パリストンの強制2択について考察
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ハンター協会がビヨンドの挑発に応じれば世界中に・・・そして応じなければハンター協会に5000体のキメラを送り込む、パリストンの強制2択について考察。
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もうそれ自体パリストンの念じゃないかって意見もあるけど、コイツくらい口先と人心誘導に長けたキャスターならよ、念である必要なくね?だってわざわざ操作しなくたって根回しで出来んだもん。それよか特質で記憶を操るとかそういうのじゃないか?トリプルの称号も、取得したと見せかけて皆の記憶弄ってるのかもしれん。
これはドキドキ二択クイズ~にかかってると思う。パリストンは容赦なく選択肢削って来ますよって事かと。
なんとなく思い浮かんだのはドキドキ二択クイズ~の感じかな。あの手の選べない選択肢を残して脅迫するってのがお得意の手なのかもね。こわっ
>>10 のワシです
>>11 さんも >>12 さんも、どうもありがとう。
とてもわかりやすい。そしてとてもありがたいことに!
このような簡潔なまとめであっても、物語の読み解きに食い違いが生まれてしまっている。両者の言い分は違う。
この事態こそが端的に、冨樫が読者各位にもたらした混乱を表している。
>>11 さんの導き出した結論は、結果的には
>>12 さんによって否定されている。
そして>>12 さんの表した筋書きこそが、冨樫の演出したかった物語だろう、とワシも思う。
興味のある読者は、ワシが >>10 の中で、5段目 に書いた内容も参考にして欲しい。
>>12 さんの ご意見をコピペする
>ビヨンドの挑発に応じる=ビヨンドと同行する=ハンター試験で専門人材を登用し公式に暗黒大陸へ行く=退屈な協会
>→キメラを世界へ(新たな遊び相手を探す)
>ビヨンドの挑発に応じない=ビヨンドとの同行を拒否=非正規ルートで大陸へ行きビヨンドを狩る=捨てたもんじゃない協会
>→キメラを協会へ(協会へ最後の一撃)
>実際は
>退屈な協会→パリスは新たな遊び相手が欲しい→ジンが遊び相手になる→新たな遊び相手を探す必要なくなる→キメラの拡散抑制
…最後のところだよなぁ。
ジンがパリストンの元に現れて、「俺が遊んでやるから、ハンター協会、そして世界中、そのどちらにも5000人のキメラ蟻人間を動員するな」と頼んだ(命令した)シーン。
ここで実質的に、強制二択の発動の、封じ込めに成功していた訳だ。
それで納得いくかあ…? なぜ強行しないのだ? パリストンくん!
具体的には第33巻、P44、45 のたった2ページのことだ。
(その後グダグダ強制二択の件をジンとパリスの2人で話し合っているが)ここでもう既に、パリストンは5000人の蟻人間を、どちらにも出動させないと決断していたことになる。
理由は、ジンが自分と本気で遊んでくれるから。
あるいは読者の解釈によっては、P53、54。
パリストンが自分の内面を吐露した場面。ここでパリストンは5000人の蟻人間を封印して、ジンとの遊びに集中する方向に舵を切った…と読むかもしれない。
「いやァ…酷い言われ方だけど、当たってるからまぁいいか」← ジンが予見した強制二択を用意していたことが当たってる? のか、それとも?
「(中略)僕は人に憎まれると幸せを感じ」→ ジンから憎まれて嬉しい。嬉しさを僕にくれるジンが愛しい。愛しいジンを傷つけたい
「愛しいものは無性に傷つけたくなるんです」→ ここは語られていない逆サイドを読む。すなわち、チードル会長の手腕…V5からの要請への呼応。それらは完全に「退屈な協会」だったので、もう遊び相手ではなくなってしまった = もはや愛しい協会ではなくなってしまったので、傷つける対象ですらない
冨樫はこのネームで、自分の演出したかったジンとパリスの人物像や、2人の交渉の結末を読者に余すところなく伝えたつもりなのだろうか?
たとえば「退屈な協会」だった場合には、世界中に5000人の蟻人間をばら撒いて、それで現れる新しい遊び相手をパリストンが見つけたとして、だよ?
後発のブラックホエール2号(あるいはそれ以降の番手の船)にウサメーンやマッシュルたちとともに乗船して、BW号1号機の中に囚われの身で先行するビヨンドを、追跡する任務があるだろうに?
