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王位継承戦で王子殺しを重罪としている理由を考察

王位継承戦で王子殺しを重罪としている理由を考察

王位継承戦の目的「生き残った唯一名が正式な王位継承者」はデスマッチを示唆しているにもかかわらず、直接的な王子殺しはもちろんのこと、依頼や暗殺を重罪としているのはなぜなのか。その理由を考察。

ストーリー:暗黒大陸・王位継承編

王位継承戦で王子殺しを重罪としている理由を考察へのコメント

No.6 長文翁 2024/11/25 00:40

スマヌ。自己解決した! してなかった!?

     … 自分の長文をあらかじめ読むと、客観視してるから、作中で読み落とした点がよく判る。
  こりゃつまり。ワブル王子を監視していた黒服達が死んだから、そこでマイナス壱。
  そしてモモゼ王子を監視していた黒服達がが拘留されて、事実上退場したから、そこでもマイナス壱。
  各王妃の、下位王子の監視役の兵士の数から差し引いたら、きっと合うのだろう。

    ドゥアズル王妃の、生き残りの下位王子の監視役の兵士が、8名居るという。派遣先は?
  チョウライ、タイソン、サレサレ、カチョウ、フウゲツ、マラヤーム … 6人で済むやんけ? なるほどワカラン笑。

No.5 長文翁 2024/11/25 00:13

下位王子の監視っていうけど … 冨樫の設定人数、間違ってない?

    疑問点:ウンマ王妃の所属兵が、下位の王子を監視するのに必要な人数って、9人であってるの? 足らなくない?

    ✔ 第 34 巻、P190。椅子に縛られた黒服は、各王妃が各々の所属兵を使って、下位の王妃と王子を監視するシステム … それが存在し、また既に機能している事を説明している。
  ❈ 下位の王妃が、上位の王妃と、上位の王妃が産んだ王子を監視する事は許されていないらしい。

    ✔ 第 36 巻、P76、77。王妃所属兵についての冨樫による公式の説明。下の文章のみならず、図中の数字にも注意。

   ❊〜〜❊〜〜❊〜〜❊〜〜❊〜〜❊〜〜❊

     ❈ ✔ セイコ王妃の所属兵の項目を参照  →  カチョウ、フウゲツそれぞれの王子の居室の世話人は、どちらも 計 10名で平等【 カチョウ = 2+3+5=10人、フウゲツ = 2+8=10人 】。
  →  セイコ王妃所属兵には、冨樫が左側に記載した人数( カチョウ、フウゲツ共に2名ずつ )とは別に、下位王子の監視に回る所属兵も存在する。
  ▷ その記載は、カチョウ王子の項目にのみ有る
  ▶( 下にも同じ事を書いたのだが )セイコ王妃は、自分よりも下位の王妃 … セヴァンチ王妃、オイト王妃がそれぞれ産んだ、モモゼ、マラヤーム、ワブル各王子の居室を監視する 3名を所属させるところまでしか許可されない
  ▶ その3名はもちろん、カチョウやフウゲツの側には控えていない

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    ☆ 疑問点:✔ 第 36 巻、P70〜74。
  もう既にモモゼ王子が死んでいて、彼女を監視していた各王妃の所属兵達は、収監されてしまった。さらにはタフディが遺書を残して既に自殺している … とクラピカは言う。
  →  仮にそれで裁判が結審した場合 … 残る各王妃所属兵達は、モモゼ番を非番、すなわちお役御免になってしまう。でしょ?
  →  冨樫が各王子の居室の従事者の申請人数について書き留めているが、この人数を増やせるのだろうか?  … 増やせるのであれば、まぁ1名ぶん狭くはなるが、何処か誰かの居室に充てがうのだろうか?

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    上の資料を諸々鑑みると …
  ○ オイト王妃(ワブル王子)の居室・1014号室の監視をする黒服の数 = 7人  ←  わかる!

