから血反吐を吐かされた後に、ハサミを構えてゴンキルアの2人と一昼夜渡り合うオーラのスタミナがあった。
    その後、ゴンに休みを貰って本格的にオーラで損傷した内臓の回復を図った。回復したビノールトは、補給無しのハサミ有りで、ゴン、キルアそれぞれと一対一で10日間、戦闘を繰り広げた(第14 巻)。

    もちろん念無しラモットは、オーラで内臓を癒す技を持っていない。ビノールトと同じに考えることはできない。が、
    第 14 巻、P165のビノールトのヤられ様を見て欲しい。ビスケの掌打は背中から入っている。大量の血反吐。これと比べたら、だ。
    第 19 巻、P71。同じく血反吐を吐きながらのたうちまわるラモットの元気の良さを見て欲しい。まだまだゴンキル2人相手にケンカを遂行できそうよ?

    しかし … P171、172。ビノールトの立ち直りの早さよ。
    この後、オーラで内臓(や背中)を癒しながら戦えるレベルの、ビノールトの優秀な運動性能が描かれている。

    念無しレギュレーションでの決闘で、チビスケの掌打の一撃を受けたビノールトの、その後のオーラでの耐久力と回復力。
    対して、電気ビリビリで無防備なところに重機並みの破壊力のジャジャン拳グーをモロに腹に食らった念無しラモットくん。
    2人のダメージを見比べると、もしもそのままゴンキル2人相手にケンカを続行しろと言われたら(間髪入れずにゴンキル2人が襲いかかったら)、ケンカらしいケンカが成立したのはラモットの方だったと、筆者は思う。
    つまり、念無しラモットくんってのは野生の哺乳類と鳥類とキメラ蟻の掛け合わせで、相当丈夫な生き物だった。

    そのラモットくんが念有りになって、なおキルアにあっさり首をもがれた。
    第 21 巻、P131、132、133。
    蛇が餌であるラットを見つめる比喩。この後キルアの移動とともに、ラモットの生首はキルアの右手にあっさりと引きちぎられる…? いやいや。

    この描写をちょっと冷静に考えて欲しい。

    たとえば。
    ラモットの頭部を掴んだキルアの右手と同等以上の力で、キルアの左手がラモットの肩を押さえ付けていた場合に限って、その肩と頭部の間にある、首関節がもげる。
    またたとえば、キルアの左足の裏が強い力でラモットの右足の甲を踏み付けていた場合には? この場合、ラモットの頭部とラモットの右足首の間にある全ての関節のうち、最も弱い関節がもげる。
    ラモットの体の構造が謎なのでそれが右足首関節なのかどうかわからないが、少なくともラモットの首関節だけにキルアの力が集中することはない。

    もちろんキルアの身長はラモットの身長よりも短いので、足の甲を踏み付けながら右手で首をもぐなんて動作は不可能だし、キルアが左手でラモットの肩を支えたなどと本気で思ってはいない、筆者も。
    わかって欲しいのは、キルアが右手でラモットの頭を掴んで高速で捻った動作…ただそれのみでは、ラモットの首はもげないということだ。

    考えてもらいたい。
    現実の巨漢の力士が、ちびっ子力士の頭部を片手で掴んで、どう振り回した時に、力士の片手の中にちびっ子力士の頭部だけが残るというのか?
    こんなことは、キルアのオーラパワーがラモットのオーラパワーの100倍…いや1000倍くらいは顕在化していないと、できない芸当だろう(つまりキルアの右手の馬鹿力のみがラモット戦の決定力だった場合には、以下の考察よりもさらにキルアの実力を高く評価せねばならない…それは既にネテロクラスの実力だろう)。

    という訳で筆者は、この場面。
    冨樫の描写の外側に、ここのトピックである「キルアの左手の爪ナイフの早技」があったと考えるのが自然だと思う。
    つまり、キルアが前進してラモットとすれ違う時に、左手の爪ナイフでラモットの首を切断して、右手はそれをさっと手軽に素早く回収した…というのが、物理的に理解しやすい真相だろう。