それともパリストンは意外にも、バーバード大学教授のクルリが言うところの「待機要員」の方なのかもしれない(P96)。
逆に…パリストンがBW1号機を追っかけずに、いわゆる人間界に居残る側の人間、すなわち待機要員だとすれば…たしかに。遊べる。
世界中にばら撒かれた5000人の蟻人間を次から次へと無力化するような優秀なハンターがもしも現れたとすれば、そいつと遊んでみたらいい。
何らかの操作条件を満たしているパリストン側の蟻人間を、逆操作できる能力とか、あるのかもしれない。
普通に考えたら、パリストンは他ならぬジンを相手に、すぐにでも遊び始めるのかと思った(俺が遊んでやる宣言もあったしね)。
世界中にばら撒いた5000人の蟻人間を、ジンとその仲間たちがどのように懐柔し、ジンの陣営がプラス5000人に膨れ上がるのか? それを描いてくれるものだと思っていたんだ。
ハンター試験の方に5000人の蟻人間を送り込んで試験を受けさせることをしなかったのなら、反対側は実行されるものだとばかり思っていた。
冨樫が描いた「ジンとパリストンの交渉」がワシには全く伝わらなかったからね笑。
第 33 巻、P75。ジンがNo.2であることを快く認めるパリストン。
しかし…パリストンがNo.2であるジンと、5000人の蟻人間を世界中にばら撒いて競い合うことで、遊んではいけないっていう筋書きには読めなかったなあ。
次。ハンター試験を受けさせるにしてもね?
5000人の蟻人間は、ほとんどがプフの鱗粉を吸った東ゴルトーの国民。特殊な情報統制を幼少から受け続けて、世界情勢を正しく身に付けていない。
仮説として(仮定の世界線の話として)、パリストンはクラピカの出現を見抜けていなかったから、クラピカの用意する試験問題や薬指の鎖という要素は省いて考察するとしても、だよ?
本当にジンが言うように、チードルの用意するバランスのいい試験をフリーパス同然で大量合格できるのだろうか?
ここらへんの冨樫の筋書きが無理やりに思えたんだ、ワシは。
そもそも、パリストンが選挙で得た会長のまま…すなわち最高試験管のまま5000人の蟻人間に試験を受けさせるまで、会長職に留まっていなかった理由が描かれていない。
ウサメーンたちと早めに合流しなくてはならなかった理由が描かれていない。
パリストンが勝手に? ハンター試験の最高試験管を辞めたせいで、ミュヘルたちはBW号1号機への乗船に失敗している。
ビルたち協専ハンターがBW号1号機に乗船できたのはたまたまカキンの王族のおかげだし。
まあいずれ、BW号1号機に、ビヨンドや十二支ん、カキン王族たちと呉越同舟状態でいることをパリストンが避けた理由が描かれれば良い訳だが。
余談。5000人の蟻人間とは関係ない話。
もしもカキンの王族が追加で護衛を募集することがなかったら、「せっかく審査ではじいたハンターが王子の護衛として紛れ(byミザイストム)」込むこともできなかった。
ちょっと話は戻って、P145。ビルやサイールド、カートンは未だ登場していないが、このページの段階で、彼らはジンから15億の倍、30億の送金を受け取っている。
ミュヘルの部下たちは全員、ジンも含めてミュヘルの側にいるのだろうから、クラピカの側にたどり着いたメンバーはミュヘルの人脈ではない。念のため。ノーウェル基金とは関係ないだろう。
1今死ぬか、2後で死ぬか
キルアというかナニカがいれば何とでもなるのが現在のハンターハンターの作劇の難しいところ。
チートキャラは船上などに舞台を限定するか、能力を封じるか、殺して退場させるか、不干渉の思想を持たせるなど物語に関わらせないようにするのが通例だけど、
キルアとアルカの住まう世界が危機的状況に陥ればナニカも出張らざるを得ない。
パリストンはナニカの存在を察知しているから、そういう状況は作らないんじゃないだろうか。
あるいは邪魔なナニカを標的にパリストンがキメラ兵を使う可能性がある。
正体の分からない5000人が念能力をコンボするかジョイントして攻撃を察知する間も命令する暇もなく襲撃すれば、さすがのナニカも勝てないだろう。
キメラ兵士は暗黒大陸でビヨンド派が劣勢に陥った時、人類を盾に交渉するための手段なのでは?