    7人の内訳 … ウンマ、ドゥアズル、トウチョウレイ、カットローノ、スィンコスィンコ、セイコ、セヴァンチのそれぞれ7人の王妃が、1014号室で起こる事を監視する為に派遣している。そのための各王妃の所属兵達だ。
  ❈ … 図式の中では、『 〇名( 下位王子の監視 )』とまとめて表してある。
  ちなみに上の7名はそれぞれ、大量に血を抜かれるか、包丁で刺されるかして全員死んだ。

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    それでは例えば、第二王妃・ドゥアズルの所属兵8名( 下位王子の監視 ) … についてみてみよう。
  ☆ 8名は、それぞれ何処に配置・派遣されているのか?  ←  ドゥアズル王妃のケースはよく理解できる。

  ✕. ✕ …( 第二王妃、ドゥアズルよりも階級が上の、第一王妃・ウンマ王妃が産んだ )ベンジャミン王子は、監視できない 

  1.  第三王子・チョウライの居室

  ✕.  ✕ … 第二王妃・ドゥアズルの実子であるカミーラ王子は、そもそも監視しない( この件、以下 ↓ ツベッパ、ルズールス、ハルケンブルグの各王子についても同じ )

  ✕.  ✕ … ( たとえドゥアズル王妃が産んだ第二王子・カミーラ王子よりも後生まれといえども、名目上 )第一王妃・ウンマ王妃の王子である第四王子・ツェリードニヒは、監視できない

  ✕.  ✕ … ドゥアズル王妃が産んだカミーラ王子とライバル関係になるとはいえ、等しくドゥアズル王妃が産んだツベッパ王子は、監視しない( この件、以下 ↓ ルズールス、ハルケンブルグの各王子についても同じ )

  2.  六・タイソン王子の居室
  3.  八・サレサレ王子の居室

  ✕.  ( たとえウンマ王妃の実子である事が既にバレバレだとしても、また他のドゥアズル王妃の実子達のライバルとなるとしても、名目上 )我が子であるハルケンブルグ王子は、監視しない

  4.  十・カチョウ王子の居室
  5.  十一・フウゲツ王子の居室

  6.  十二・モモゼ王子の居室( 注意:もちろん継承戦開始時点では生きて居たので、派遣した数には数える )

  7.  十三・マラヤーム王子の居室
  8.  十四・ワブル王子の居室

  ↑ この数字が = ドゥアズル王妃所属兵 8名( 下位王子の監視 )  … の意味である  ←  わかる! 単純に言って、下位王子の人数ぶんだけ必要な訳だ。ところが ↓ ?

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    以上の資料を踏まえた上で、問題の、ウンマ王妃の所属兵 9 名( 下位王子の監視 )について、詳しくみてみようぜ?
  ★ 9名は、それぞれ何処に配置・派遣されているのか?

    ❈ … ウンマ第一王妃は、我が子、ベンジャミン第一王子、ツェリードニヒ第四王子については、はじめから監視しない。
  ❈ … ウンマ王妃は最上位の第一王妃なので、名目上ウンマ王妃の監視を免れる … その他の王子なんて、いないはずだ … が?

  1.  カミーラ第二王子の居室
  2.  チョウライ第三王子の居室

  ?.  ? … ツェリードニヒ第四王子の居室

  3.  ツベッパ第五王子の居室
  4.  タイソン第六王子の居室
  5.  ルズールス第七王子の居室
  6.  サレサレ第八王子の居室

  ?.  ? … ハルケンブルグ第九王子の居室

  7.  カチョウ第十王子( 母・セイコ王妃 )の居室
  8.  フウゲツ第十一王子( 上と同じく母・セイコ王妃 )の居室
  9.  モモゼ第十二王子〈 母・セヴァンチ王妃 〉の居室
      ( 継承戦開始時点では生きているので派遣は必要。上のドゥアズル王妃のケーススタディと同じく、数には数える )
  10. マラヤーム第十三王子〈 上と同じく母・セヴァンチ王妃 〉の居室
  11. ワブル第十四王子の居室

  ↑ この数字が、ウンマ王妃にとって名目上必要となる、下位王子の監視の為の人数。ご覧の通り11人って事になるが( 冨樫の記載人数の9人に対して )2人も足りてないではないか … !?

   〃〜〃〜〃〜〃〜〃〜〃〜〃〜〃〜〃〜〃

    ウンマ王妃が、名目上の実子であるツェリードニヒ第四王子も、ドゥアズル王妃の子と見なされているハルケンブルグ第九王子も、等しく監視していないと考える事は可能( 上 ↑ で筆者は ? マークを書いて、数えていない )。
   … だとしても、そもそも2人も足りてないじゃないか?

    冨樫、やっちまってないか? ここをひっくり返すウルトラCは、他に二名、ウンマ王妃の実子が紛れている … だな笑?