    冨樫の描写を診て欲しい。ラモットの胴体が、何らかの外力に影響を受けた形跡は皆無。
    皆無でなければ、ややラモットの右足の裏が、後方に押し下げられているだろうか?(前後で比較して欲しい)
    いずれにせよたとえば、芸能人がよくテレビで言う冗談…虎の一撃で人間の首は無くなる…という描写ではない。だって、残った胴体が、持って行かれた首の方に激しく空中を移動した形跡(もんどりうつ様)が描かれていないのだから。
    普通に考えたら、ラモットの首が横から超高速の外力を受けて切断されたと考えるのが自然。ラモットの胴体の慣性…その場に居残る慣性が、充分に働くほどに一瞬の切断技だった、と考えるべきだ。

    つまりキルアの爪ナイフの攻撃力は、たとえばウイングさんの言う「(強化系に生まれた使い手ならば)纒と練を極めただけで、必殺技が手に入る」レベルをとうに通り越している。
    反射神経のみで体術のコマンドを入れる疾風迅雷はともかく、自分の先手で敵に襲いかかる電光石火と爪ナイフを組み合わせることがもしもできるのならば、ゴンのグーなど比較にならない命中率の攻撃技になるはずだ。
    こうなったらもう、何も相手の両腕の間に守られた心臓を狙う必要などない。普通の人間の身体構造ならば、骨に守られていない腹筋をステーキのように切り裂いて、その奥のホルモンをいっぱい引きずり出せば良い。
    なにしろ普通の人間に比べたらめっちゃ堅い、念有りラモットの首関節を筋肉ごと切断できるのが爪ナイフ。人間の念使いの腹筋なんぞ比較にならない。

    今後、冨樫がキルアの格闘を描くことはあっても、キルアの「殺し」を描くことはないのではないか? だってあまりにもあっさり遂行できるレベルだから。
    手加減して殺さなかった理由は漫画内に存在できても、殺すべき時に殺さなかった理由は描きづらいだろうからだ。

    余談。
    第 19 巻、P63。ラモット対ゴンの「ゴオッ」のコマ。
    ラモットは片翼の風圧で、体重の軽いゴンを吹き飛ばし、後退させている。

    …これだよ。冨樫の頭の中で、いったい放出系のオーラパワーは、どういう物理法則に則っているのか?

    念無しラモットの片翼の風圧では、ラモットの体重は動かない。ゆえに相対的に軽いゴンだけが、風圧に負けて吹っ飛ぶ。ここまではいいのだ。
    冨樫も基本的な、翼が空気を叩くその反作用の力は理解できている。

    だったら、オーラの噴出の場合はどういう物理法則を設定しているのか?

    ①…リールベルト、プフ、王はオーラのバーストで反対方向に移動する(空中でさえも)。
    ②…ビスケは言う。第 17 巻、P125。放出系の修行「浮き手」。オーラの射出とは反対方向に、全体重が動くのが自然だ、と。
    ③…フランクリンは前方への念弾の射出で、後ろにひっくり返らない。

    ①、②、③を合わせて考えると、フランクリンは前方への攻撃力以上のオーラパワーで、自分が後方にひっくり返らないだけのオーラを、念弾の射出と同時に消費し、体勢を支え続けていることになる。

    これが真実であるとすれば、たとえ放出系生まれの使い手による念弾による攻撃であったとしても、変化系にさえ生まれてしまえば、直撃しても我慢できる程度。
    だって防御オーラを全て体から離さずに直撃に耐えればいいのだから(放出系生まれと変化系生まれの強化系能力は同じ)。

    第 20 巻、P154。ゴンのジャジャン拳、パー。
    この場面。念弾の射出以前のゴンのオーラの描写を見るに、精度の高い右手の硬にはなっていないと考えるべきだろうか? ゴンの胴体のオーラも描かれている。
    胴体にオーラが残っているのであれば、ゴンが後ろの右足で、パーの念弾の射出の際の、オーラの反作用…反動を支えることもできるだろう。
    しかし真のジャジャン拳のパーであれば、胴体に残るオーラは無い。今後の成長したゴンは、パー念弾の射出の度に後ろへひっくり返ることになるのだろうか?