ハンター協会は指導者不在、かつ主な戦力を暗黒大陸に出向させた戦力半減状態だし、パームと対等クラスの戦力5000は拡散された時点で人類滅亡クラスの驚異となる気がする
ひょっとするとジャイロの再登場もその辺、対人類の先鋒として辣腕を振るう展開…とかになるのかもしれないね
まぁゴンとキルアが何とかするんだろうけど
強制二択がパリストンお得意のものだったって事は、ドキドキ二択クイズも多数決の扉もパリストン考案のものだったのかな。
テーゼアンチテーゼジンテーゼの弁証法はハンターハンターの一貫したテーマだけど、いよいよパリストンの真の黒幕感が強い。
結局、一番厄介なのは人間の悪意だったっていうのは薔薇や念を見てもわかる。
人間国家の脅威度がA+だったか。
五大災厄すら、人間の殺意、欲望、快楽、寄生植物、ゾンビと人間ありきの災厄ばかりだし。
暗黒大陸は未開の地というよりは人間の出生の地で、人間世界とは暗黒大陸から脱出した人間が築いた平和な楽園で、番人とは人間を守る守護者なのではないか。
ビヨンドの未知への探究心は実はただの回帰本能で、人間世界で育てた知識と技術と念を暗黒大陸に持ち帰る事が本当のリターンだとしたら面白い。
実際、薔薇と四次元マンションのコンボで暗黒大陸も制圧できそう。
ノヴは使い物にならないので特質系貸与型能力者に能力を貸し出すといい。
ビヨンドの挑発に応じる=ビヨンドと同行する=ハンター試験で専門人材を登用し公式に暗黒大陸へ行く=退屈な協会
→キメラを世界へ(新たな遊び相手を探す)
ビヨンドの挑発に応じない=ビヨンドとの同行を拒否=非正規ルートで大陸へ行きビヨンドを狩る=捨てたもんじゃない協会
→キメラを協会へ(協会へ最後の一撃)
実際は
退屈な協会→パリスは新たな遊び相手が欲しい→ジンが遊び相手になる→新たな遊び相手を探す必要なくなる→キメラの拡散抑制
原作の書き方が分かりにくいけど
「ハンター協会がつまらない判断をする→ハンター協会には遊び相手としての価値がない→キメラにハンター試験を受けさせて協会を乗っ取って潰す。
ハンター協会が面白い判断をする→世界中にキメラをばらまいてハンター協会相手に遊ぶ。」ってだけの意味だぞ
もう原作もだいぶ先に進んだんだけど。
…なあんでパリストンの強制二択作戦は、発動しなかったんだろうねえ?
ジンの妄想だったのかねえ?
1段目。
>>5さんの強制二択の分析、その定義はこう。
>気骨のある遊びがいのあるハンター協会だったなら協会にキメラアントを送って協会と遊ぶ。
>退屈で遊ぶに値しないハンター協会だったなら世界にキメラアントをばら撒いて新しい遊び相手を探す。
これ、後半はそうでしょうが、前半は正確ではない。まあ、遊ぶ = 戦う って訳でもないのだろうが。
ジンによれば、パリストンは蟻人間を送る = ハンター試験を受けさせるつもりだってんだから。遊びや闘争というよりも、もっと明確に、政治的な戦略目的がある。
あと、それぞれの前提が逆さま(あべこべ)なんじゃないか?
というのも…、第33巻、P46。ジンの先読みでは、こう。
・ケース1:協会がビヨンドの挑発に応じれば世界中に5000体の蟻人間を送る
・ケース2:挑発に応じなければハンター協会に5000体の蟻人間を送る
両者の、5000体の蟻人間の送り先をよく見て欲しい。
>>5さんの言う、気骨のある遊びがいのあるハンター協会とは、ジンの言う、ビヨンドの挑発に応じるハンター協会…つまりケース1の方なんじゃないか?
たとえばパリストンはこう言っている。第33巻、P51。
「(前略)それだと協会がこちらの要求(ビヨンドの挑発)に応じた方が事が大きくなる(世界中に5000体の蟻人間を送ることになる)じゃないですか」
また、第33巻、P27、第342話、布告、の巻。ビヨンドとチードルのセリフ。
「(前略)これはオレからお前等に対する戦線布告だぜ(後略)」
「(前略)私達は受けて立ちます(=挑発に応じる)!!」
ジンによれば、ケース2の場合こそ協会に蟻人間が大勢攻め入って来る。であるならば、>>5の前後の分析は逆でしょ?