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    もう一つあり得る擁護(考え方)は、上に書いた通り、セイコ王妃・セヴァンチ王妃が母親として重なっている姉妹王子、姉弟王子の監視兵士を、それぞれ1人しか派遣していない … という数え方。
  もしもこれなら、11名から引くことの2名であり、9名で辻褄は合う  ←  だとしても! ( 名目上はドゥアズル王妃の王子だとされている )実子のハルケンブルグ第九王子の監視はしていない … という配置の状況が透けて見える。
  だってウンマ王妃は、( ドゥアズル第二王妃の実子の )カミーラ、ツベッパ、ルズールスの三人は監視しているんだぜ? ↙

   【 ❈ 下に書いたのだが。スラッカのモノローグにより、ウンマ王妃の所属兵が、チョウライ王子の居室にも派遣されている事は確定。作中ではその人物が非番で、たまたまいないタイミングで物語が進行している。結構な下記参照 ↓ 。
    ん … ? あ、そうか? ウンマ王妃の兵がチョウライ王子の監視をしてる = カミーラ達、ドゥアズル王妃の王子達も監視している とはならないのか? ドンマイ私♡ 何の証明にもならなかった笑 】

↘ ハルケンブルグだけノーマークってんなら、最初からウンマ王妃が彼を溺愛しているとバレバレ。ベンジャミン王子からすりゃ面白くないわな?

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    次の疑問点:他にも、ちょっと人数の数え方が謎のところが有る。

    ドゥアズル第二王妃が、下位王子を監視する為に必要な人数は、8名 … これは下位王子の人数と等しく、妥当な数字だった。上にそう書きましたね?
  それを踏まえて … ?

  ○トウチョウレイ第三王妃が … 必要な人数は、7名  ←  わかる。つまりは上のドゥアズル王妃にくらべると、一人減らす … ってことだね?
  ○ カットローノ第四王妃が … 必要な人数は、6名  ←  わかる。

  ★ 疑問点:スィンコスィンコ第五王妃が … 必要な人数は、4名  ←  わからん!?  1人足らんでしょうが!?
    ❈ … 下位王子には、カチョウ、フウゲツ、モモゼ、マラヤーム、ワブルの5人が存在している(していた)のだぜ?

   ∅〜∅〜∅〜∅〜∅〜∅〜∅〜∅〜∅〜∅

  ○ セイコ第六王妃が … 必要な人数は、3名  ←  よくわかる。内訳 … モモゼ、マラヤーム、ワブル各王子の居室。

  ☆ 疑問点:セヴァンチ第七王妃が … 必要な人数は、1名  ←   … なんだけど、図中には、そう書いてはいないじゃないの!?

  ( ワブル王子を監視している黒服の兵士が元々【 合わせて7名 … ウッディとかが 】居て、その人【 たち 】は体にいくつも穴を開けられて血を吸われるか、サイールドの包丁に切られるかして死んだ。セヴァンチ第七王妃が派遣していた1名も死んだ黒服の中に居たはずなんだよ。
   念の為 … ビルの仲間だった〈 サイールドに刺されて死んだ 〉カートンはハンター協会の協専ハンターであり、どの王妃の所属兵でもなかった )  

    それぞれの疑問点( ★&☆ )について、理解している、または考察した読者が居たら、レスポンス下さい。なるほどと思ったらお返事します。

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    コラム:冨樫のオリジナル用語と思しき、辞書に無い日本語「 階令(かいれい)」について【 以下は全部コラムなんで、もちろん読まんでもいいです ↓  】。

    まずは余談から。
  現在刊行されている新版では改訂されているかもしれないが。筆者の手元の第2刷の、✔ 第 10 巻、P84。ゼパイルの台詞にこうある。
  「 その子達の雇われ客師(きゃくし)だ」  ←  日本語の間違い。
  雇われ客師 … 間違った日本語を掘り下げても詮無いことだが、そもそも「 雇われ 」と「 客 」ってのがたまたま同じ意味なのだ。食客、客分とかね。養われている、の意味で。

    冨樫は正しくは、雇われ商師( 商い師/あきないし ) … とゼパイルに言わせたかった。そう言える理由は以下 ↓ 。
  そもそもその前の ✔ 同じくP54。某オークションハウスの黒服が、ゴンキルを前に喋っている。
  「 優秀で良心的な商師のつてがないならば… 」  ←  冨樫は黒服に、商い師って言わせている。