  • 4 爪ナイフ最強論 2019/10/12 17:53

    刃物のように尖らせた指先の爪で、大胸筋ごと胸骨や肋骨を切断し、手首から先の侵入経路を作り、心臓を取り巻く太い血管も切り、入って来た穴から、心臓の鼓動の運動能力をあまり損なうことなく…つまり潰さないように抜き出す。

    手首が侵入した穴から手首が出る時は、心臓を掴んでいるので、その手首の容積は大きくなっているはずだ。
    にもかかわらず、心臓がぺしゃんこに潰れてはいないし、ジョネスの胸に空いた穴もさほど大きく広がっているとは思えない。
    まるで漫画だ。

    冨樫が、六性図と念の戦闘…数々のキャラクターの強さのバランスを考えた時に、この「心臓抜き」は、作中でイチニの決定力だったはず。

    念のため。
    念無しのキルアが、念無しのジョネス…デカい筋骨自慢のおっさんの心臓を難なく抜き取った。
    それを踏まえると。ワシの妄想のシルバなら、ウボーの心臓も難なく抜き取る。
    なぜって。ウボーのオーラバリバリの右拳って、操作系能力者ヤマアラシさんの操作された体毛に80本くらい同時に貫通されたからね。
    だったら、大胸筋周りのオーラなんざ、ウボーの筋骨ごと、変化系生まれのシルバの五指の先の変形した爪の「凝」で、スポンジみたいにサクサク切ること受け合い。

    まあ、ウボーの強化系ゆえのオーラの固さの件は抜きにしても、ウボーには体術や拳法がない。初めからシルバとは勝負にならない。心臓じゃなくとも、簡単に人体の急所に有効打を入れられてしまうだろう。
    病犬にも、防御力の低い肩や大腿の筋肉を噛みちぎられているし。
    ただ単に、ゾル家が攻略するべき「固いもの」のたとえとしてウボーを引き合いに出した。
    つまり、手足の届く拳法の間合いでの格闘戦になれば、指先に爪という武器のあるゾル家(の一部のメンバー)にアドバンテージがある。誰が相手であろうと。

    今更ながら、ゼノやシルバに爪を使わせる隙を与えなかったクロロは相当レベルの高い使い手だったと思う…のだが!? 疑問を後述する。

    閑話。
    そうすっと…ワザと心臓を狙わせて、強化した筋肉で確実に締め付けて、キルアの右手を見事に捕まえたマチのやり口も、流石だと褒めねばならない。
    キルアのオーラの「流(…本当は 堅 → 凝 のオーラの移動スピードがやたら速いことを言う。遅いと流とは言わない)」が露骨だったので、あっさりマチにタイミングが悟られてしまった。
    真っ暗闇に目が慣れていなかったはずのマチ。ゆえにオーラが見えていた訳ではないだろう。本人も「キルアの殺気が伝わったので公算の高い目や首といった急所をかばった(意訳)」と言っている。
    ゆえに公算の低かった心臓がガラ空きで、ゆえにキルアの経験則から「取れる!」と勘違いさせて、こういう結果になってしまった。

    この時のキルアの手形って…本当に心臓抜きと、同じ形なのかね?
    第12 巻、P148、149を参照されたし。

    筆者は、5枚の爪を円弧に並べてまあるく切り込みつつ侵入するものだと思っていたけど、キルアの右手の動きはまるでダガーナイフを真っ直ぐ刺す動きだ。
    覚えなくていいけど、肋骨の隙間を刃物で狙う場合は、横に寝かせるのが普通。だからこの場合、キルアは肋骨や胸骨ごと切り出して、手首の侵入経路を作ろうとしていたと読むのが普通だろう。