また>>5さんの言う、退屈で遊ぶに値しないハンター協会、とは。
仮定のチードル「私達は受けて立ちません! 帰って!!」
つまりジンの言うケース2…挑発に応じないハンター協会 = ビヨンドを解放して、さらにV5の意向(使命)を突っぱねて、リスクを取らない( = 準備不足だから暗黒大陸には挑まない)ハンター協会…ってことになるのだと思う。
そして実際には、そうはならなかった。チードルは受けて立った。つまりケース2ではなかった。パリストンは5000体の蟻人間をハンター協会に送るのを中止した…?
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2段目。
実際にはジンの先読みの、ケース1だった。
だったら、だ。
パリストンは世界中に5000体の蟻人間を強制的に紹介して、「暗黒大陸を積極的に攻略しなかったら、人間がこう進化しちゃいますよ…後手に回ってもいいんですか?」みたいなプレッシャーを与えても良かっただろうに、そうはならなかった。
なぜか? いつの間にかジンがそれを防いだっていうのだろうか?
まさか冨樫は、ジンがビヨンドのチームに乗り込んで、ビヨンドに次ぐ名ばかりのNo.2の座を接収し、パリストンのそばにいることに成功したから、パリストンは強制二択のどちらも発動することができなくなった…などと言いたいのだろうか?
だったらパリストンって、なんの能力もない、ジンの行動の先読みもできずに先手も打てない、後手に回っても挽回できない、ただの間抜けじゃん?
それとまた、パリストンが実際には5000体の蟻人間を動かさなかった件の不思議を言うならば、以下のこれもそうだ。
第33巻、P52。パリストンのセリフ。
パリストンが描く理想的なハンター協会であれば、こう対応するべきだそうな。
パリストンの理念通りのハンター協会とは…?
「V5との決別も覚悟してビヨンドとの同行は断固拒否し!」
「非正規ルートで海を渡り」
「一足先に暗黒大陸でビヨンドを待ち構えて一言、お前をハントする!」
「それが本来のハンター協会でしょう?」
…全然そうはなっていないのだけど、にもかかわらず5000体の蟻人間は静かなまま。
…いったいなぜなんだぜ?
今のところ、パリストンは私財を投じて5000人の蟻人間にメシを食わせているのだろうか?
それとも、誰かの操作系能力でコールドスリープみたいな状態を強制しているのだろうか?
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3段目。
また、冨樫の描いたストーリーで一点二点、強烈に違和感があるのは、ここいら。
後にパリストンはチームビヨンドの優秀な傭兵、ミュヘルの一味をハンター協会に送り込み、試験に合格させて、正式な構成員としてブラックホエール号の内部に送り込むつもりだった。
そうだとしたら、なんでパリストンはせっかく当選した会長職を自ら放棄して、協会を後にしたのか?
せっかく協専の連中を総動員してまで当選したのだし、会長にとどまったまま協会を占有した方が、理想の行動が取れるはずだ。
なにしろ、ハンター試験の内容を決める権利は、会長にしかないのだから(第32巻、P16、17…ハンター十か条)。第331話。Xデイ、の巻。
そもそもジンは、ビヨンドの出現も暗黒大陸への挑戦も、それらのなんの兆しすらないタイミングで、パリストンがハンター試験当日(毎年やってるけど、実際の実施日も含めて内容は次期会長が決める)に、強制二択を発動する、と先読みしている。
ポイントは、ジンすらこの時点では、パリストンが会長職どころかハンター協会さえも見捨てて立ち去るなんて読めていなかった、ってところだ(第32巻、P102〜103)。
ということは、さらに不可解なんだよ。
第33巻、P46の時点でも強制二択が有効に機能する…とジンが判断していることが。
もしもパリストンがハンター協会の会長職のまま、世界中にキメラアントと人間の中間の存在である蟻人間を強制的に紹介すれば、その行動は政治指導的な広報として…人類への政治指導として、極めて説得力を持っている。暗黒大陸からの影響がこれ以上人類の不幸につながらないように、早期にV5を動かして、積極的に暗黒大陸を攻略すべし…と世界中の人々に説くためには、極めて有効だ。
それはそのまま、チームビヨンドの、さらにはカキン王国の、最大の利益のはずだ。
会長職にとどまったままのパリストンが政治的な手腕を発揮して、V5とカキンの両者を雇い主とする状態を作り出し、どちらからも依頼されて金も取って暗黒大陸へと赴く。それが、ヒト、モノ、カネ、情報、権威、権力…それら全て最大に活かせる境遇。それを作れば良かった。