    商い師という日本語も同じく辞書には乗っていないが、まぁ意味はわかる。商売に通じた年長者、先達、あるいは単に商売人 … くらいの言い換えで、まぁ大まかには捉えているだろう。

    冨樫、編集者間のレベルでは、向かうなら東がいいだの、雇われ商師(商い師)だのの突き詰めはしている … というよりも、疑問点にさえなっていないのだろう。が、
  (昔で言うところの)写植さんは漫画の作劇までは追っていないから、手書きの「東」が活字の『束』になったり、手書きの「商」が活字の『客』になったりするのだろう。似てるからね。
  このようなミスをしない為には、写植の段階で編集者が介入する … というか、給料の内で責任を持つしかないんじゃなかろうか?

    さて。冨樫は唐突に、辞書に乗っていない日本語( … 二線者とか神字とか祈語とか )を作中に登場させる … という話を踏まえた上で、以下、階令(かいれい)の話だ。

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    ✔ 第 35 巻、P121。
  ベンジャミン王子の私設兵・コベントバは無線の向こうの人物( 後述 ↓ )と話した後、横に立つスラッカに言った。「 スラッカ、王妃令だ(後略)」
  次。ドゥアズル第二王妃所属の警護兵・スラッカは、自分が警護するチョウライ第三王子に言った。「 王子、ウンマ(第一)王妃の階令(かいれい)によって … 」  ←  その言葉はチョウライ王子によって遮られてしまったが … 。

    ❈ 筆者による注意:はじめにコベントバがスラッカに対して言った「 王妃令 」という用語からして既に、『 階令(かいれい)』という下敷き … あらかじめ施行されているルールの中から派生している。その件は以下を読んで頂ければ分かると思う。

   〃〜〃〜〃〜〃〜〃〜〃〜〃〜〃〜〃〜〃

    さて、ところで。上でコベントバが話していた、無線の向こう側の相手は、誰だろうか?
  無線通信は例外なく(主に)バルサミルコ兵隊長が詰めている、ベンジャミン王子の居室・1001号室に併設されている司令室(の無線)へと繋がっている【 ✔ 第 35 巻、P82。他にも ✔ 第 36 巻、P95 等】。

    ✔ 第 35 巻、P65。インターホンの向こう側、室外のビンセントはこう自己紹介している。「 先程連絡をしました、第1王子帰属・王室警護兵のビンセントです 」と。
  彼の言う通り、件のコベントバも含めて、彼らの帰属はベンジャミン第1王子が統率する私設兵隊であり、けして第一王妃のウンマではない【 同じくP61、62、63 も参照 】。

    彼らは国王軍の軍人の中から、特にベンジャミン王子に近い念能力者達が選抜されて、ベンジャミン私設兵 “ 隊 ” を組織している( その兵隊長がバルサミルコだ )。
  →  つまり言いたいのは、コベントバが無線通信していた相手はけしてウンマ王妃( とその警護兵部隊の長 )ではない … という推察だ。
  それはそのまま、コベントバが無線通信で話していた相手は、司令室に詰めていたバルサミルコ兵隊長( か、若しくは彼の代理の者:バルサミルコが非番の時は当然、代理人が居る )であると言い切ってよい事を意味する。

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    さて。無線通信を終えたコベントバの口から出た言葉は … 、
  「(意訳 → )ウンマ王妃の命令により、私・コベントバは 1003号室に居残るチョウライ王子の護衛を続ける。君(ドゥアズル王妃所属兵のスラッカ)はチョウライ第三王子私設兵のサカタ、ハシトウに着いて行って、1014号室でこれから起こる事の顛末を、私に後で教えておくれ 」… であった。

    そしてそれを受けての、ドゥアズル第二王妃所属兵・スラッカの返答は … 。
  まずコベントバに対して「 了解した 」と在る。これは、後の階令という用語が補足してくれている。

    【  もう先に書くが。この、あらかじめ想定していない状況に対応する為の判断・決断に関しては、あらかじめ設定してある段階・階位・階級 … すなわち上下関係における、ウンマ王妃の判断が上回り、ドゥアズル第二王妃所属兵のスラッカでは、議論・抗弁の余地は無い … という話であり、それこそが件の階令である。だからスラッカは了解する他はないのだ。
     その資料は、すぐ右側の ✔ 第 35 巻、P120 にある。スラッカの脳内を読者に開放する事で説明している  】

   ∅〜∅〜∅〜∅〜∅〜∅〜∅〜∅〜∅〜∅

    解説:コベントバが無線通信で話していた相手は、バルサミルコ( か、その代理の者 )。
  →  それだけの事でなぜ、ウンマ王妃による『 王妃令 』が、コベントバの口から伝令できてしまうのか?