    右手の場合は、中指の爪を先頭に差し込んだ後。
    右旋回ならば、小指の爪 → 薬指の爪 → 中指の爪
    左旋回ならば、(親指の爪&)人差し指の爪 → 中指の爪

    このようにまあるく切り込みを入れていくのだと、筆者は思っていた。
    心臓を掴んだ手を引き抜く時には、逆に旋回させればスムーズな訳だし。

    ゾル家の実働部隊が武器を持たずに現場に赴くのには、色々理由があるのだろう。
    そんな中で、シルバが強化・操作した髪の毛を止血帯代わりにしたり(実際は)、キルアが爪をナイフ代わりにしたり。
    だったら七つ道具くらい持ち運んでりゃ良くねえ? …と思うのだが、やっぱり使うタイミングの…最適化? みたいなこと考えると、人体の有効利用ができるかできないかでは、違ってくるのだろうな。漫画だし。演出上。

    おおっと。大テーマは、戦闘の決定力・心臓抜き、という話だった。閑話休題。

    オーラの集中による密度の高まりってのを考慮すると

    五指の爪先の凝 > 五指の凝 > 拳の凝 …ってことになると思う。
    初めからナイフ仕様の爪が付いている以上、まあ結果的に、こういう強度になるだろう。

    拳の凝ってのは、ハンターっていう漫画を見る限り、手首から先を全部オーラが覆っていて、いわゆる空手の打突部位のみを強化している訳じゃない。
    もちろんそれはゼノの手刀への凝でも同じことなのだが…。
    キルアの爪の変形スピードを観るに、ゼノがあの後、クロロに右手で襲いかかるにあたり、五指の爪先を変形させない理由もない。きっと爪をナイフ仕様に変えただろう。

    (ちなみに、爪をナイフ仕様に変えた後のデメリットは、拳を握れないこと。自分の四指の爪で掌を傷つけてしまうからね)

    一般の格闘で、ナイフよりも頼りになる爪を持った相手なんて想定外。
    何も心臓を狙わなくても、だ。
    初めからナイフ仕様の五指の爪で打撃戦に持ち込めば、オーラの運用の効率からいって、ゾル家の打撃戦は相当有利だったはず。
    胸骨や肋骨を何本も切断する技ならば、たとえばクロロの中手骨なんざ、あっさり二、三本切断できただろうに。
    何もわざわざ骨を狙うのもおかしな話で、手首の接合部を切り離すような爪の差し込みの方が有効だろうな。

    不思議なのは、冨樫の考え方。
    シルバもゼノも、クロロに対するにあたり、初めからナイフ仕様の五指の爪でいっても、デメリットはなかったはずなんだがねえ?
    何か理由が思いつくかい?

    戦闘の序盤からは使えない理由が何かあるのか?
    いざという時の、心臓への命中率を考慮してのことか?
    いやいや。初めからヤバい五指の爪先のナイフを認識させた方がむしろ、心臓への命中率は上がるだろう? 敵が逃げ出しでもしない限り。
    だって、ガードする腕や、キックの足の皮をベロンと剝ぎ取る威力くらいあるだろうからさ。

    シルバが標的の出血を無闇にさせず、返り血を嫌う理由は解る。おそらく、死者の念の標的になった時に、祓いやすいレベルにしておくためだ。返り血を浴びさえしなければ祓えるレベルの死者の念…ってのは筆者の脳内にしかないのだが。

  • 3 三ツ星の考察ハンター 2019/10/09 22:17

    キルアが心臓を抜き取る一枚絵が本当に好き。

  • 2 三ツ星の考察ハンター 2019/05/25 19:09

    冨樫は正直、キルアの初期強さの設定を間違えたと思う。

  • 1 三ツ星の考察ハンター 2019/05/14 22:01

    ゾルディック家の暗殺術の肉体操作が心臓抜きを可能にしているのだろうね。
    心臓を抜き取って傷口から血が出ないシルバについては、念の能力を使っていたのだと思っている。

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