どうせ暗黒大陸に着いたらチームビヨンドは勝手にやるし、勝手にやらせるのも会長たるパリストンの自由な訳で。
逆に勝手にやらせないように、チードルやミザイ達に、チームビヨンドとの敵対状態を作るのも、競わせるのも、会長が政治的な手腕で条件をつけてそうすればいいだけの話だ。V5のメンツがなければビヨンドを押さえつけておく正当な理由がない訳でね(ビヨンドはV5ではなく、優先的にカキン王国に暗黒大陸の利権を渡すハンターだと目されている。だからV5はビヨンドを押さえつけていたい。押さえつけるだけの理由がある)。
でも実際にはもはやパリストンは在野のライセンス持ちの平ハンターに過ぎない訳で、そのパリストンには「協会のでかい庭」に保有したままの5000体の蟻人間を自在に動かす権利なんてない。政治的な根拠がない。
念能力的に考えたら、協会のでかい庭ではなくパリストン子飼いの部下の念空間に、5000体の蟻人間をコールドスリープ状態で幽閉、保存していると考えることもできるけど。
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4段目。
それと。
ビヨンドの処遇(V5側であるハンター協会の、囚われの身として暗黒大陸に移送すること)が、カキン王国とV5との間の妥協点として極めて重大なものになることは、他ならぬビヨンド本人が重々承知していたっていうのに…にもかかわらず、
パリストンに命令できる立場にあるはずのビヨンドが、パリストンが勝手にハンター協会から離脱することを了承していた…っていうんだろうか? おかしくない?
協会をおちょくって遊びたいのはあくまでパリストンの趣味なのであって。
ビヨンドの立場であれば、オレ様の優先事項のためにお前の趣味は自重しろ…と言うべきだったんじゃあないか? つまり、オレ様のために大人しくハンター協会の会長職に収まっといてくれや! と命令すりゃ良かったのに…。
暗黒大陸での冒険しか興味のないビヨンド。彼にとっては、ハンター協会との競争なんてまったく興味がないのが自然。
暗黒大陸から逃げ帰ってからただの一度も再挑戦しなかった、そんなネテロごときが牛耳っていた日和見主義、事なかれ主義のハンター協会。未踏の暗黒大陸でのハントを長らく嫌がっていたハンター協会なんてのは、歯牙にもかけていないはずなんだがなあ…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
5段目。
…あとねえ。ジンのこのセリフもちょっと不可解…だったんだけど、パリストンの先のセリフを聞いてから、すぐさま自論を訂正したのだと、今ようやく分かった。
第33巻、P52。
「協会がまだまだ捨てたもんじゃないと思ったら( = パリストンの理想通り、ハンター協会がV5の要求を突っぱねてビヨンドの監視も拒否する気概を見せたら)」
「喜んで最後の一撃を加える(5000体の蟻人間にハンター試験を受けさせる)だろうな」
「 (中略)ハンター試験は「どんな者(たとえ蟻人間であっても)」でも協会員になれる(中略)お前の手下が大量に合格する」
「キメラだらけになった協会をどう使うかまではオレにゃわからねーが」
つまりジンの先読みによると…
ビヨンドの挑発に応じる(…つまりケース1。5000体の蟻人間の送り先は世界の方、協会じゃない) = ビヨンドの監視を請け負う = リスクを取るだけの気概があるハンター協会
…だったはずだが、クレイジーなパリストンの理念によるとさらにまだ上の理想があって、ジンは初めてそれを聞いた。それが上に書いた、第33巻、P52の、パリストンのセリフ。
具体的には、ビヨンドの挑発を突っぱねて道中のビヨンドの監視すらしないでV5の命令も聞かずに勝手に暗黒大陸に赴き、そこでビヨンドをハントしてV5に差し出す…そんな強気のハンター協会 。
それこそジンの想像すら絶する、最大のリスクを取る気概のある、「まだまだ捨てたもんじゃないハンター協会」だったわけだ。あっぱれ。
…ゆえに結局は、パリストンは外側から5000体の蟻人間をハンター試験に合格させようとする…とジンは言っていることになる。
そう考えると、最初に上に書いた、>>5さんの言う通りになっている笑。
>気骨のある遊びがいのあるハンター協会だったなら協会にキメラアントを送って協会と遊ぶ。
…つまり、5000体の蟻人間にハンター試験を受けさせる、ってんだから。つまり>>5さんの方が正しい? 笑。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
6段目。
…ジンの先読みでは、わからないとは言いつつも。
5000体の蟻人間にハンター試験を突破させて、パリストンの傀儡票田5000 VS 人間のハンター、票田700弱 っていう状態を作るつもりだった?