    この理屈も同じく、上のスラッカの脳内開放( モノローグ )の中にあって、説明が可能だ。
  簡単に言えば「 想定していない事態が起こった場合は、第一王妃・ウンマ所属兵か若しくは第1王子・ベンジャミン所属の私設兵の判断が、それ以下の階位の王妃や王子の所属兵、また私設兵の判断よりも優先する 」と言い切れる。
  故にコベントバが無線通信で話した司令室の相手 … ベンジャミン私設兵のうちの誰か(主にバルサミルコだ)との打ち合わせが、スラッカの判断よりも上回る … という話だ。

   ✫〜〜✫〜〜✫〜〜✫〜〜✫〜〜✫〜〜✫

    ❈ 意外な事に … 現段階では別の資料によりこの件 ↑ を補足できる。✔ 週刊少年ジャンプ 第 47 号、そのP366。
  ウンマ王妃はおそらくは、バルサミルコ兵隊長の皮を被ったハルケンブルグ王子と話している … “ 電話 ” で。
  そう。高貴な婦人であるウンマ王妃は、下賤な無線通信機器なんぞは触らないのだ笑。

    つまり。( コベントバからの無線通信を受けた )司令室に居るバルサミルコ兵隊長が仮にウンマ王妃と話そうと思えば、電話を取り次いでもらわねばならない … のだが、
  作中でコベントバが無線通信していた時間の経過を鑑みると … まぁウンマ王妃との電話を取り次いでもらい、その命令を頂戴する時間が経っていた … そこまで考える事は極めて不自然( = そこまでの時間が経ったとは思えない )。
  よって、階令という概念が有効に機能した … と読み解く方が自然だ … と解釈できる。

    ❈ … ちなみに我々読者は、普段黒服を着て勤務しているはずの、第一王妃所属兵の姿や名前 … その個人を、誰一人として特定してはいないはずだ。
  重ねてちなみに、ワブル王子の居室で血を抜かれるか刺されるかして死んだ黒服7人の中に、確実に一人、ウンマ王妃所属兵も居た事になる。
  →  何が言いたいのかというと。軍服(ジャンパー)を着て勤務しているコベントバ達は、けしてウンマ王妃所属兵ではありませんよ … という確認だ。

七〜七〜七〜七〜七〜七〜七〜七〜七〜七〜七

    作中にない描写:ウンマ王妃所属の警護兵( 達はおそらく、黒服を着ているはずだ )と、その隊長の存在について。
  →  なぜ? コベントバ( や無線の向こうのバルサミルコ )は、ウンマ王妃の警備隊長を介さずとも、ドゥアズル王妃所属のスラッカに命令が可能なのか? という章、段落です。

    ウンマ王妃が直接、例えば下賤な軍人であるバルサミルコ兵隊長と電話で話す … なんて事はなく。
  ウンマ王妃にも当然、マンダム警護(兵)隊長( 下記した ↓ )のような、ウンマ王妃警護隊長が居るに決まっている。が、
  この際はその地位の人物の出番すらなかった … というのが今回の筆者の主張であり。
  【 = 電話の取り次ぎや、そもそもその人物による判断そのものの機会。つまりは未登場の警護隊長は当然のように、ウンマ王妃の側近として勤務しているはずだが … その人物に話を通さねばならない … という必要すらも、第1王子の私設兵達は感じていないし、事実そうしてはいない = それこそが階令 という解説 】

    例えば緊急事態に際してそもそも、ウンマ王妃の警護兵及びその隊長が意見する必要を省く為のあらかじめの仕組みこそが、件の『 階令 』である … というのが、この章の趣旨である。
  そうなっている … つまり『 階令 』が布設されている理由はもう既に書いたも同然なのだが、重ねて言えば「 緊急事態に即応する為 」である。
  →  あらかじめ上の王妃及び王子から、下の王妃・王子よりも優先的に、旨味の有るであろう判断をしてよいのだ … と、その為の序列が決まっているのだ。

    さらに言えば、緊急事態に即応する為なのだから、当然高貴なる王妃その人によるお上品で緩慢な判断を待つのではなく、信頼して現場を任せている警護兵や私設兵の判断を優先する … という当たり前の前提。それが階令である。

   ∅〜∅〜∅〜∅〜∅〜∅〜∅〜∅〜∅〜∅

    ☆ 証明が難しい … と筆者が思っている件が。「 緊急事態への即応においては、なぜに(例えば)ウンマ王妃所属兵達とベンジャミン王子私設兵達の判断が同等の階位となり、その後の結果の事後報告、事後承諾でよいのか? 」という疑問についてだ。
  これまたトートロジーで申し訳ないが、緊急事態に対する即応だから … と言うしかないんじゃないか? ↓ 。

    ✔ 第 35 巻、P120。今回話題にしているページのすぐ右側。スラッカの脳内開放(モノローグ)による読者への説明の中に、その答えは既に在る。スラッカが教えてくれている。
  『( 意訳 → )下位王子( ここではチョウライ第3王子 )の監視報告をまとめるのは、ウンマ第一王妃所属の監視役の警護兵か若しくは、ドゥアズル第二王妃所属の監視役の警護兵( … つまりその用件で今はスラッカがここにいる)の役目 … 。
    故に必ず “ どちらか、あるいはその両方が ” (各)王子の側で警護する事になっている(以下略)』

  →  そう。つまり今現在は、ウンマ王妃所属の、チョウライ王子の監視役の警護兵( 作中には未登場の黒服 )は、非番というタイミングなのだ【 当然その裏には、ドゥアズル王妃所属のスラッカがたまたま非番というタイミングも存在していた。が、それは作中では描かれていない 】。
  →  ウンマ王妃所属の、チョウライ監視役の警護兵が今ここにいない … という事実が、コベントバと無線の向こうのバルサミルコの間での判断が、あらかじめ布設(発布)されている “ 階令 ” によって、優位優先となっている … その事態、有り様が描かれている場面 … という事だ。
  ベンジャミン王子に帰属している私設兵達の( 無線通信での )判断が、ドゥアズル王妃所属の警護兵であるスラッカへの命令となる。即応においてはそれをあらかじめ定めている階令があるからこそ、揉めずに速やかに先へと進める … 眼前の事態に対応可能だ、と言える。

   〃〜〃〜〃〜〃〜〃〜〃〜〃〜〃〜〃〜〃

    ✔ 第 35 巻、P120。今回話題にしているページのすぐ右側。スラッカの脳内開放(モノローグ)による読者への説明 … その中にしか登場していない人物がいる。それが件のマンダムだ。
  ドゥアズル第二王妃所属の警護兵の、その隊長であるそう。もちろん下位王子の監視役なんてしない。ドゥアズル王妃のお側役に決まっている。

    似たような人物は他にもいる。
  ✔ 第 36 巻、P67〜。セヴァンチ第七王妃所属の警護兵隊長・ウェルゲーがそれに当たる。

    ❈ 似てるけど、マオールは異なる。✔ 第 35 巻、P94。マオールはクラピカに「 ツベッパ第5王子に直属の(帰属している)マオール少尉 だ 」と自己紹介している。
  ✔ 第 36 巻、P76。ツベッパ王子の私設兵隊は 14名いるそうで、マオールもロンギもその一人(二人)だ。

    この場合の少尉とは、国王軍内での階級であろう。たとえばツェリードニヒの周りにも、軍服(ジャンパー)の若者 … ボークセンがいましたね?
  ツベッパの側に控えたマオールやロンギが黒服を普段着にしているのは、単にツベッパの要望だと思える。本来ならば動きやすい軍服の方が緊急事態には即応しやすいのだが、高貴なる者は現場の面倒や不便を軽視しがちだ。

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    冨樫の脳内を推察する章:階令(かいれい)という用語は、どう生まれたのか?
  大した話ではない。以下の五つが仮定できる。