まあ本当にそうだとしたら、パリストンは本当に会長職に居たままそうするだろうから、5000の票田を作りたかったわけじゃないのだろうね。
ジンの先読みは大外れだった訳だが(…それか俺が読み解いていないだけで、ジンがいつの間にかパリストンの蟻人間作戦を封じ込めて、強制二択のどちらをも不発に終わらせていた…?)。
結局パリストンは、早期にハンター協会を離脱したせいで、新規にハンター試験を通じて内通者を潜り込ませることに失敗した。
それよりも重大な失敗は、クラピカという優秀な十二支んの登場を予期していなかったせいで、自分の子飼いの協専ハンター達の、ブラックホエール号への乗船を遮断されたことだ。
その出典は第33巻、P121。ジンのセリフ。
「協専の連中も全員適性検査ではじかれたんだろ?」
これはハンター試験とは平行して実施された、協会内のブラックホエール号乗船者の選考、選出の行程の一部を指すのだと思う(全くその描写はない)。
それで合格したハンターたちは、第34巻、P171や、フウゲツ王子の異空間脱出を取り調べるスタッフ(第36巻、最終2ページ)などに見ることができる。
あの時点でパリストンがハンター協会を去り、ウサメーンたちチームビヨンドと早期に合流するだけの急ぎの仕事が、何かあったのだろうか?
今のところジンがすぐ側まで来たせいで、パリストンの行動が制限されてしまって、外からハンター協会をびにさいに脅かすことが封じられている…なんてことはまったくない笑。
パリストンのキャラ設定とその行動を冨樫がどう描きたいのか?
読者にどう伝えたいのか?
いまいち不可解なところが多い。
保守派を支持すれば、立民の票田を失うが、保守派からは支持されない
リベラル派を支持すれば、自民の票田を失うが、リベラル派からは支持されない
さーどうする小池百合子。→強制二択の結果、選挙で惨敗
パリストンにけちょんけちょんにされる小池百合子
ジンは強制二択とよんでいるが、要はパリストンの遊び。パリストンはただ楽しければそれでよくて、標的をどこにするかの違いだけ。
強制二択はハンターハンターの大テーマでもあるんだよね。
念能力然り、ドキドキ2択クイズにしても、なぜ会長はあんなクイズをハンター志望者に課していたのか。なぜハンターライセンスのカードはXXなのか。
暗黒大陸も強制二択の世界であることは匂わされてるし、おそらくパリストンも暗黒大陸と深い関係がある人間なんだろうな。
どちらにしてもXデーに5000体のキメラアントをばら撒く。
世界中か、ハンター協会か。今、パリストンは選定中。
で、ジンはそれを止めようとしている。
気骨のある遊びがいのあるハンター協会だったなら協会にキメラアントを送って協会と遊ぶ。
退屈で遊ぶに値しないハンター協会だったなら世界にキメラアントをばら撒いて新しい遊び相手を探す。
パリストンのメリットは、ハンター協会の壊滅と快楽です。
ネテロが亡き今、面白みのないハンター協会はパリストンにとって煩わしいものなのでしょう。
キメラアントをばら撒いてパリストンには何のメリットがあるの?
楽しいだけ?壊したいだけ?
それに少なからず同意を得ている、ビヨンドや協専ハンターの意図も不明。
パリストンに取ってみればどっちだろうが構わない。
パリストンはただ好きなものを壊したいだけ。
どちらにしても5000体のキメラアントをばら撒くことに変わりはないのだから、ハンター協会がそれを狩るのも変わらない。強制二択の意味がよくわからないのは私だけ?