  ① 階位すなわち階級が優先する、( 各王妃が銘々勝手に発する )命令か?
  ② 階位すなわち階級が優先するという(王妃間の秩序を保つ為の、あらかじめ布設された、単なる)、ルール(令)か?
  ③ 状況や条件の推移 … その “ 段階 ” に応じて、臨時の判断も応変すべし … という、あらかじめ発せられて継続している、命令か?
  ④ 状況や条件の推移 … その “ 段階 ” に応じて、臨時の判断も応変してよい … という意味内容の、あらかじめ規定されていた、ルール(令)か?
  ⑤ その他、貴方が仮定するもの。

    おさらい。スラッカの発言を見直そう。✔ 第 35 巻、P121。「 チョウライ王子、ウンマ第一王妃の階令(かいれい)によって … 」 ←  ここでその台詞はチョウライ王子に遮られてしまった。

    結論を出すつもりはないが。筆者の意見は、上の ② と ④ のミックスである。スラッカは実際にはここまで言いたかった。
  「 チョウライ王子。まず、ベンジャミン第1王子の私設兵のコベントバはここに居残り、チョウライ王子の警護を継続する … と たった今、決まりました。
    また私・スラッカは、チョウライ王子の私設兵であるサカタとハシトウをサポートするようにと、ベンジャミン第1王子の私設兵であるコベントバから、たった今、依頼されました。
  これらの決定は、あらかじめ定められた王妃間の秩序を保つ為の、階令によるものであります 」

   ∉〜∉〜∉〜∉ ∉〜∉ ∉〜∉〜∉〜∉

    スラッカは「 ウンマ王妃の階令によって 」と真っ先に言っているが。
  筆者が意訳すればこれは後から追っかけて補足しても同じこと。それが意味するところは、
  スラッカ「 (前略 … 先の台詞を言った後に )この件については、階令で上位と定められている ( ウンマ王妃所属の警護兵 と )、ベンジャミン王子所属の私設兵  ↙

   〈 ❈ 注意:この際作中では、ベンジャミン王子の私設兵達の出番と判断しか存在していない。ウンマ王妃警備兵に対しては事後報告・事後承諾となる。その理由は前記 ↑ している 〉

  ↘  による判断であります。ドゥアズル第二王妃の所属兵である私・スラッカの判断ではありません 」 … となる。

    つまりスラッカの台詞の中の「 ウンマ王妃の階令によって 」とは。
  →  『 階令では上位に位置するウンマ王妃所属兵&ベンジャミン王子私設兵の決めた事が、そのまま我々、下位の王妃また王子に所属する者の行動を規定します。従って私達、コベントバ&スラッカの動きもたった今、( 以下のように )定まりました 』の意味となる。

   ♡〜♡〜♡〜♡ ♡〜♡ ♡〜♡〜♡〜♡

    うーん … 。よく考えなくても、上の ② は ① を、④ は ③ をそれぞれ、はじめから内包しているな。ややこしい。  ↙

    【  あらかじめ発せられている命令ってのは、言い換えれば、あらかじめ敷かれているルールのことだ。対して、即応の為に臨時臨時で発せられるのが命令である。しかしながら階令とは、その臨時の命令を発する優先順位を、あらかじめ定めたルールなのだ  】。

  ↘ そのややこしさを大きく跨いでその先の共通理解、共通認識とする為に、このタイミングでこの漫画には、辞書に無い新しい日本語 “ 階令 ” が必要なのだ … と、冨樫は考えた訳だ。これはよく分かる話だ。
  今回は以上です。ご清聴ありがとうございました。

No.4 三ツ星の考察ハンター 2021/05/07 09:57

頭もたしかに大事なんだけどハンターハンターの世界だと力はかなり重要な要素だよね。

No.3 三ツ星の考察ハンター 2021/05/04 18:09

ですね、シンプルに頭使える王子を選別しているのかと。

No.2 三ツ星の考察ハンター 2021/05/04 17:59

表沙汰じゃなく、いかに水面下で王子殺しを遂行できるかを試しているんですよ。
一国の王様にもなれば、単純な力だけではなく政治的な力も必要になってくる。表の顔と裏の顔が必要になってくるんですね。
単純な力と政治的な力、どちらも兼ね備えている王子を王位継承戦で見極めたいというのがナスビの(というか代々伝えられている)真の意図ナノではないかと思っています。

No.1 三ツ星の考察ハンター 2021/05/04 17:42

「最後の一人まで生き残れ!」「王子は殺すな!」なぜなのか。

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